事業内容
株式会社サインドは「インターネットを通じて、心のつながりを提供する」をミッションに掲げ、理美容店舗向けクラウド型予約管理システム「BeautyMerit(ビューティーメリット)」と予約一元管理システム「かんざし」を中心に事業を展開する。主要顧客はヘアサロン・ネイルサロン・エステサロン・リラクゼーション等の理美容店舗で、2026年3月末時点でBeautyMerit約9,400店舗・かんざし約14,000店舗の合計23,553店舗に導入されている。
集客・予約・施術・会計・アフターフォローに至る店舗業務全体をデジタル化し、店舗と顧客のつながりを支援する。2021年12月に東京証券取引所マザーズ(現グロース市場)に上場。
当社及び連結子会社パシフィックポーター株式会社の計2社で構成される。
ビジネスモデル
収益の92.4%(2026年3月期)をサブスクリプション(月額課金)が占めるストック型モデル。BeautyMeritは月額課金・初期費用・オプション費用・決済手数料を組み合わせ、かんざしは月額課金のみで収益を得る。
契約店舗数の増加とARPU向上の両輪でARRを拡大する構造であり、2026年3月期ARRは2,460,695千円(前期比10.9%増)。カスタマーチャーンレートは0.65%と低水準を維持し、長期利用店舗の積み上げにより収益の安定性と成長性を両立している。
企業の強み
2026年3月期のカスタマーチャーンレートは0.65%(直近12ヶ月平均)と極めて低水準。2022年3月期の0.86%から継続的に改善しており、営業・カスタマーチームによる丁寧な運用サポートと機能改善サイクルが解約抑制に寄与している。
「KAMI CHARISMA 2026」受賞サロンの32.9%が導入するなど、業界トップ層への浸透も定着力の高さを裏付ける。
2026年3月末時点でBeautyMerit 9,499店舗・かんざし 14,054店舗の合計23,553店舗を擁する。売上高10億円以上の有力理美容チェーン44社中17社がBeautyMeritを導入しており、大手から個人店まで幅広い顧客層を持つ。
この顧客基盤はBeautyPayやBM Smart Mirrorなど新サービスのクロスセル基盤としても機能し、競合が短期間で模倣困難な参入障壁を形成している。
2026年3月末時点で9集客サイト・13POSシステムと連動し、既存システムを変更せずにシームレスに導入できる環境を整備。東京・大阪・福岡・仙台・札幌の5拠点体制に加え、理美容ディーラーや集客サイト事業者を中心とした代理店パートナー網を構築しており、1店舗から100店舗以上の大手チェーンまで幅広い規模の顧客獲得を可能にしている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期1,089百万円から2026期2,542百万円へ5期で2.3倍に拡大し、成長率は13〜15%台で安定推移。2026年3月期は売上高2,542百万円(前期比13.4%増)、営業利益331百万円(同39.7%増)、純利益172百万円(同53.7%増)と利益成長が売上成長を大幅に上回った。
2024期に営業利益が162百万円へ落ち込んだ(本社移転費用等の特殊要因)後、2025・2026期と急回復。営業CFは542百万円と堅調で、財務活動では長期借入金382百万円を返済し財務体質が改善(自己資本比率68.2%→71.5%)。
外部環境として、賃金上昇に伴う雇用・所得環境の改善が個人消費を下支えし、理美容業界の付加価値サービス需要拡大が追い風となった。
成長戦略
主力SaaS拡大・BeautyPay普及・BM Smart Mirror収益化による多層的成長
POSシステム連携・LINEミニアプリサブスク・WEBオンラインショッピング機能等の機能追加によりARPUを向上させつつ、パシフィックポーター社との連携営業でシェア拡大を継続。2027年3月期は売上高3,001百万円(前期比18.1%増)を計画。
業界最安水準の決済手数料・初期費用無料で理美容店舗のキャッシュレス化を支援。決済サービスを起点とした当社グループサービスへのクロスセル事例が発生しており、シェア拡大に貢献。2027年3月期はBeautyPayの事業基盤構築投資を継続予定。
2025年11月に正式リリース後、大手美容ディーラーでの取り扱い開始・人気ブランドとのタイアップ広告配信を実施。予約・顧客データを活用した広告配信による新収益源の創出を目指す。コンテンツ拡充と販路拡大を継続中。
従来の理美容領域に加え、エステ・リラクゼーション等の隣接領域への展開を通じてTAMを拡大。直販営業体制の強化により、かんざしのARPU(BeautyMeritの約27%水準)の引き上げも課題。
最終更新: 2026年7月19日

