事業内容
バリオセキュア株式会社は、自社開発のネットワークセキュリティ機器VSR(Vario Secure Router)を核に、ファイアウォール・IDS・ADS等の多機能セキュリティを1台に統合し、導入から24時間365日の監視・運用・保守までをワンストップで提供する。主要顧客は自社IT専門人材の確保が困難な中堅・中小企業であり、2026年2月末時点で全国47都道府県7,651拠点にサービスを展開。
セキュリティBPOサービスに加え、エンドポイントセキュリティ(Vario EDR)、データバックアップ(VDaP)、マネージドLAN/Wi-Fiサービスも提供し、包括的なセキュリティBPaaSプラットフォームを構築している。
ビジネスモデル
エンドユーザーは機器購入不要でレンタル機器を利用し、初期費用と定額月額費用のみでセキュリティ運用全般を委託できる。売上収益の87.6%をストック型のセキュリティBPOサービスが占め、導入拠点数の増加とともに収益が積み上がる構造。
通信事業者・ISP等の販売代理店(OEMパートナー・再販売パートナー)を介した間接販売が中心で、全国営業網を低コストで維持している。
企業の強み
2026年2月期の解約率(金額ベース)は0.72%と極めて低水準を維持。セキュリティBPOサービスの売上収益は2,491百万円で売上収益全体の87.6%を占め、拠点数増加とともに収益が積み上がるリカーリングモデルが安定した事業基盤を形成している。
VSRは自社開発品であり、機器調達・基幹ソフトウェア開発・設置設定・24時間365日の監視運用までを一社完結で提供。海外製品と異なり問い合わせ対応が迅速で、4時間以内の駆け付け目標による現地保守体制を全国に構築している。自社開発ゆえの迅速なトラブル対応と設定変更が顧客の高継続率を支えている。
通信事業者・ISP・データセンター事業者等の販売代理店と連携し、全国47都道府県をカバーする営業網を構築。2026年2月期の主要代理店であるUSEN ICT Solutionsへの販売実績は1,007百万円(売上比35.5%)、ソフトバンクは587百万円(同20.7%)と大手通信系代理店との強固な関係を有する。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期2,567百万円から2026期2,843百万円へ緩やかに拡大。一方、営業利益は2022期752百万円をピークに2025期492百万円まで低下し、2026期に562百万円へ回復した。
利益低下の主因は原材料・エネルギー価格高騰に起因するライセンス費用・保守費用の上昇と人件費増。2026期は価格改定効果・Vario EDRライセンス増・高単価ISサービス案件増が増収に寄与し、費用増を吸収して増益に転じた。
サイバー攻撃の多様化・高度化を背景としたセキュリティアウトソーシング需要の拡大という外部環境の追い風も受けている。
成長戦略
セキュリティBPOサービスの拡充・AI活用・HEROZ連携によるAIセキュリティカンパニーへの転換
既存顧客・代理店への価格改定を実施し単価向上を図るとともに、中部圏専任担当者の配置等により代理店ネットワークを強化し、リカーリング収益の積み上げを継続する。
主要代理店でのエンドポイントセキュリティ案件獲得によりライセンス数を増加させ、境界型セキュリティに加えてエンドポイント領域へサービス範囲を拡大する。
2026年6月30日を効力発生日とするHEROZとの株式交換により完全子会社化。HEROZのAI技術と当社の産業ドメイン知識・データを組み合わせ、AIセキュリティカンパニーとしてゼロトラスト領域へのサービス拡大を推進する。
インターネットセキュリティ機器販売において特定代理店への依存を低減するため、新規販売代理店の開拓を推進し、売上基盤の多様化を図る。
2025年8月より中堅・中小企業向けランサムウェア対策パッケージの提供を開始。新たなセキュリティ課題に対応したサービスを継続的に開発し、統合セキュリティベンダーとしての事業領域を拡大する。
最終更新: 2026年7月19日

