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ロジザード株式会社

4391東証グロース情報通信業

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ロジザード株式会社4391

事業内容

ロジザード株式会社は2001年創業、倉庫・配送センター向けクラウド型倉庫在庫管理システム(WMS)「ロジザード ZERO」を中核に、店舗在庫管理システム「ロジザードZERO-STORE」、OMO支援システム「ロジザード OCE」を展開する在庫管理システム事業の単一セグメント企業。主要顧客は小売業(EC・実店舗)、流通業、3PL企業であり、ハンディターミナルのレンタルや機器販売も付随サービスとして提供する。

東京証券取引所グロース市場上場。

ビジネスモデル

売上高の約79%(2025年6月期:1,724百万円)をクラウドサービスの月額利用料・レンタル料が占めるストック型収益モデル。残りは受託開発・導入支援の「開発・導入サービス」(365百万円)と機器・サプライ品販売(88百万円)で構成。

クラウドサービスは粗利率が高く、新規取引先の積み上げが利益成長に直結する構造となっている。

企業の強み

2025年6月期のクラウドサービス売上高は1,724百万円(前期比10.2%増)、売上総利益は1,092百万円(前期比17.0%増)。クラウドサービスの粗利率は約63%と高水準であり、新規取引先の積み上げが利益率改善に直結するストック型収益構造を確立している。

創業以来20年超にわたり倉庫在庫管理システムを専業で開発・提供。2012年にクラウド版「ロジザード ZERO」をリリースし、多言語対応(5言語)、3PL向け複数拠点管理、賞味期限・ロット・シリアル管理など物流現場の多様なニーズに対応した機能を標準実装している。

2025年6月期末の現金及び現金同等物残高は1,707百万円、純資産は2,177百万円。有利子負債はなく、営業キャッシュフローは437百万円(前期比24.5%増)と自己資金で設備投資・開発投資を賄える財務基盤を有する。

エンヴァリスの着眼点

2026年6月期第3四半期累計の売上高は1,772百万円(前年同期比8.4%増)と増収基調を維持する一方、販売費及び一般管理費が568百万円から709百万円へ前年同期比24.7%増と大幅に膨らみ、営業利益は305百万円(同14.6%減)と大幅減益となった。中期経営計画初年度として組織改革・ハイタッチサービス強化に伴うコスト増が利益を圧迫しており、投資フェーズの長期化が続く場合の収益回復時期が焦点となる。

通期業績予想(売上高2,439百万円、営業利益355百万円)は修正なしで維持されているが、第3四半期累計の営業利益305百万円に対し通期予想355百万円は第4四半期(1四半期)で50百万円の利益確保が必要な計算となる。前年同期の第4四半期実績(通期408百万円-第3四半期累計358百万円=50百万円)と同水準であり、達成は可能な水準だが販管費の動向次第では下振れリスクも残る。

クラウドサービスは前年同期比9.4%増と安定成長を継続しており、ストック収益の積み上げは順調である。一方、機器販売サービスは前期の大型案件剥落により62百万円(同9.9%減)と減収。

外部環境として物流業界の慢性的な人手不足を背景とした省力化・自動化ニーズの高まりはWMS需要の追い風となっているが、米国通商政策やイラン情勢等のマクロ不透明感が顧客の設備投資判断に影響するリスクも存在する。

成長戦略

BtoB物流DX・OMO・省人化連携の3軸でクラウドストック収益を積み上げる

中期経営計画の重点施策として「出荷絶対」を支えるハイタッチサービスを推進。顧客のビジネス継続性を担保することで解約率低減とアップセルを図り、クラウドサービスのストック収益基盤を強化する。

従来のEC・3PL中心から製造業・卸売業等のBtoB企業間物流へ対象を拡大。DX推進・クラウドリプレイス需要を取り込み、新規顧客層の開拓による売上高の底上げを目指す。

2026年6月期第3四半期にロジザードZEROの基本機能バージョンアップを実施し、ソフトウェア残高が361百万円から432百万円へ増加。継続的な機能拡充により既存顧客の継続利用促進と新規顧客獲得力の向上を図る。

物流業界の慢性的な人手不足を背景とした省力化・自動化ニーズに対応し、WMSと周辺機器・ロボットとの連携機能を強化することで製品付加価値を向上させ、競合との差別化を図る。

中期経営計画初年度として組織改革を実施中。販管費の増加(前年同期比24.7%増)はこの投資フェーズを反映しており、組織体制の整備を通じて中長期的な事業成長基盤の構築を目指す。

最終更新: 2026年7月17日