特定販売先への売上依存
販売先上位グループ会社による売上が売上高の47.6%(2025年6月期実績)を占めており、特定販売パートナーへの依存度が極めて高い。当該パートナーの予期せぬ販売方針変更や重大な不具合発生による関係毀損が生じた場合、売上高に直接的かつ甚大な影響を及ぼす可能性がある。現時点では良好な関係を維持しているが、分散化に向けた具体的な対策は限定的である。
MDM市場・競合激化リスク
CLOMO事業が属するMDM市場では新規参入や競合激化による価格競争が懸念され、想定単価での契約が困難になる可能性がある。さらにApple・Google・Microsoftといったプラットフォーマーが自社でMDMサービスを提供しており、料金体系・利用制約の変更やサービス提供停止が生じた場合、事業基盤そのものが揺らぐリスクがある。市場成長が想定通り進まない場合も財政状態・経営成績に影響を及ぼす。
CLOMO事業への単一依存
当社グループの収益はCLOMO事業に大きく依存しており、投資事業は2022年開始と新しく継続的な安定収益の創出には至っていない。MDM市場の成長鈍化や事業環境変化への対応遅延が生じた場合、代替収益基盤が乏しいため業績への影響が直接的かつ大きい。収益源多様化のため新規事業展開を方針として掲げているが、現時点では代替基盤の構築途上にある。
情報セキュリティ・情報漏洩
多数の顧客企業の情報資産を取り扱う事業特性上、外部からのサイバー攻撃、従業員の過失・不正取得等による情報漏洩リスクが存在する。情報システム管理規程の策定・教育研修・統合脅威管理システムの利用・ISMAP登録審査等の対策を講じているが、漏洩が発生した場合は社会的信用の失墜や損害賠償責任が生じ、財政状態・経営成績に重大な影響を及ぼす可能性がある。
エンドユーザーの想定超過解約
CLOMO事業は携帯電話販売会社・代理店経由でエンドユーザーと契約するため、エンドユーザーが他社モバイル端末に切り替える際に当社グループの関与が及ばない状態で解約される可能性がある。予算・経営計画上は将来の解約を見込んでいるが、想定を超える解約が発生した場合は売上・収益に直接影響する。対応策として手厚いサポート体制・定期面談・ステップアップセミナー等のカスタマーサクセス活動を実施している。
システムダウン・サービス障害
Apple・Google・Microsoft等のクラウドサービスを利用してサービスを提供しているため、自然災害・事故によるインターネット通信網の損傷や予期せぬアクセス急増によるサーバーダウンが発生した場合、サービス提供に支障が生じる。エンドユーザーへの補償等が発生し財政状態・経営成績に影響を及ぼす可能性があり、対応策として分散バックアップデータを活用した早急な復旧体制の強化を進めている。
研究開発投資の回収リスク
自社開発技術のライセンス提供というビジネスモデルを支えるため研究開発に多くの予算を投入する方針であるが、利用者ニーズや競合動向の予測が大きく外れた場合や方針転換が必要となった場合、投下資金を回収できない可能性がある。また事業展開の遅延により機会損失が生じ、財政状態・経営成績に影響を及ぼすリスクがある。調査・レポートに基づく方針決定プロセスを設けているが、技術変化の速さから予測精度には限界がある。
特定人物(CEO)への依存
創業者である代表取締役執行役員社長CEO佐々木勉氏が経営方針・戦略立案・システム開発を主導しており、当社グループ保有の知的財産権のほとんどが同氏によるものである。各部門リーダーへの権限委譲により安定的な経営体制の構築を進めているが、同氏に不測の事態が生じた場合は経営・技術両面で財政状態・経営成績に重大な影響を及ぼす可能性がある。
人材確保・小規模組織リスク
当社グループは小規模組織であり、ソフトウェア開発等の高度技術スキルを有する人材の確保が業容拡大の前提となっている。人材確保が順調に進まない場合や急激な社員増加への対応不足・退職続出が生じた場合、事業計画の進捗遅延・長期的競争力の低下・機会損失が発生するリスクがある。従業員育成・採用強化・業務執行体制の充実を方針として掲げているが、施策が適時適切に進行しない可能性も否定できない。
為替変動(円安)リスク
CLOMO事業の売上原価に含まれるクラウドサービス利用料は主に米ドル建てで支払われているため、急激な円安進行時には売上原価が増加し利益を圧迫する。加えてベトナム海外子会社の財務諸表を円貨換算する際にも為替変動の影響を受ける。現時点でヘッジ手段等の具体的な対応策は有報上明示されておらず、為替リスクへの構造的な脆弱性が残る。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年4月27日

