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株式会社ゼネテック

4492東証スタンダード情報通信業

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事業内容

株式会社ゼネテックは1985年設立の情報サービス企業で、組込みシステム受託開発を祖業とするシステムソリューション事業、製造業向けCAD/CAM・シミュレーション・PLMソリューションを提供するエンジニアリングソリューション事業、防災サポートアプリ『ココダヨ』を軸とするGPS事業の3セグメントを展開する。主要顧客は自動車メーカー・Tier1企業・デジタル家電メーカー・半導体製造装置メーカー等の製造業大手。

2025年3月にモアソンジャパンを子会社化し、デジタル楽器SW・産業用ロボット制御・放送局向け開発等に事業領域を拡充。2026年3月期売上高は10,983百万円と過去最高を更新した。

ビジネスモデル

システムソリューション事業では自動車・デジタル家電・産業機器向けの組込みSW/HW一体開発を一括受託し、工数ベースの開発フィーを収益源とする。エンジニアリングソリューション事業ではMastercam・FlexSim・PLM製品のライセンス販売に加え、ポストプロセッサ開発・カスタマイズ・保守サポート・教育研修等の技術サービスで継続収益を積み上げる。

GPS事業はNTTドコモ「dバリューパス」向けレベニューシェアとApp Store・Google Playのストア課金を組み合わせる。

企業の強み

1985年の設立以来、組込みシステム開発で培ったソフトウェアとハードウェアの一体型開発力を保有。ソフトウェア専業では対応困難なFPGA開発・エッジコンピューティング・半導体製造装置向け開発を手掛け、2026年3月期のシステムソリューション事業売上高は6,798百万円、セグメント利益率22.1%を達成している。

2022年以降、バート・TOPWELL・ログイン・フラッシュシステムズ・モアソンジャパンと複数のM&Aを実行。2025年3月のモアソンジャパン子会社化により、デジタル楽器SW・産業用ロボット制御・CAD/CAM関連(760百万円)が加わり、2026年3月期の連結売上高は前期比35.2%増の10,983百万円と過去最高を更新した。

Mastercam(1990年取扱開始)・FlexSim(2018年取扱開始)・PTC製PLM(2022年取扱開始)と複数の海外有力製品の国内代理店権を保有。2026年3月期のCAD/CAM関連売上高は2,193百万円(前期比62.8%増)、PLM・ERP関連は860百万円(前期比19.6%増)と多品目で成長を実現している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高10,983百万円(前期比35.2%増)、営業利益820百万円(同18.3%増)、当期純利益510百万円(同21.2%増)と全段階利益で過去最高を更新した。一方、2027年3月期は売上高11,500百万円(同4.7%増)と増収見込みながら、営業利益700百万円(同14.7%減)、当期純利益365百万円(同28.4%減)と大幅減益を予想。

FlexSimのサブスクリプション移行に伴う一時的減収と販管費増加が主因であり、投資家は利益の一時的落ち込みと構造変化の評価を迫られる局面にある。

前中期経営計画期間(2024年3月期~2026年3月期)の連結配当性向50%目途から、新中期経営計画期間(2027年3月期~2029年3月期)は40%へ引き下げを決定。2027年3月期の年間配当予想は12円50銭(前期比9円50銭減)と大幅減配となる。

成長投資・財務基盤安定化を優先する方針は中長期的な企業価値向上に資する可能性があるが、短期的な株主還元の後退として受け止められるリスクがある。

GPS事業はdバリューパス向けレベニューシェアの低下が通期で継続し、2026年3月期売上高399百万円(前期比25.2%減)、セグメント利益24百万円(同79.5%減)と急速に収益貢献が低下。2027年3月期第1四半期からセグメント区分を「その他」に変更予定。

加えてFlexSimの永久ライセンスからサブスクリプションへの強制移行(2026年4月)は当期の一時的減収要因となる。両リスクが重なる2027年3月期の利益水準の着地が注目点。

成長戦略

トータルソリューションパートナーへの進化を掲げ、M&A・高付加価値化・AI活用で2029年3月期売上高160億円を目指す

「トータルソリューションパートナーへの進化」を全社方針に掲げ、最終年度(2029年3月期)に売上高160億円・営業利益14億円・営業利益率9%・ROE18%の達成を目標とする。事業成長戦略と経営基盤戦略を両輪で推進し、積極的な新規M&Aも継続する方針。

SDV化進展に伴う車載ソフトウェア投資拡大を取り込みつつ、エッジコンピューティング・FPGAを核とした新規顧客開拓を重点施策とする。2027年3月期はシステム開発主要顧客の生産調整影響をソフトウェア開発で補完し、売上高7,070百万円(前期比4.0%増)を見込む。

FlexSim・CAD/CAM・PLMの各製品においてコンサルティング・技術サービスを強化し高付加価値サービスを提供する。FlexSimはサブスクリプション一本化(2026年4月)によりストック型収益基盤を構築。

2027年3月期はFlexSim減収をCAD/CAM・PLMが補完し、売上高4,130百万円(前期比8.0%増)を見込む。

新基幹システムを2026年3月期第3四半期に導入済み。生成AIの活用と人材投資を経営基盤強化の柱として位置づけ、持続的成長を支える組織能力の向上を図る。2027年3月期は販管費増加要因として織り込み済み。

2026年3月26日に防災・防犯・見守り・多言語対応の新アプリ『ココダヨ Life』の提供を開始。ストア向け売上は前期比26.0%増の55百万円と順調に増加しているが、dバリューパス向けレベニューシェア低下による売上減少を補うには至っておらず、2027年3月期第1四半期からセグメント区分を「その他」に変更予定。

最終更新: 2026年7月19日