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株式会社ワンキャリア

4377東証グロース情報通信業

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事業内容

株式会社ワンキャリアは「人の数だけ、キャリアをつくる。」をミッションに掲げ、就活支援/新卒採用サービス「ワンキャリア」と転職支援/中途採用サービス「ワンキャリア転職」を展開するHRTech企業。求職者の就職活動体験情報や行動履歴を中心とするキャリアデータを蓄積・公開するプラットフォームを構築し、求職者には意思決定に必要な情報を無料提供、企業には求人掲載・スカウト・採用ソリューション等の採用DX支援サービスを有償提供する。

2025年12月期末時点で新卒サービス会員数232万人超、法人取引累計社数6,290社に達し、少子高齢化・労働人口減少を背景とした構造的人手不足の中で成長を続けている。

ビジネスモデル

求職者にはキャリアデータを無料で提供することで会員基盤を拡大し、その会員を求める企業に対して求人掲載・スカウト・オンライン企業説明会・採用ソリューションなどの有償サービスを提供することで収益を得る。売上原価率15.0%・営業利益率28.1%(2025年12月期)と高い収益構造を持ち、新規顧客獲得と既存顧客の取引単価アップの両輪で売上を拡大している。

企業の強み

2025年12月期において売上高7,577百万円に対し営業利益2,128百万円、営業利益率28.1%を達成。売上原価率15.0%という低コスト構造を維持しつつ、規律ある投資と継続的な費用の見直しにより高い利益率を実現している。

法人取引累計社数は2024年末4,294社から2025年末6,290社へ約46%増加。四半期ごとに継続的に拡大しており、新規取引先獲得と既存顧客の取引継続・単価アップが売上成長を支えている。

2025年12月期末時点で新卒サービス会員数は232万人を突破。求職者の就職活動体験情報を全件審査のうえ蓄積した独自のキャリアデータベースは、競合が容易に模倣できない参入障壁を形成している。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期通期業績予想(売上高10,500百万円、営業利益3,000百万円、当期純利益2,123百万円)は2026年2月12日公表値から修正なし。第1四半期実績(売上高2,206百万円、営業利益663百万円)の通期予想に対する進捗率はそれぞれ21.0%・22.1%。

採用活動の季節性から第1四半期は相対的に低い進捗となる傾向があるが、契約負債の大幅積み上がり(2,430百万円)は第2四半期以降の売上計上を示唆しており、通期達成の蓋然性は高いと判断される。

2026年3月26日に公表された株式会社ゼロワンブレイン及び株式会社キッズ・コーポレーションの子会社化は、2026年12月期第3四半期より連結対象となる予定。現時点で通期業績予想への影響は精査中とされており、連結化に伴うのれん計上・費用増加の規模次第では利益予想の修正リスクがある。

一方、外部環境として有効求人倍率(2026年3月1.18倍)が示す堅調な人材需要は追い風であり、売上高の上振れ余地も存在する。

売上高は2021期1,952百万円から2025期7,577百万円へと5期で約3.9倍に拡大し、2026年12月期通期予想10,500百万円(前期比38.6%増)は高成長軌道の継続を示す。一方、2026年3月末の自己資本比率は60.7%と2025年12月末の69.1%から低下しており、契約負債の急増(負債合計3,577百万円)が主因。

また、事業の大部分が新卒採用シーズンに依存する季節変動構造は引き続きリスク要因であり、中途採用・新領域への多角化の進捗が中長期の評価ポイントとなる。

成長戦略

採用DX深化・新領域M&A・会員・法人顧客基盤拡大で2030年売上高35,000百万円を目指す

積極的な法人向けマーケティング活動により新規取引先との接点を増やし、求人掲載サービス・スカウトサービスの販売に繋げる。法人取引累計社数は2025年末6,290社から2026年3月末6,858社へ1四半期で568社増加しており、拡大ペースは継続中。

特定カテゴリの学生・企業のニーズに合致したサービスを強化し、会員数及び法人顧客数の拡大に注力。2026年3月末時点の会員数は2,425千人に達しており、プラットフォームの両面市場としての規模拡大が継続している。

2026年3月26日に公表した両社の株式取得により、2026年12月期第3四半期より連結子会社化予定。中途採用・新領域への事業拡大を通じてキャリアデータプラットフォームの価値向上を図る。通期業績予想への影響は精査中。

生成AIを活用したスカウトサービスの機能強化により、学生・企業双方の利便性を向上させ、サービスの差別化と取引単価の向上を図る。採用DXへの企業需要が堅調に推移する中、プロダクト競争力の維持・向上が重要施策となっている。

株式会社ライトローズの完全子会社化を通じた中途採用事業でのシナジー創出により、新卒採用依存からの収益多角化を推進。新卒採用に偏った季節変動リスクの低減にも寄与することが期待される。

最終更新: 2026年7月17日