扶桑薬品工業株式会社4538
医薬品事業
人工透析剤・輸液を主軸とする医療用医薬品の製造・販売事業
| 期間 | 今期 | 前期 | 増減率 |
|---|---|---|---|
| 医薬品部門売上高(通期) | 62,208百万円 | 60,447百万円 | ↑ |
| 売上高合計(通期) | 62,307百万円 | 60,563百万円 | ↑ |
| 営業利益(通期) | 2,639百万円 | 4,131百万円 | ↓ |
| 経常利益(通期) | 2,349百万円 | 3,780百万円 | ↓ |
| 当期純利益(通期) | 2,011百万円 | -3,288百万円(損失) | ↑ |
| 売上高営業利益率 | 4.2% | 6.8% | ↓ |
| 1株当たり当期純利益 | 235円63銭 | -384円95銭(損失) | ↑ |
事業詳細
輸液を中心とする注射剤、人工腎臓用透析剤等の医療用医薬品および医療用機械器具の製造・販売、ならびに医療用医薬品の製造受託を行う。主力製品は人工腎臓用透析剤「キンダリー」。販売先は医薬品卸大手(アルフレッサ、メディセオ、スズケン、東邦薬品等)が中心。製造拠点は岡山・茨城の東西2拠点に分散設置し、安定供給体制を構築している。
直近の概況
売上増収も原価率上昇・研究開発費増加で営業利益は36.1%減
2026年3月期は腎・透析関連後発医薬品の販売促進等により売上高は62,307百万円(前期比2.9%増)と増収を達成した。一方、原材料費・人件費の上昇に伴う売上原価率の想定以上の上昇(売上原価46,312百万円、前期比5.2%増)およびDMX-200に関する研究開発費の増加等により、営業利益は2,639百万円(前期比36.1%減)、経常利益は2,349百万円(前期比37.9%減)と大幅減益となった。当期純利益は2,011百万円と黒字転換(前期は訴訟関連損失引当金繰入額8,744百万円計上により3,288百万円の損失)。また、中期経営方針「FUSOビジョン2030 Next Stage」に基づき、岡山工場敷地内に粉末型透析剤製造ライン新設を目的とした第2製剤棟(仮称)建設計画を公表し、三井住友銀行をアレンジャーとする総額13,400百万円のシンジケートローン契約を締結した。
主要プロダクト
成長ドライバー
- 腎・透析関連後発医薬品の販売促進による売上拡大
- 輸液・注射剤の他社品代替供給による製造販売増加
- 岡山工場第2製剤棟(仮称)建設による粉末型透析剤製造ライン新設・生産能力増強
- 大東工場機能の岡山工場への移転集約による生産効率化・コスト低減
- 他社製品の受託製造等による新たな収益拡大
- DMX-200の研究開発進捗による将来的な新製品収益化
リスク
- 原材料費・人件費の上昇に伴う売上原価率の想定以上の上昇による収益圧迫
- 薬価制度改革・後発医薬品使用促進策等の医療費適正化施策による収益圧迫
- 東レ株式会社との特許権侵害訴訟(最高裁上告中)に伴う財務負担(訴訟関連損失引当金8,744百万円計上済み、仮払金8,744百万円支払済み)
- DMX-200等の研究開発費増加・開発リスクの増大
- 中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー価格・関連原材料価格の高騰
- 重量物製品の特性に起因する物流コスト高止まりによる構造的な低営業利益率
- 第2製剤棟建設に伴う大規模設備投資(シンジケートローン13,400百万円)による財務負担増加
- 自然災害・パンデミック等による安定供給リスク
最終更新: 2026年6月23日

