事業内容
株式会社i-plugは「つながりで、人の可能性があふれる社会をつくる」をMissionに掲げ、新卒オファー型就活サービス「OfferBox」、適性検査サービス「eF-1G」、食品業界特化型就活イベント「Tsunagaru就活」等のHR関連サービスを提供する。主要顧客は新卒採用を行う企業(2026年3月末時点で登録企業2.2万社)と就職活動中の学生(同23.9万人)。
OfferBoxは企業が学生に直接オファーを送るダイレクトリクルーティング方式で、従来の求人広告型とは異なる採用手法を提供する。子会社として適性検査を担う株式会社イー・ファルコンと新規事業を展開する株式会社マキシマイズを擁し、2021年3月に東京証券取引所グロース市場に上場している。
ビジネスモデル
OfferBoxは「成功報酬型」と「早期定額型」の2プランを提供する。早期定額型は契約時に利用料・採用枠料金を一括受領し、役務提供期間に応じて売上を認識するため、営業キャッシュ・フローが営業利益を上回る構造となる。
2026年3月期の早期定額型売上構成比は78.0%に達し、受注高6,266,517百万円(千円単位)は売上高を上回る。翌期売上の先行指標となる契約負債は期末1,648百万円(千円換算)に積み上がっており、収益の可視性が高い。
企業の強み
2012年のサービス開始以来、企業登録数は累積2.2万社、2026年卒学生登録数23.9万人(民間企業就職希望者46.1万人の約52%)に達する。オファー承認件数は2026年卒で687,642件と拡大し、蓄積されたマッチングデータ・パーソナリティデータが検索精度向上に活用されており、競合が短期間で模倣困難な独自データベースを形成している。
早期定額型は契約時に料金を一括受領し、翌期売上となる分を契約負債に計上する構造で、2026年3月期末の契約負債は前期比449,054千円増加した。受注高6,266,517千円は売上高5,756,915千円を上回り、営業キャッシュ・フロー1,485,417千円は営業利益715,653千円の約2倍に達する。
この先行受注・後認識モデルが翌期業績の可視性と資金効率を高めている。
適性検査eF-1GをOfferBoxに標準搭載し、企業が自社活躍人材の行動特性データを検索軸として学生を絞り込める機能を無料提供している。eF-1G単体でも2026年3月期売上高313,554千円(前年同期比11.1%増)と拡大しており、採用から育成・配置まで一貫して活用できる点が他社サービスとの差別化要因となっている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2022年3月期から2026年3月期にかけて売上高は3,041百万円→5,757百万円と5期連続増収。営業利益は2023年3月期(△412百万円)・2024年3月期(139百万円)の低迷期を経て、2025年3月期に579百万円、2026年3月期に716百万円と改善が続く。
売上高営業利益率は12.4%(前期11.4%)に向上。外部要因として大学卒平均初任給の4年連続増加・高水準の就職内定率(98.7%)が企業の採用意欲を下支えしている。
純利益は税効果の一時要因で前期比減少したが、営業・経常利益ベースでは実力値の改善が継続している。
成長戦略
OfferBoxの着実成長と新卒領域外の第二収益柱確立をVision2030に向け推進
採用活動の早期化トレンドを捉え、成功報酬型から早期定額型への移行促進と新規受注拡大を継続。2026年2月より2028年卒向けEXオプション付プランの販売を開始し、さらなる早期化需要の取り込みを図る。
連結子会社イー・ファルコンが提供する適性検査eF-1Gの新規契約企業数拡大と付随分析サービスの拡充を推進。顧客への付加価値向上のためのプロダクト開発に注力し、2026年3月期は前年同期比11.1%増を達成。
株式会社マキシマイズ等の子会社事業および食品業界特化就活イベント「Tsunagaru就活」等の新サービスを拡充。その他売上高は2026年3月期に前年同期比39.5%増の300百万円と高成長を示しており、第二収益柱としての育成が進展している。
最終更新: 2026年7月19日

