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株式会社ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングス

4433東証プライム情報通信業

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事業内容

株式会社ヒト・コミュニケーションズ・ホールディングスは、2019年3月に単独株式移転により設立された持株会社。傘下に株式会社ヒト・コミュニケーションズ、株式会社ビービーエフを中核子会社として、連結子会社16社を擁する。

アウトソーシング事業(通信・家電販売受託・空港グランドハンドリング)、人材派遣事業、EC・TC支援事業(ECサイト運営受託・テレビショッピング支援)、ホールセール事業(IPライセンス活用アパレル・雑貨の企画卸売)の4セグメントを主軸に、「ヒューマン営業支援」と「デジタル営業支援」を融合した「オムニチャネル営業支援」プラットフォームを提供する。主要顧客は通信キャリア、家電メーカー、アパレルブランド、航空会社等の大手企業。

東京証券取引所プライム市場上場。

ビジネスモデル

アウトソーシング事業では業務委託契約に基づく請負料金、人材派遣事業では派遣単価×稼働時間の派遣料金を収受。EC・TC支援事業ではECサイト売上に連動するレベニューシェア型の成功報酬モデルを採用し、クライアントとの利益共有構造を構築。

ホールセール事業ではIPライセンスを活用した高付加価値商品の企画・製造・卸売により商品マージンを獲得。2025年8月期の売上構成はアウトソーシング40.6%、ホールセール26.2%、EC・TC支援14.6%、人材派遣13.8%。

企業の強み

クライアントごとに「業務運営事務局」を設置し、事務局長・ディレクター・専門スタッフで構成される体制でスタッフ採用から研修・現場巡回・フィードバックまで一貫管理。クライアントの管理負担軽減と現場・マーケティング機能の分離による効率化を実現し、成果追求型営業支援の差別化要因となっている。

2025年8月期末の自己資本比率は42.6%、Net D/Eレシオは0倍未満(現金預金が有利子負債を上回る水準)と財務安全性を確保。ホールディングス体制移行前を含め14期連続増配を継続しており、中期経営計画2025-2029でも累進配当・配当性向30%以上を掲げている。

ホールセール事業は2025年8月期に売上高16,679百万円(前年同期比30.6%増)、営業利益983百万円(同82.0%増)を達成。サブカルチャー系キャラクターIPや推し活グッズ、インフルエンサーコラボ商品等の高付加価値商品が好調に推移し、グループ全体の収益改善を牽引した。

エンヴァリスの着眼点

2026年8月期第3四半期累計の営業利益は1,102百万円(前年同期比40.9%減)と大幅減益。主因はアウトソーシング事業における空港グランドハンドリング業務のGSE(ランプ機材)・人材確保コストの先行投資に加え、日中関係悪化・中東戦争による国際便減便という外部要因が重なったこと。

通期業績予想も修正され営業利益1,150百万円(前期比53.9%減)と厳しい見通し。第4四半期以降の受注拡大による投資回収開始時期が株価評価の鍵となる。

2026年8月期通期の親会社株主に帰属する当期純利益予想は152百万円(前期比82.2%減)へ修正。一方で年間配当予想は37.50円(前期37.00円から0.50円増配)を維持しており、1株当たり当期純利益8.52円に対し配当性向は大幅に上昇する見込み。

利益水準に対する配当の持続可能性について投資家の精査が必要な局面にある。

2026年8月期第3四半期累計の販売費及び一般管理費は8,385百万円と前年同期(7,650百万円)比735百万円増加。売上高がほぼ横ばい(47,531百万円、前年同期比0.3%減)の中での販管費増加は売上総利益率の維持(9,488百万円)を相殺し、営業利益率を3.9%から2.3%へ低下させた。

この費用増が先行投資性のものか恒常的なコスト上昇かを見極めることが、来期以降の収益回復シナリオ評価において重要となる。

成長戦略

エアポート・ホールセール・デジタル営業支援の重点領域に経営資源を集中投下

全国主要空港への新規拠点展開を目指しGSE(ランプ機材)・人材確保への先行投資を実施中。政府の2030年インバウンド6,000万人受け入れ方針を外部環境として、受注拡大による投資回収を目指す。

ただし日中関係悪化・中東戦争による国際便減便が短期的な逆風となっており、第4四半期も厳しい事業環境が見込まれると会社側が明示。

サブカルチャー系キャラクターIP・推し活グッズ等の差別化商品開発を継続。株式会社津森千里デザインスタジオを第1四半期より連結化し、デザイナーズブランド領域へ事業領域を拡大。

2026年8月期第3四半期累計で増収増益(売上高12,590百万円、営業利益689百万円)を達成し、中期経営計画の重点領域として順調に推移。

ファッション・スポーツ分野を中心としたEC市場拡大(外部環境)を背景に、蓄積ノウハウを活用した既存クライアントの業績向上支援と新規ECサイト運営受託の拡大に取り組む。前第1四半期に終了したECサイトの影響で減収(売上高6,262百万円、前年同期比13.1%減)となったが、外注費効率化により営業利益は366百万円(同4.2%増)と増益を確保。

継続的な単価交渉の実施により収益性を改善(2026年8月期第3四半期累計の営業利益369百万円、前年同期比17.5%増)。インバウンド需要拡大(外部環境)を背景とした空港・ホテル等での人材サービス需要取り込みと、物流分野の新規領域開拓を推進。

「深化領域」として位置づけ、コスト効率化・オペレーション改善による利益率向上を継続。

最終更新: 2026年7月17日