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生化学工業株式会社

4548東証プライム医薬品

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生化学工業株式会社4548

医薬品事業

糖質科学に特化した医薬品の研究開発・製造を担うコアセグメント

期間今期前期増減率
セグメント売上高24,493百万円27,513百万円
セグメント営業損益△1,635百万円(損失)523百万円(利益)
セグメント資産69,467百万円67,951百万円
国内医薬品売上高11,868百万円11,919百万円
海外医薬品売上高9,369百万円9,804百万円
医薬品原体・医薬品受託製造売上高3,254百万円3,192百万円
ロイヤリティー売上高1百万円2,598百万円
研究開発費(連結全社)7,010百万円7,643百万円

事業詳細

販売部門を持たず、国内外の提携企業に販売を委託するファブレス型ビジネスモデルを採用。関節機能改善剤・眼科手術補助剤・腰椎椎間板ヘルニア治療剤等を主力とし、国内は科研製薬、海外はジンマー バイオメット等と提携。経営資源を研究開発・製造に集中させ、ロイヤリティー収入もマイルストーン型で受領する構造。2026年3月期売上高は24,493百万円(前期比11.0%減)。

直近の概況

ロイヤリティー消滅と海外医薬品減少が重なり医薬品セグメントは営業損失に転落

2026年3月期の医薬品セグメント売上高は24,493百万円(前期比11.0%減)、セグメント損失は1,635百万円(前期は利益523百万円)。ロイヤリティーが前期の2,598百万円から1百万円へ99.9%減少したことが最大の要因。海外医薬品もスパルツFXの減少により4.4%減。一方、SI-449が2026年4月に国内承認取得、SI-6603は2026年3月にFDAへ再申請を完了するなどパイプラインは前進。

主要プロダクト

product
関節機能改善剤 アルツ(国内)

国内の高齢者人口増加に伴い患者数は増加傾向にあるが、注射剤以外の外用薬・内服薬の処方拡大により数量ベースでは横ばい。2026年3月期は出荷タイミングによる増加があり前期並みの売上を確保。

product
眼科手術補助剤 オペガン類(国内)

高齢者人口の増加に伴い数量ベースでは成長基調にある。2026年3月期は単価減の影響があったものの、アルツの出荷タイミングによる増加と合わせ、国内医薬品全体として前期並みの11,868百万円を確保。

product
関節機能改善剤 スパルツFX(米国向け)

米国の関節機能改善剤市場における少数回投与製品(1〜3回投与)への移行と出荷タイミングの影響により、2026年3月期は減収。海外医薬品全体では9,369百万円(前期比4.4%減)となった。

product
関節機能改善剤 ジェル・ワン(米国向け)

2026年3月期は出荷タイミングによる増加があり、スパルツFXの減少を一部補完。少数回投与製品への市場移行の恩恵を受ける製品として位置づけられる。

product
変形性関節症治療剤 Gel-One(開発中・日本)

2025年8月に小野薬品工業と共同開発・販売提携の正式契約を締結。変形性膝関節症および変形性股関節症を対象に第Ⅲ相臨床試験を実施中。膝関節腔内投与後に関節局所に長く残留するよう設計され、1回投与での疼痛抑制効果が米国臨床試験で確認されている。

product
癒着防止材 SI-449(日本・承認取得済)

2025年8月に医療機器製造販売承認の申請を行い、2026年4月に承認を取得。腹腔鏡下手術での操作性に優れ、術後癒着防止効果が臨床試験で確認されている。グローバル展開も視野に入れて開発を推進。

product
腰椎椎間板ヘルニア治療剤 SI-6603(米国・再申請中)

2025年3月にFDAより審査完了報告通知を受領(製造施設・原薬・製剤管理に関する追加指摘事項)。指摘事項への対応を完了し、2026年3月にFDAへ生物学的製剤承認の再申請を実施。全身麻酔不要で手術療法より身体的侵襲が小さい特徴を有する。

service
医薬品原体・医薬品受託製造

2026年3月期は3,254百万円(前期比1.9%増)と増収。海外子会社ダルトン ケミカル ラボラトリーズ インク(カナダ・トロント)への設備投資および日本からの製造技術移転を推進し、グローバル2拠点体制の構築を進めている。

成長ドライバー

  • SI-6603(腰椎椎間板ヘルニア治療剤)のFDA再申請完了による米国承認・上市の実現可能性
  • 癒着防止材SI-449の2026年4月国内承認取得に伴う新製品売上の創出とグローバル展開
  • Gel-One国内第Ⅲ相臨床試験の進捗と小野薬品工業との共同開発・販売提携による事業化
  • 国内高齢者人口の増加に伴う関節機能改善剤・眼科手術補助剤の患者数増加
  • 海外子会社ダルトン ケミカル ラボラトリーズ インクへの設備投資・技術移転によるグローバル生産体制強化と受託製造拡大
  • 米国市場における少数回投与製品(ジェル・ワン等)へのシフトへの対応

リスク

  • 米国関節機能改善剤市場における少数回投与製品(1〜3回投与)への移行によるスパルツFX販売減の継続
  • 中国における政府・省による集中購買制度の拡大による価格・数量への影響
  • 国内薬価引き下げによる単価減(アルツ・オペガン類等)
  • SI-6603のFDA再申請後の審査結果の不確実性(製造施設・原薬・製剤管理に関する指摘事項への対応が前提)
  • 米国政府の政策による医薬品業界への影響(関税・薬価引き下げ政策)の不透明性
  • ロイヤリティー収入がマイルストーン型であるため、開発進捗次第で収益が大きく変動するリスク(2026年3月期は前期比99.9%減)
  • 円高進行による海外医薬品売上高の目減り(2027年3月期予想為替レートは対米ドル155円)

最終更新: 2026年6月18日