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国際通信事業

フィリピンを中心とする国際・国内通信回線提供が主力の中核セグメント

期間今期前期増減率
売上高(2027年3月期第1四半期)2,958百万円2,417百万円
セグメント利益(2027年3月期第1四半期)1,116百万円944百万円
売上高前年同期比増減率22.4%増
セグメント利益前年同期比増減率18.2%増
InfiniVAN課金顧客数(2026年3月末)2,157件2,103件(2025年12月末)
連結売上高に占める構成比約75%約76%

事業詳細

フィリピンとシンガポール・香港を結ぶ海底ケーブル(C2C回線)の使用権を保有し、キャリアズキャリアとしてCATV事業者・通信事業者向けに国際通信回線を卸売提供する。2023年12月完成のフィリピン国内海底ケーブルネットワーク(PDSCN)を中心とする国内基幹網と組み合わせ、フィリピン全土への通信回線・サービス展開を推進。子会社InfiniVAN, Inc.による法人向けインターネット接続サービスも展開し、通信機器販売を含むネットワーク構築サービスも手掛ける。2027年3月期第1四半期の連結売上高の約75%を占める中核セグメント。

直近の概況

増収増益が継続、Candleケーブルの陸揚局賃借契約・IRU契約締結で事業拡大進展

2027年3月期第1四半期は売上高2,958百万円(前年同期比22.4%増)、セグメント利益1,116百万円(同18.2%増)と増収増益。PDSCNとC2C回線を組み合わせたネットワークによる回線・サービス提供が地方へ拡大し、InfiniVANの課金顧客数も2,157件に伸長した。一方、販管費増加の影響も見られた。新規参画のCandleケーブルについては、2026年3月にBCDAとの契約締結によりPoro Point陸揚局とLBIを賃借し、2026年8月7日にはIRU契約の締結を取締役会で決定するなど、事業展開における重要な進展が続いている。

主要プロダクト

service
国際通信回線(C2C回線)

キャリアズキャリアとしてフィリピン大手通信事業者向けにC2C回線を提供。フィリピン国内基幹網(PDSCN)と組み合わせたネットワークによる回線・サービス提供がマニラ首都圏から地方へと拡大している。

platform
フィリピン国内通信回線(PDSCN)

PDSCNを中心とする国内デジタル基幹網の拡充を通じ、フィリピン全土にデジタルインフラの提供と各サービスを展開。地方の通信事業者への通信機器販売を含むネットワーク構築サービスや小口容量の提供も実施。

service
法人向けインターネット接続サービス(InfiniVAN)

法人向けインターネット接続サービスの課金顧客数は2026年3月末時点で2,157件に伸長し、事業成長に寄与している。

service
ネットワーク構築サービス・通信機器販売

地方の通信事業者への通信機器販売を含むネットワーク構築サービスを提供し、収益の多様化に寄与。

platform
国際海底ケーブルCandle(新規参画)

2025年8月にコンソーシアム形式で共同建設に参画。フィリピン・ルソン島東岸Balerの陸揚局建設を開始し、2026年3月にはBCDAとの契約締結によりルソン島西岸Poro Pointの陸揚局とルソン・バイパス・インフラ(LBI)を賃借。2026年8月7日には当該ケーブルに係るIRU契約の締結を決定し、事業展開が重要な進展を見せている。

成長ドライバー

  • C2C回線の大口・小口容量販売の拡大とキャリアズキャリアとしての顧客基盤拡充
  • PDSCNを活用したフィリピン地方エリアへの通信回線提供エリア拡大
  • InfiniVAN, Inc.による法人向けインターネット接続サービスの課金顧客数増加(2026年3月末2,157件)
  • AIやデータセンター投資活発化に伴うフィリピンでのデジタルインフラ投資需要の堅調な推移
  • 新国際海底ケーブル「Candle」参画によるグローバル企業・ハイパースケーラー向け国際回線販売収益の獲得
  • ルソン島東西(Baler・Poro Point)の国際海底ケーブル陸揚局を通じた事業拡大およびIRU契約締結による収益機会の具体化
  • 通信機器販売を含むネットワーク構築サービスの堅調推移による収益多様化

リスク

  • フィリピンの外資規制緩和による新規競合事業者の参入リスク
  • フィリピンペソ・円の為替変動リスク(外貨建債権債務の評価損益が業績に影響)
  • フィリピン国内基幹網強化および陸揚局建設のための継続的な設備投資負担(建設仮勘定11,670百万円)
  • フィリピン経済の成長鈍化リスク(2026年1-3月期実質GDP成長率2.8%と2025年1-3月期の5.4%から鈍化)
  • 中東情勢緊迫化によるエネルギー価格上昇・国際サプライチェーン混乱等、地政学的リスクによる世界経済への影響
  • Candleケーブル建設・陸揚局整備の遅延リスクおよび関係機関との契約交渉に伴う不確実性

最終更新: 2026年8月7日