事業内容
株式会社ニイタカは1963年創業の業務用衛生化学品メーカーで、飲食店・食品工場・食品スーパー等を主要顧客とするケミカル事業(売上高の約94%)と、乳酸菌発酵食品「OM-X」を展開するヘルスケア事業(同約6%)の2セグメントを運営する。ケミカル事業では食器用洗剤・食器洗浄機用洗浄剤・アルコール製剤・固形燃料・衛生サービス等を幅広く提供し、HACCP制度化の定着や衛生意識の高まりを追い風に業務用衛生市場での存在感を高めている。
東京証券取引所スタンダード市場上場。関係会社11社を含むグループで事業を展開する。
ビジネスモデル
自社工場(びわ湖工場・つくば工場等)での製品製造を基盤に、全国の営業拠点を通じて飲食店・食品工場等へ直接販売する。食器洗浄機メンテナンス・衛生巡回サービス・細菌検査等のサービス事業も組み合わせることで顧客との継続的関係を構築する。
ヘルスケア事業では「OM-X」を国内EC・海外販売チャネルで展開し、高い営業利益率(18.7%)を実現している。
企業の強み
1963年創業以来、業務用洗剤・除菌剤・固形燃料等の製造販売に特化し、飲食・食品業界向けに深い顧客基盤を構築。HACCP制度化定着や衛生意識の高まりを背景に、2025年5月期ケミカル事業売上高は22,229百万円と前期比4.4%増を達成した。
乳酸菌発酵食品「OM-X」を主力とするヘルスケア事業は、2025年5月期に売上高1,486百万円・営業利益率18.7%を実現。欧米を中心とした海外拡販が進み、生産実績は前年比17.1%増と供給体制も強化されている。
2025年5月期末時点で現金及び現金同等物残高6,490百万円に対し、有利子負債残高は1,944百万円にとどまり、実質的な純現金保有状態を維持。自己資本比率は65.3%(前期比6.4ポイント増)と財務基盤は極めて健全である。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2023年5月期19,504百万円を底に拡大が続き、2026年5月期は24,619百万円(前期比3.8%増)と過去最高水準。営業利益は2023年5月期855百万円から2026年5月期2,118百万円へ3期連続で大幅改善し、営業利益率は8.6%(前期8.1%)に達した。
外食市場の堅調推移(外部要因)を追い風に、大手外食チェーン向け洗剤需要増・価格改定・コスト削減が利益率を押し上げた。一方、2027年5月期は原材料費・人件費・物流費の上昇(外部要因)により営業利益1,800百万円(前期比15.0%減)と減益転換が予想されており、成長の踊り場局面に入る可能性がある。
成長戦略
既存事業深耕・新チャネル開拓・ヘルスケア再成長の三本柱で中期拡大を目指す
人手不足・食中毒対策ニーズに対応した省力化・高付加価値洗浄剤の開発・拡販を加速。歯科・農業等の新規チャネル開拓を継続し、飲食業界依存からの販路多様化を図る。2026年5月期はケミカル事業売上高23,267百万円(前期比4.7%増)と着実に進捗。
原材料費・物流費・人件費の上昇に対し、価格改定とコスト削減を組み合わせて外部環境の影響を最小化する方針。2026年5月期はケミカル事業営業利益率8.2%(前期7.4%)へ改善したが、2027年5月期は規制対応コスト増等で減益が見込まれ、継続的な取り組みが必要。
国内ではECにおける定期購入顧客の離脱率低減・新規獲得・クロスセル施策を強化。海外では米国・欧州の化粧品分野での新製品開発・代理店開拓・新規国展開を進め、中長期的な成長基盤を構築する。現状は物価上昇による消費マインド冷え込みで減収減益が続いており、施策の成果発現が課題。
株主資本配当率(DOE)3%以上の配当を基本方針とし、2026年5月期は期末配当を1円増配し年間77円(配当性向24.0%)を実施。2027年5月期は年間84円を予定。2026年7月13日の取締役会で自己株式取得も決議しており、株主還元の強化姿勢を示している。
最終更新: 2026年7月17日

