事業内容
株式会社ディ・アイ・システムは1997年設立の独立系情報サービス企業で、当社及び連結子会社3社により構成される。主力のシステムインテグレーション事業では、IT通信業・金融業・流通業・医療・官公庁等の幅広い業種に対し、業務用アプリケーションの設計開発、インフラシステムの設計構築、運用保守をワンストップで提供する。
教育サービス・セキュリティソリューション事業では、自社開発商材を基にITリスキリング研修と金融機関向けセキュリティ製品「WEEDS Trace」を展開。2025年9月期の連結売上高は7,222百万円で、2019年の東証JASDAQ上場を経て、2025年4月に本社を東京都千代田区丸の内へ移転し経営基盤を強化している。
ビジネスモデル
売上の約9割を占めるSI事業は、派遣・準委任契約による顧客常駐型と請負契約(受託開発)の2形態で収益を得る。運用保守業務がストック型の安定収益を形成する一方、Webマーケティング強化による元請け案件獲得が収益性向上に寄与。
教育サービス・セキュリティソリューション事業では自社開発の研修プログラムとWEEDS Traceのライセンス販売により、エンジニア数に依存しない高利益率モデルを構築している。
企業の強み
特定ベンダーに縛られない独立系の強みを活かし、IT通信業・金融業・流通業・医療・官公庁等の幅広い業種に対応。顧客の投資金額・ユーザ規模・希望納期に応じてスクラッチ開発からパッケージ活用まで最適提案が可能で、2025年9月期のSI事業売上高は6,497百万円に達している。
教育サービス・セキュリティソリューション事業は自社開発商材を基盤とし、2025年9月期のセグメント利益率は約32.6%(利益260百万円/売上797百万円)と高水準。受注高は前年同期比39.4%増の804百万円、受注残高は前年同期比146.68%増と急拡大しており、将来の売上貢献が見込まれる。
連結子会社アスリーブレインズが担う教育サービスで蓄積した研修ノウハウを社内人材育成にも活用。2025年9月期の採用実績は新卒45人・中途31人の計76人。ISMS・ISO9001・プライバシーマーク等の認証取得により品質管理体制も整備されている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期4,656百万円→2022期5,498百万円→2023期6,241百万円→2024期6,831百万円→2025期7,223百万円と5期連続増収。2026年9月期中間期も3,603百万円(前年同期比6.1%増)と増収基調を維持している。
一方、利益面では中間期営業利益160百万円(同25.3%減)、親会社株主帰属中間純利益104百万円(同29.4%減)と大幅減益。社員待遇向上・大阪事業所増床・本社移転・社内IT環境拡充・M&A関連費用等の成長投資が販管費を押し上げたことが主因。
外部環境としてDX推進需要は旺盛であり、情報通信業の市場拡大(2026年1月前年同月比7.9%増)が追い風となっているが、コスト増加の吸収が当面の課題。通期予想は売上高7,952百万円(前期比10.1%増)・営業利益381百万円(同7.0%増)を据え置き。
成長戦略
Vision2028(売上高10,000百万円・営業利益1,000百万円)に向けM&A・AI・西日本展開を推進
元請け案件・受託案件の獲得拡大、顧客企業のセキュリティ課題解決、生成AI活用技術開発の各施策を積極推進。2026年9月期通期予想は売上高7,952百万円・営業利益381百万円で据え置き。
2026年1月に株式会社エム・アイ・シー(山口県・広島県)を200百万円で完全子会社化。関西・山陽・九州の連携による相互売上増加を見込む。のれん発生額は79百万円、10年定額償却。
プロ講師によるAI常時サポート融合型教育プラットフォーム「ピジェトレ」を2026年4月より提供開始。AI技術の精度向上とキャリアステップ最適化カリキュラムの拡充を予定し、SI事業への技術的シナジーも期待。
2025年12月より提供開始したサイバーセキュリティ統合プラットフォーム。ランサムウェア対策に強みを持ち、提供開始直後より多くの引き合いを獲得。契約ライセンス数は順調に推移。
売上高10,000百万円・営業利益1,000百万円を中長期目標として設定。全国への事業拠点拡大、プロジェクトマネージャー育成・コンサルティング力強化、M&A活用を継続的に推進する方針。
最終更新: 2026年7月17日

