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株式会社 ニックス

4243東証スタンダード化学

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株式会社 ニックス4243

事業内容

株式会社ニックスは1949年創業、神奈川県横浜市に本社を置く工業用プラスチック部品の専業メーカーである。主力製品は工業用プラスチック・ファスナー及びプラスチック精密部品、生産設備治具(電子部品実装機用ラック)、金型の3カテゴリー。

国内では事務機器・自動車・住宅設備・環境衛生・生産設備業界向けに直販および代理店経由で販売。海外は米国(NIX OF AMERICA)、香港・中国・タイの連結子会社4社と持分法適用関連会社1社(珠海立高精機科技有限公司)を通じてグローバル販売網を構築している。

東京証券取引所スタンダード市場上場。

ビジネスモデル

自社開発オリジナル素材「NIXAM®」(耐熱性・耐摩耗性・導電性等を付与したエンジニアリングプラスチック)を核に、R&Dセンターで研究開発から製品設計まで一貫して行う。国内津久井事業所での生産と海外子会社・合弁会社での適地生産を組み合わせ、国内外の多業界顧客に直販・代理店経由で販売する。

当期売上高4,403百万円のうちプラスチック・ファスナー及び精密部品が3,206百万円(72.8%)を占める。

企業の強み

耐熱性・耐摩耗性・導電性等を付与した自社オリジナル素材NIXAM®を保有し、床暖房用給湯機器のプラスチック継手部品や事務機器の高温環境下摺動部品として大手メーカーに採用。金属代替による軽量化・低コスト化を実現し、高付加価値製品として差別化を図っている。

米国・香港・中国・タイに連結子会社4社、中国珠海に持分法適用関連会社1社を展開。タイ拠点では当期に新規受注を獲得し、円安進行が海外売上の円換算額を押し上げる効果も発揮。国内外の多様な販路が収益の安定化に寄与している。

当期の生産設備治具の受注残高は127,984千円(前期比182.5%)と大幅に積み上がっており、半導体実装業界向け需要の回復期待を示す先行指標となっている。同品目の当期販売高は1,078,969千円と前期比88.2%に落ち込んだが、受注残高の積み上がりが今後の売上回復を示唆している。

エンヴァリスの着眼点

2026年9月期中間期の営業利益は180百万円(前年同期比+41.1%)、経常利益は237百万円(同+56.7%)、親会社株主に帰属する中間純利益は195百万円(同+62.4%)と全利益項目で大幅増益を達成した。売上高の伸び(+2.1%)を大きく上回る利益成長は、原価低減と営業外収益(為替差益・受取利息配当金の増加)の両面が寄与している。

外部要因として円安進行による為替差益(39百万円、前年同期比+22百万円)も経常利益を押し上げた。

通期業績予想(売上高4,530百万円、営業利益234百万円、当期純利益191百万円)は変更なし。中間期の営業利益180百万円は通期予想234百万円の76.9%に達しており、進捗率は高い。

ただし通期の当期純利益予想191百万円に対し中間期実績が195百万円と既に上回っており、下期は利益が前年同期比で減少する計画となっている点は留意が必要。

中間期においてOA機器業界・住宅設備業界向けで需要が減少し、売上高の伸びは2.1%にとどまった。半導体実装業界向けの需要増がこれを補う形となっているが、特定業界の需要動向に業績が左右される構造は変わっていない。

外部要因として地政学的リスクや円安・原材料高騰等の不確実性も継続しており、下期の需要動向には引き続き注視が必要。

成長戦略

高付加価値製品開発・海外拠点強化・IT化で2027年9月期営業利益率10%を目指す

OA機器・住宅設備向けの需要減を補う形で半導体実装業界向け製品需要が増加。2026年9月期中間期においても同業界向けが売上・利益の押し上げに寄与しており、成長分野への製品展開を継続している。

持分法適用会社NIX THAILANDを通じたアジア市場への展開を継続。持分法による投資利益(中間期0.5百万円)および為替換算調整勘定の増加(中間期+76百万円)に貢献しており、海外収益基盤の拡充を図っている。

売上原価の継続的な低減により、2026年9月期中間期の売上総利益率は45.3%(前年同期43.9%)へ改善。販売費及び一般管理費は846百万円と前年同期並みに抑制しており、売上増加分が利益に直結するコスト構造が実現しつつある。

最終更新: 2026年7月17日