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ウルトラファブリックス・ホールディングス株式会社

4235東証スタンダード化学

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ウルトラファブリックス・ホールディングス株式会社4235

事業内容

ウルトラファブリックス・ホールディングス株式会社は、国内子会社・第一化成株式会社が製造し、米国子会社・Ultrafabrics Inc.が主要販売を担うポリウレタンレザーの専門メーカーである。製品用途は家具用(売上構成比27.3%)、自動車用(39.6%)、航空機用(18.1%)、その他(15.0%)と多岐にわたり、北米を中心にハイエンドのオフィス家具・自動車内装・プライベートジェット・民間航空機内装材として採用されている。

東京・ニューヨーク・ロンドンの3拠点からグローバル展開し、メキシコ・インドでの製造事業化も持分法適用会社を通じて推進中。2025年12月期の売上収益は20,553百万円。

ビジネスモデル

第一化成株式会社が埼玉(行田)・群馬・千代田の国内工場でポリウレタンレザーを製造し、Ultrafabrics Inc.が北米を中心にグローバル販売する分業体制を採る。製品はIATF16949認証を取得した品質管理体制のもと、自動車・航空機等の高品質要求分野向けに供給される。

売上の約7割を北米で計上し、単一顧客Saltillo Lamination S.A de C.V.への販売が売上収益の17.3%を占める。研究開発費は341百万円(2025年12月期)。

企業の強み

2025年12月期の航空機用売上収益は3,712百万円(前年比17.4%増)で、売上構成比は15.6%から18.1%へ上昇。欧州・アジアパシフィック系航空会社との取引拡大が牽引。受注残高は前年比151.4%増の4,489百万円に達し、将来売上の先行指標として良好な水準を示している。

第一化成株式会社及びUltrafabrics Inc.はIATF16949:2016(自動車品質マネジメント)、ISO9001、ISO14001の各認証を取得。自動車・航空機等の厳格な品質要求分野への参入障壁を形成し、家具・自動車・航空機・その他の4用途にわたる多角的な売上基盤を構築している。

2025年7月に群馬県千代田町に新工場が稼働し、国内2例目の水素ボイラを設置。工場内使用水の60%再利用システムも導入し、製造プロセスのサステナブル化を実現。

設備投資総額1,334百万円(2025年12月期)を実施し、生産能力の増強と研究開発拠点の再編によるサンプル製作リードタイム短縮も図っている。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期は売上収益5,704百万円(前年同四半期比+15.3%)、営業利益540百万円(同+45.4%)、親会社帰属四半期利益263百万円(同+134.5%)と大幅改善。ただし通期予想は売上収益21,600百万円(前期比+5.1%)に対し、営業利益1,600百万円(同△1.3%)、当期利益500百万円(同△36.4%)と依然として減益見通し。

第1四半期の好調が通期予想に対してどの程度上振れ余地をもたらすか、後半の需要動向と為替水準が鍵となる。

第1四半期の利益大幅改善は、円安に伴う為替差益と航空機向け需要回復という外部要因が主な牽引役。一方、アウトソーシング生産増加・自社生産数量減少の影響、試験研究費増加、新工場減価償却費増加といった構造的コスト増は継続しており、売上原価率は前年同四半期の52.5%から55.1%へ悪化。

外部環境が好転している局面でも利益率改善が限定的な点は、コスト構造の転換期にある同社の課題を示している。

2026年12月期第1四半期の営業活動によるキャッシュ・フローは△43百万円と前年同四半期の727百万円から大幅に悪化。運転資本の増加(営業債権+219百万円、営業債務△152百万円)とその他項目の流出(△513百万円)が主因。

運転資金調達のため短期借入金が1,449百万円純増し、流動有利子負債は7,745百万円から9,318百万円へ急増。現金残高は2,422百万円と前期末比で増加しているものの、短期借入依存度の上昇は財務面のリスクとして引き続き注視が必要。

成長戦略

用途・地域分散と製品開発力強化で2028年売上収益27,400百万円を目指す

民間航空機・ビジネスジェット・ヘルスケア向けで顧客プログラムを継続拡大。2026年12月期第1四半期に航空機用が前年同四半期比37.1%増、ヘルスケア主要顧客からの受注大幅増を実現しており、中期成長の主軸として機能している。

コントラクト家具向け新規カードプログラムの立ち上げ、自動車向けシフトブーツ等小型部品・シート用素材の需要取り込みを推進。2026年12月期第1四半期に家具用+13.3%、自動車用+9.4%を達成し、住宅市場軟化の影響を補完している。

千代田新工場の稼働により生産能力を増強し、研究開発拠点再編でサンプル製作リードタイムを短縮。短期的には減価償却費増加がコスト負担となるが、受注拡大対応力と製品開発スピード向上により中長期の競争力強化を図る。

バイオ原料・リサイクル原料を活用したサステナブルポリウレタンレザーの開発を推進。環境規制強化・ESG意識の高まりという外部環境変化を取り込み、欧州・北米の環境意識の高い顧客層への訴求力強化を目指す。

最終更新: 2026年7月17日