事業内容
スパイダープラス株式会社は、建設業界の生産性向上を目的とした施工管理SaaS「SPIDER+」を中核サービスとして展開するICT専業企業。主な顧客は総合建設会社(ゼネコン)・総合設備会社(サブコン)の現場監督であり、大規模建設現場を中心に導入が進む。
2025年12月末時点の契約社数は2,251社、ARRは4,992,027千円に達する。ソフトウェア提供にとどまらず、BPOサービス(アナログ業務代行)・プロフェッショナルサービス(カスタマイズ・コンサルティング)を組み合わせた「ヒト×テクノロジー」の複合ソリューションを提供し、「現場インフラ企業」への進化を目指している。
2021年に東京証券取引所グロース市場に上場。
ビジネスモデル
主収益はSPIDER+の月額ライセンス料によるストック収入(ARR)であり、2025年12月末時点のARRは4,992,027千円。これに加え、BPOサービス(現場ノンコア業務代行)とプロフェッショナルサービス(基幹システム連携・独自機能開発)のクロスセルにより、1社あたりの月額単価(ARPA)を向上させる構造。
2025年12月末のARPAは184千円(前期比3.6%増)。大手ゼネコン・サブコンへの導入がサプライチェーン内の中堅・中小協力会社への波及を促すネットワーク効果も収益拡大に寄与する。
企業の強み
建設業界での創業経験に基づく深いドメイン知識を活かし、業界を牽引する大手ゼネコン・サブコンへの豊富な導入実績を構築。2025年12月末時点の契約社数は2,251社(前期比6.3%増)。
大手企業の導入がサプライチェーン内の中堅・中小協力会社への波及を促すネットワーク効果が、効率的な顧客基盤拡大に寄与している。
施工管理SaaSに加え、アナログ業務を代行するBPOサービスと、基幹システム連携・独自機能開発を担うプロフェッショナルサービスを組み合わせることで、顧客の業務プロセスに深く浸透。解約率の低減とARPA向上を同時に実現しており、2025年12月末のARPAは184千円(2021年比22.7%増)。
約4年間の先行投資期間を経て、2025年12月期の営業損失は10,899千円(前期519,192千円の損失から大幅改善)、当期純損失も17,357千円まで縮小。現金及び現金同等物は2,477,419千円を保有し、財務的な安定性を維持しながら成長投資を継続できる体制を整えている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2024年12月期の4,072百万円から2025年12月期に4,896百万円へ前期比20.2%増と高成長を維持。一方、営業損失は2024年12月期の519百万円から2025年12月期には11百万円へと大幅に縮小し、当期純損失も772百万円から17百万円へ改善した。
ARRは4,992百万円(前期比10.2%増)、契約社数2,251社(同6.3%増)、ARPA184千円(同3.6%増)と主要KPIは全て改善。営業キャッシュフローも78,890千円の黒字に転換しており、先行投資期間から成長性と収益性を両立するフェーズへの移行が数値上も確認できる。
成長戦略
SaaS企業から建設現場の「インフラ企業」へ進化し、国内シェア拡大と海外展開を同時推進
従来の施工管理SaaSを現場の統合管理プラットフォーム「SPIDER+Workspace」へと進化させ、現場のあらゆる課題を網羅的に解決する「現場インフラ企業」へ転換する。2025年7月に中期プロダクトロードマップ「Workspace構想」を発表済み。
現場のノンコア業務を代行するBPOサービスと、企業固有ニーズに応えるプロフェッショナルサービスのクロスセルを強化し、1社あたりの提供価値(ARPA)を継続的に向上させる。
自社営業組織に加え、販売パートナーとの連携を強化することで建設DX市場におけるシェア拡大を図る。カスタマーサクセス体制の拡充により既存顧客の活用実績を積み上げ、顧客基盤をより強固にする。
営業・サポート・カスタマーサクセス各部門が収集した膨大な現場データとAI等の最新技術を掛け合わせたプロダクト・サービス開発を推進。全社員がAIを活用する組織開発にも注力し、内部生産性向上とコスト効率化を両立する。
2024年3月にベトナム・ハノイ市に100%子会社SpiderPlus Vietnam, Co., Ltd.を設立。国内外の建設現場に共通する課題に対して知見を展開し、将来にわたる事業領域の持続的拡大を目指す。
最終更新: 2026年4月27日

