事業内容
ブロードメディア株式会社は、東京証券取引所スタンダード市場に上場する複合事業グループ。主力は「教育」セグメント(通信制高校ルネサンス高等学校グループ、日本語教育、AI・プログラミング教育)と「技術」セグメント(アカマイCDN・セキュリティサービス、DX・システム開発)の2本柱で、グループ売上高15,795百万円の約77%を占める。
これに加え、海外映像コンテンツの日本語化を担う「スタジオ・プロダクション」、eスポーツ・ゲームパブリッシングの「その他」セグメントを擁する。2026年3月期末に放送セグメント(釣りビジョン)を譲渡し、教育×技術×AIに経営資源を集中する構造へ転換中。
ビジネスモデル
教育セグメントでは通信制高校の授業料・就学支援金、プログラミングスクールの受講料・法人研修費、日本語教育の受講料を主収益源とする。技術セグメントではアカマイ社のCDN・セキュリティサービスの国内再販(売上高4,522百万円規模)と、DX・システム開発の受託収入が柱。
スタジオ・プロダクションは映像ローカライズの受注制作収入、その他はeスポーツライセンス・スポンサー収入で構成される。事業譲渡・選択と集中により収益構造の改善を継続している。
企業の強み
2026年3月期において教育セグメント売上高5,507百万円(営業利益率17.6%)、技術セグメント売上高6,578百万円(営業利益率13.8%)と、両セグメントが高い利益率で並立。単一事業依存を回避しつつ、AI教育・DX開発でセグメント間のシナジーを創出できる事業構造を有する。
アカマイ・テクノロジーズとの再販契約は2003年締結・5年毎自動延長の長期契約であり、2026年3月期のアカマイサービス売上高は4,522百万円。既存顧客へのサービス拡大と新規顧客獲得の継続により技術セグメントは前期比12.4%増収・38.5%増益を達成しており、安定した顧客基盤と拡販実績を持つ。
ルネサンス高等学校・豊田校・大阪校の3校体制を運営し、大阪校・豊田校は定員充足を達成。eスポーツ・プログラミング等の独自オプションコースを設け、オンライン学習システムを活用した個別対応力を強みとする。2026年3月期の教育セグメント営業利益は966百万円と前期比14.9%増益を実現した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022年3月期12,340百万円から2026年3月期15,794百万円へ5期連続増収を達成したが、放送セグメント終了により2027年3月期は14,500百万円(▲8.2%)への減収を予想。利益面では2023年3月期の営業利益1,037百万円をピークに2期連続減益となったが、2026年3月期は1,063百万円と急回復。
メディアコンテンツ事業譲渡・特別損失縮小・スタジオ黒字転換が主因。営業利益率は4.6%→6.7%に改善。
外部要因として円安・物価高騰によるコスト増が教育・技術セグメントに影響しているが、アカマイサービスの好調な需要環境が技術セグメントの増収を支えた。
成長戦略
教育・技術の二本柱強化と不採算事業整理による収益構造の高度化
通学コース受講生増加(大阪・豊田校は定員充足)と大子校の立て直し、ルネサンス日本語学院の受講生拡大、テックキャンプAIカレッジ・法人研修の好調継続により、2027年3月期も教育セグメントの増収を見込む。㈱divの通期黒字化が収益改善の追加ドライバー。
アカマイサービスは既存・新規顧客へのサービス提供が好調で2026年3月期に4,522百万円を達成。㈱divxの黒字転換定着とシステムデザイン開発㈱の受託開発増加により、2027年3月期も技術セグメントの増収増益を見込む。5G普及・AI活用拡大が外部要因として追い風。
メディアコンテンツ事業譲渡(前期)に続き、2026年3月期末に㈱釣りビジョン全株式を譲渡し放送セグメントを終了。自己資本比率が41.0%から51.9%へ上昇し、経営資源を成長セグメントに集中できる体制が整った。ガラポン㈱の持分法除外も完了。
スタジオ・プロダクションは2026年3月期に黒字転換(営業利益28百万円)を達成。前期の減損処理によるコスト構造改善と受注回復が奏功。「その他」(eスポーツ・ゲームパブリッシング)は2026年3月期に▲53百万円の損失を計上したが、2027年3月期の通期黒字化を会社は見込む。
最終更新: 2026年7月19日

