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ビジョナル株式会社

4194東証プライム情報通信業

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事業内容

ビジョナル株式会社は「新しい可能性を、次々と。」をミッションに掲げる持株会社。中核事業はプロフェッショナル人材特化の会員制転職プラットフォーム『BizReach』を擁するHR Techセグメントで、グループ売上高の約96%を占める。

企業・ヘッドハンター・求職者の三者をオンラインでマッチングするダイレクトリクルーティングモデルを日本市場に定着させた先駆者。加えて、人的資本データプラットフォーム『HRMOS』シリーズ(採用管理・タレントマネジメント・勤怠・経費・労務給与)を展開。

Incubationセグメントでは物流DX(トラボックス)、M&A(M&Aサクシード)、サイバーセキュリティ(yamory・Assured)等の新規事業を育成中。東証プライム上場。

ビジネスモデル

BizReach事業は直接採用企業・ヘッドハンター・求職者の三者からプラットフォーム利用料(リカーリング)と採用成功報酬(パフォーマンス)を徴収するユニークな多層課金モデル。2025年7月期はリカーリング33%・パフォーマンス67%の構成。

HRMOSシリーズはSaaS型サブスクリプションで安定的なARRを積み上げ、2025年7月期末ARRは3,732百万円(前年同期末比34.4%増)。Incubation事業はHR Techの高収益を原資に先行投資を継続する構造。

企業の強み

2025年7月末時点でスカウト可能会員数307万人以上、累計導入企業数38,100社以上、利用ヘッドハンター数9,000人以上を擁する。全登録希望者に審査を実施し質を担保。2021年7月期比でスカウト可能会員数は約2.2倍に拡大しており、ネットワーク効果が継続的に強化されている。

BizReach事業の売上高は2021年7月期から2025年7月期にかけてCAGR30.6%で成長し、2025年7月期は68,610百万円(前年同期比18.8%増)。管理部門経費配賦前営業利益は28,408百万円(同21.8%増)に達し、極めて高い利益創出力を示す。

HRMOSシリーズ(採用・タレントマネジメント・社内版BizReach)の2025年7月期末ARRは3,732百万円(前年同期末比34.4%増)、利用中企業数2,421社(同24.3%増)、12か月平均Churn rateは0.58%と極めて低水準を維持。ARPUも128,460円(同8.1%増)と単価上昇が続いている。

エンヴァリスの着眼点

2026年7月期第3四半期累計の売上高は73,157百万円(前年同期比24.3%増)と成長が加速する一方、営業利益は19,612百万円(同12.2%増)にとどまり、売上総利益率は改善(売上原価率10.5%)しているものの販売費及び一般管理費が45,874百万円(同26.7%増)と売上を上回るペースで増加している。Thinkings社ののれん償却(10年均等)が年間約1,142百万円規模で発生することも利益率の重石となる。

2026年7月期通期予想は売上高99,200百万円(前期比23.7%増)、営業利益23,100百万円(同7.7%増)と変更なし。第3四半期累計で営業利益の進捗率は84.9%に達しており、第4四半期単独の営業利益は3,488百万円にとどまる計算となる。

前期第4四半期実績(約5,000百万円超)と比較すると保守的な印象があり、上振れ余地の有無が焦点。外部要因として米国通商政策や地政学リスクによる企業の採用意欲への影響が下振れリスクとして残る。

Incubationセグメントは2026年7月期第3四半期累計で売上高3,963百万円(前年同期比99.1%増)と急成長する一方、セグメント損失は1,558百万円(前年同期1,171百万円の損失から拡大)。HR Techの高収益を原資とした先行投資モデルは持続可能だが、各事業の黒字化時期・投資回収の見通しが不透明であり、損失拡大が続く場合はグループ全体の利益成長の重石となるリスクがある。

成長戦略

BizReach深耕・HRMOSの人的資本DX化・Incubation育成の三本柱で持続成長を追求

積極的な広告宣伝活動と営業活動により累計導入企業数・スカウト可能会員数・ヘッドハンター数の拡大を継続。第3四半期末時点で導入企業43,900社以上・会員342万人以上を達成し、プロフェッショナル人材需要の強さを背景に売上高59,714百万円(前年同期比17.0%増)を計上。

書類判定アシスト機能(2026年1月)・電子契約機能(2026年2月)・HRMOSラーニング(2026年3月)を順次リリース。Thinkings社(sonar ATS)の子会社化によりARR9,486百万円・利用中企業数10,262社に急拡大し、採用管理クラウド領域での地位を強固にしている。

2025年10月1日付でThinkings株式会社(sonar ATS、sonar store)を取得対価合計13,999百万円(現金11,913百万円+条件付対価2,086百万円)で完全子会社化。発生のれん11,418百万円(暫定値)を10年均等償却。

BizReachとのクロスセル・機能連携により採用管理クラウドサービスの顧客利便性向上と事業拡大を目指す。

トラボックス・M&Aサクシード・yamory・Assured等をHR Tech利益の範囲内で育成。第3四半期累計売上高は3,963百万円(前年同期比99.1%増)と急成長しているが、セグメント損失は1,558百万円(前年同期比387百万円拡大)と先行投資フェーズが継続している。

最終更新: 2026年7月17日