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クラスターテクノロジー株式会社

4240東証スタンダード化学

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クラスターテクノロジー株式会社4240

事業内容

クラスターテクノロジー株式会社は、樹脂複合材料技術・成形加工技術・金型技術・計測解析技術・融合技術の5つの基幹技術を軸に、高精度・高機能な樹脂製品を開発・製造・販売する。主力のナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業では、デジタルカメラ用精密成形品・産業用インクジェットプリンターヘッド・レジャー機器向け部品等を供給し、マクロ・テクノロジー関連事業では受配電設備向け樹脂成形碍子・機能性樹脂複合材料を提供する。

主要販売先は長瀬産業・黒田電気・ナガセエレックス等の商社を通じた重電・精密機器メーカーであり、関東工場(茨城県)と関西工場(大阪府東大阪市)の2拠点で一貫生産体制を構築している。

ビジネスモデル

顧客の要求仕様に応じた機能性樹脂複合材料の開発から金型設計・成形加工・後加工・品質保証までを一貫して自社内で完結させる受注製造型ビジネスモデル。材料・金型・成形の垂直統合により提案力とスピードを確保し、高付加価値製品の売上総利益率42.1%(2026年3月期)を実現している。

商社チャネルと自社営業の両輪で顧客開拓を行い、既存顧客の新機種取り込みと新規顧客開拓を並行して推進する。

企業の強み

樹脂複合材料技術・成形加工技術・金型技術・計測解析技術・融合技術を自社内に保有し、材料開発から金型・成形・後加工・品質保証まで一貫生産を実現。2026年3月期の売上総利益率は42.1%を維持しており、技術統合による高付加価値化が収益性に直結している。

マクロ・テクノロジー関連事業において、国内で一貫製造できる唯一の樹脂成形碍子メーカーとしての地位を確立。重電機メーカーへの50年超の納入実績を持ち、代替困難な供給者ポジションを占める。

2026年3月期の同事業売上高は225百万円と前期比21.9%増加し、受注残高も前期比151.2%増と拡大している。

2023年5月に策定した中期経営計画(最終年度2027年3月期)の売上高目標1,260百万円・営業利益目標120百万円を、2026年3月期(計画2年度)に売上高1,299百万円・営業利益164百万円として前倒し達成。計画比で売上高・利益ともに上回り、工場高稼働率と利益率の高い製品構成が寄与した。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高1,299百万円(前期比+27.0%)、営業利益164百万円(同+51.0%)と過去最高を更新した。しかし2027年3月期は売上高1,292百万円(同▲0.6%)、営業利益70百万円(同▲57.2%)と大幅減益を予想している。

減益要因は①セールスミックス悪化(産業機器分野の減少等)、②設備投資389百万円(前期比3倍超)に伴う減価償却費急増(68百万円→115百万円予想)、③人材採用強化に伴う労務費増加の三点が複合する。成長投資の先行コストとして評価できるが、投資効果の発現時期と規模を慎重に見極める必要がある。

2026年3月期の主要顧客別売上高は長瀬産業417百万円(売上高比32%)、黒田電気414百万円(同32%)、ナガセエレックス142百万円(同11%)と上位3社で売上高の約75%を占める。また当期大幅増収を牽引した産業機器分野(産業用インクジェットプリンターヘッド)は2027年3月期に減少見込みとされており、特定分野の需要変動が業績に直結しやすい構造は変わっていない。

顧客基盤の分散化と新規開拓の進捗が中長期的な業績安定の鍵となる。

中期経営計画(2025〜2027年3月期)の最終目標(売上高1,260百万円、営業利益120百万円)に対し、2026年3月期実績は売上高1,299百万円・営業利益164百万円と最終年度目標を1年前倒しで超過達成した。一方、2027年3月期予想の営業利益70百万円は最終目標120百万円を大幅に下回る。

これは成長投資の積極化によるものと説明されているが、投資計画が昨年5月想定の3倍超に膨らんでいる点は計画の変動性の高さを示しており、予想の信頼性について慎重な評価が求められる。

成長戦略

関東工場大型投資・人材採用強化・新規開拓の三位一体で中長期的企業価値向上を目指す

2027年3月期に設備投資389百万円(前期実績121百万円の約3.2倍)を計画。老朽設備の更新・能力増強に加え関東工場の建屋増築も検討。これに伴い減価償却費は68百万円から115百万円へ増加見込みだが、生産能力拡大による中長期的な売上成長基盤の構築を目指す。

関東工場への大型投資に伴う製造人員増員、顧客提案力強化のための技術者・営業人員増員、東証スタンダード市場上場に伴う管理体制強化のための人員増を推進。労務費増加・人材紹介手数料増加を見込むが、組織能力の底上げによる持続的成長を目指す。

顧客訪問件数・進捗状況の共有化・見える化を推進し、自社活動と商社連携の両輪で積極的な受注活動を展開。展示会出展(エヌプラス2025、新機能性材料展2026)も継続。

ナノ/マイクロ・テクノロジー関連事業の売上高は中期計画スタート時の718百万円から2026年3月期に1,063百万円へ約1.5倍に伸長した。

近年新規開拓した顧客の売上高を見込み、2027年3月期のマクロ・テクノロジー関連事業売上高は260百万円(前期比+15.4%)を予想。国内唯一の樹脂成形碍子一貫メーカーとしてサプライチェーン・地政学リスクの高まりを追い風に受注獲得を強化する。

最終更新: 2026年7月19日