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株式会社Welby

4438東証グロース情報通信業

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事業内容

株式会社Welbyは「Empower the Patients」を事業ミッションに掲げ、糖尿病・高血圧症等の生活習慣病からがん・自己免疫疾患まで多疾患領域でPHR(Personal Health Record)プラットフォームサービスを展開する。主要サービスは製薬企業向け「疾患ソリューションサービス」(売上の約8割)と自社運営の「Welbyマイカルテサービス」(同約2割)の2本柱。

患者・医療機関・製薬企業・保険者・自治体を結ぶデータ基盤として機能し、2025年12月末時点でアプリ累計ダウンロード数は約123万回、かかりつけ医療機関登録数は33,010施設に達している。東京証券取引所グロース市場上場。

ビジネスモデル

疾患ソリューションサービスでは製薬企業からPHRプラットフォームの構築費用(開発費)と運用利用料を受領する。Welbyマイカルテサービスでは健保組合・自治体・医療機関・医療関連企業向けにOEM提供・月額利用料課金を行う。

売上原価は187,057百万円(千円)、売上総利益率は約70.6%と高水準だが、先行投資的な販管費が901,495千円に上り、営業損失が継続している構造。

企業の強み

生活習慣病・がん・自己免疫疾患・精神疾患・希少疾患等20以上の疾患領域向けアプリを開発・運営。2025年12月末時点で累計ダウンロード数は約123万回、かかりつけ医療機関登録数は33,010施設に達し、実臨床データの蓄積基盤を構築している。

日本生命保険相互会社・中部電力・NTTドコモ・スズケン・フクダ電子等との資本業務提携を締結。2025期において日本生命保険相互会社が売上高の16.1%(102,187千円)、中部電力が15.8%(100,350千円)を占め、大手パートナー経由の収益貢献が顕在化している。

2023年8月にマイナポータルとの連携を開始し、予防接種歴・薬剤情報・特定健診情報の取得・閲覧が可能。2025年にはWelbyマイカルテをHL7 FHIR準拠でフルリニューアルし、国際標準に対応したデータポータビリティ基盤「WPDP」を整備した。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期通期業績予想は売上高1,466百万円(前期比+130.5%)、営業損失▲30百万円と大幅な収益改善を見込む。しかし1Q実績133百万円は通期予想の9.1%にとどまり、過去の季節性(第4四半期に売上の約40%集中)を踏まえても後半への依存度が極めて高い。

Welbyマイカルテサービスの案件大型化による受注リードタイム長期化が期ズレリスクを内包しており、予想達成には2Q以降の大型案件売上計上が不可欠である。

2026年3月末時点の現金及び預金は516百万円(前期末711百万円から195百万円減少)、自己資本比率は15.0%(前期末20.9%)まで低下。転換社債型新株予約権付社債残高は318百万円(1年内返済予定の長期借入金217百万円を含む総借入は約540百万円)が残存する。

1Qの四半期純損失153百万円ペースが継続すれば、通期での資金調達が必要となる可能性がある。継続企業の前提に関する注記は該当なしだが、資金繰りの動向は引き続き注視が必要である。

2026年1Qは疾患ソリューションサービスが前年同期比+80.5%と急拡大した一方、Welbyマイカルテサービスは同▲41.7%と大幅減収となり、セグメント内での収益の二極化が鮮明になった。マイカルテは案件大型化による受注リードタイム長期化が構造的課題として顕在化しており、安定的な月次収益への転換が遅れている。

外部環境として超高齢社会の進展・医療制度改革・PHR活用ニーズの高まりは追い風だが、それを収益に転換するための営業・開発体制の整備が問われている。

成長戦略

PHRプラットフォームの疾患・顧客領域拡大とパートナー協業による社会実装加速

生活習慣病に加え自己免疫疾患・オンコロジー等への展開を継続。製薬企業からの新薬症状・副作用モニタリングニーズが顕在化しており、PHRの実臨床・臨床研究利用増加を見込む。2026年1Qは前年同期比+80.5%と高成長を実現。

PMDA医薬品情報参照連携・専門企業との連携により確かな医療情報をワンストップ提供。WelbyのPHRサービスと融合し患者ライフログに最適化された「情報のコンシェルジュ」として機能する新規収益源。

PHRを活用した地域包括ケア実現に向け、ペイシェントジャーニー全体にアプローチできる機能強化と地域施設を網羅したPHRネットワーク形成を目指す。製薬・保険・自治体向けヘルスケアDX推進を共同展開。

健康保険組合・市町村国保・共済組合・協会けんぽ向けソリューションの事業化を推進。既に複数の健保組合・自治体の参画が決定しており、NTTドコモ子会社ミナカラとのオンライン診療支援・服薬指導連携も展開中。

持続血糖モニタリング(CGM)システムとのデータ連携を強化し、健診代行業者等パートナーと連携したPHR×フリースタイルリブレ活用の保健指導・健診パッケージ実装、自治体・保険者向けモデル事業・物販事業を展開。

最終更新: 2026年7月17日