事業内容
株式会社Amaziaは2009年設立、2018年東証グロース上場のインターネットサービス企業。主力のフリーミアム型マンガアプリ「マンガBANG!」を中心に、オリジナルマンガレーベル「マンガBANGコミックス」、海外向け越境ECサイト「Fandom Tokyo」を擁するエンターテイメント事業と、SES・SEOメディア・ポイ活アプリを展開するITソリューション事業の2セグメントで構成される。
主要顧客はスマートフォンユーザー(国内外)および法人広告主。2025年9月期の連結売上高は2,843百万円で、エンターテイメント事業が売上の98%超を占める。
ビジネスモデル
「マンガBANG!」は基本無料のフリーミアムモデルで、話課金(1話40〜100円程度のレンタル・購入)と動画広告閲覧による広告収益の2軸で収益化する。加えて、自社制作オリジナルコミックスの外販・IP展開、海外向けトレーディングカード等の越境EC「Fandom Tokyo」、IT人材派遣のSES事業(ストック型)を組み合わせ、単一事業依存からの脱却を図っている。
Apple Inc.・Google Inc.経由の課金売上が全体の約63%を占め、プラットフォーム依存が構造的課題となっている。
企業の強み
創業以来、企画・開発・運用を自社内で完結する体制を構築。フリーミアムモデルの設計・UI/UX改善・広告配信最適化を内製で実施し、「マンガBANG!」を2014年のサービス開始から主力アプリに育て上げた実績を持つ。この開発力を新規事業(SES・越境EC等)にも転用している。
2021年4月創刊の「マンガBANGコミックス」は、2025年9月期に年間25万部・20万部超(電子売上含む)の作品が出始め、売上高は前年同期比62.8%増と急拡大。版権料率の低いオリジナル作品の比率向上は利益率改善に直結し、アニメ・ドラマ・グッズ化等のIP展開による収益多様化の基盤となっている。
2025年2月開始の越境ECサイト「Fandom Tokyo」は、サービス開始後まもなく月間売上高10百万円超を達成。2026年9月期Q1では月間80百万円超に拡大しており、トレーディングカード・フィギュア等の日本ポップカルチャー商材を海外向けに販売する新規収益源として急成長している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年9月期中間期(2025年10月〜2026年3月)の売上高は1,542百万円(前年同中間期比9.3%増)と、2021期をピークに続いた売上減少トレンドから反転の兆しを示した。営業損失は100百万円と前年同中間期227百万円から大幅に縮小し、売上総利益率も18.3%から25.2%へ改善した。
エンターテイメント事業のセグメント黒字転換(72百万円)と越境EC「Fandom Tokyo」の急拡大が主因。一方、ITソリューション事業は売上高49百万円(前年同中間期比269.3%増)と急拡大するも、採用費・人件費増加によりセグメント損失14百万円が継続。
通期業績予想は売上高3,321百万円(前期比16.8%増)・営業損失123百万円と修正されており、下期も赤字継続が見込まれる。
成長戦略
マンガBANG!の収益安定化を基盤に、越境EC・オリジナルIP・SES事業の多角化で成長を加速
2025年2月開始の越境ECサイト「Fandom Tokyo」は中間期6ヶ月で220百万円超の売上を達成。自社オリジナルIPを活用したグローバル向けグッズ・コンテンツ販売を継続拡大し、エンターテイメント事業の新たな収益柱として確立を目指す。
将来の利益源泉となるオリジナル作品の制作に継続投資し、マンガBANGコミックスの売上拡大を図る。既存巻の売上増加が確認されており、アニメ・ドラマ・グッズ化等のIP展開による収益多様化を推進する。
2026年3月31日に取得原価539百万円でリーデックスを完全子会社化。同社の優良顧客基盤とAmazia Linkのエンジニア人材を統合し、対応技術領域を大幅拡大。ITソリューション事業の売上高は前年同中間期比269.3%増と急拡大しており、黒字化を目指す。
広告枠の増加および周年イベント・キャンペーン施策により広告ARPUを改善。費用対効果を重視した広告宣伝費の抑制により費用構造を改善し、エンターテイメント事業のセグメント損益を黒字転換(中間期72百万円)させた。
最終更新: 2026年7月17日

