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東海ソフト株式会社

4430東証スタンダード情報通信業

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東海ソフト株式会社4430

事業内容

東海ソフト株式会社は1970年設立の独立系ソフトウエア開発会社。組込み関連事業(車載ECU・民生産業機器)、製造・流通及び業務システム関連事業、金融・公共関連事業の3事業区分でソフトウエア受託開発及び役務提供を行う。

主要顧客は国内自動車メーカー・部品メーカー、製造・物流業、大手SIer経由の金融・官公庁。2024年12月にAJ・Flat株式会社を子会社化し、一般事務派遣も加わった。

東京証券取引所スタンダード市場・名古屋証券取引所プレミア市場に上場。

ビジネスモデル

顧客からソフトウエア開発案件を受託または派遣形態で受注し、社内技術者と多数の協力会社(外注パートナー)を組み合わせて開発を遂行する。売上高10,680百万円に対し製造原価ベースの生産実績は8,116百万円。

受注残高合計2,035百万円を積み上げながら、定常顧客との継続取引で安定収益を確保しつつ、新規顧客開拓でDX関連案件を取り込む構造。営業利益率目標10.0%に対し2025年5月期は10.5%を達成。

企業の強み

2025年5月期の営業利益率は10.5%と社内目標10.0%を超過達成。ROEも目標10.0%に対し13.4%を実現。売上高10,680百万円、営業利益1,120百万円、当期純利益813百万円を計上し、全事業分野でDX投資が活発な環境下で高い収益性を維持している。

組込み関連(売上3,470百万円)、製造・流通及び業務システム(5,273百万円)、金融・公共(1,865百万円)の3区分に分散。自動車・製造・物流・金融・官公庁と幅広い業種を顧客に持ち、特定業種の景気変動リスクを軽減。受注残高合計2,035百万円が次期売上の可視性を高めている。

ISO9001(QMS)、ISO27001(ISMS)、プライバシーマーク(Pマーク)を取得し、大手SIerや金融・官公庁向け大型プロジェクトの品質・セキュリティ要件に対応。これにより金融・公共関連事業において安定的・継続的な受注が可能な状況にあると有報に記載されている。

エンヴァリスの着眼点

2026年5月期は売上高12,285百万円(前期比+15.0%)、営業利益1,377百万円(同+22.9%)と2期連続の2桁増収増益を達成。営業利益率も11.2%へ改善した。

一方、2027年5月期予想は売上高12,490百万円(+1.7%)、営業利益1,355百万円(▲1.5%)と成長鈍化・減益を見込む。会社側は人材・研究開発・事業基盤への成長投資優先と賃上げ促進税制の剥落を理由に挙げており、意図的な先行投資局面と解釈できる。

投資家は短期的な利益水準よりも投資効果の発現時期を注視すべきである。

組込み関連(+20.2%)・製造流通(+18.5%)が牽引した一方、金融・公共関連事業は売上高1,753百万円と前期比6.0%減に転じた。会社側は受注・開発体制は適切に対応できたとしつつも売上規模が緩やかな水準と説明。

デジタル庁主導の行政デジタル化投資拡大という外部要因は追い風だが、大型案件の端境期や受注タイミングのズレが影響した可能性がある。2027年5月期における同事業の回復度合いが全体業績の上振れ余地を左右する。

2024年12月に完全子会社化したAJ・Flat株式会社は2026年5月期に売上高113百万円(前期比+54.1%増)と高成長を示し、初の通期連結年度として順調な滑り出しとなった。ただし売上規模はグループ全体の約1%に留まり、業績への貢献は限定的。

のれん(1,167百万円)・顧客関連資産(413百万円)の償却負担が継続する中、今後のシナジー創出や追加M&Aの実行力が企業価値向上の観点から引き続き問われる。

成長戦略

人材資本投資・DXソリューション強化・M&A活用の3軸で中長期成長を追求

自動車業界のSDV化進展を受け、電動化(EV)・先進安全(ADAS)技術を中心にエンジニアのスキル高度化とマルチスキル化を推進。AI活用による開発プロセス効率化も並行して進め、成長領域での受注拡大を図る。組込み関連事業は2026期に前期比+20.2%増収と成果が出始めている。

MES・WMS・SCM領域のDX支援ソリューション「PlusFORCE」活用とビジネスエンジニアリング社との協業によるMES関連ソリューション提供を強化。製造・流通及び業務システム関連事業は2026期に前期比+18.5%増収と高成長を実現しており、引き続き開発体制の集中・強化を進める。

新卒・経験者採用の拡充、生成AI活用を前提とした開発者リスキリング、成長分野への人材シフトを推進。2027期予想では人材・研究開発・事業基盤への成長投資を優先的に実行することを明示しており、短期的な利益を犠牲にしてでも人材基盤の拡充を図る方針。

2024年12月のAJ・Flat株式会社完全子会社化を皮切りに、M&Aを通じた人材獲得・事業領域拡大を継続的に推進。AJ・Flatは2026期に売上高113百万円・前期比+54.1%増と初の通期連結年度で順調な滑り出し。

今後も追加M&Aの実行とパートナー企業との協業強化を通じて成長基盤を拡充する方針。

最終更新: 2026年7月17日