GMOコマース株式会社
410A・東証グロース・サービス業
GMOコマース株式会社
410A・東証グロース・サービス業
事業内容
GMOコマース株式会社は「すべてのお店の『マーケティングプラットフォーム』に」を経営理念に掲げ、小売・飲食・アパレル・サービス業など多業種の店舗事業者に対し、集客からリピーター育成までを一気通貫で支援するデジタルマーケティングプラットフォームを提供する。2012年設立、2025年9月に東京証券取引所グロース市場へ上場。
主力サービスはLINE・Instagram・アプリ・メールを統合した「GMOマーケティングDX」と、AIパーソナライズ配信を実現する「GMOマーケティングコネクト」。2025年12月末時点の導入実績は17,011店舗に達し、中小規模店舗から全国展開の大手チェーンまで幅広い顧客基盤を有する。
GMOインターネットグループの一員として信頼性・グループシナジーも強みとする。
ビジネスモデル
売上は「ストック(月額固定)」「トランザクション(従量課金)」「その他(初期費用等)」の3区分で構成される。2025年度実績はストック1,719百万円(約70%)、トランザクション308百万円(約13%)、その他431百万円(約17%)。
1年契約の自動更新により安定的な収益基盤を形成しつつ、AIパーソナライズ配信の普及に伴う配信数増加がトランザクション収益の拡大を牽引する構造。専任スタッフによる伴走支援が高継続率を支え、スイッチングコストを高める。
企業の強み
2025年1月〜12月の月次平均解約率は1.7%(前年同期比△0.4%pt)と低水準を維持。1年契約自動更新の月額固定収益が売上の約70%(1,719百万円)を占め、予測可能性の高い収益基盤を形成している。伴走型支援による現場定着がチャーン抑制の主因。
2022年から4年連続でLINEヤフー Partner Programにおいて「Sales Partner」「Store Promotion Partner」の2部門で上位を獲得。2025年には「Best LINE公式アカウント Growth」賞を受賞。
LINE公式アカウント支援企業の中でトップクラスの実績を有し、参入障壁を形成している。
2025年12月末の導入店舗数は17,011店舗(前年同期比+10.7%)、第4四半期の顧客単価は12,205円(前年同期比+19.4%)と数量・単価の両輪が拡大。結果として売上高2,460百万円(前期比+24.0%)、営業利益524百万円(前期比+50.2%)と過去最高益を達成した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2025年12月期通期(売上高2,460百万円、営業利益524百万円、当期利益343百万円)から、2026年12月期通期予想(売上高2,956百万円・前期比+20.2%、営業利益640百万円・同+22.3%、当期純利益423百万円・同+23.6%)へと成長加速が見込まれる。2026年12月期第1四半期実績(売上高710百万円、営業利益157百万円、四半期純利益111百万円)は通期予想に対して概ね25%前後の進捗率を確保しており、計画達成の蓋然性は高い。
外部環境として、賃上げ浸透やインバウンド需要を背景にサービス業が堅調に推移する一方、地政学リスクに伴う資源価格不安定化や国内金利動向、労働力不足が先行き不透明要因として残存する。資産合計は3,894百万円(前期末比144百万円減)、純資産2,665百万円、自己資本比率68.5%と財務健全性は維持されている。
成長戦略
顧客店舗数拡大・ARPU向上・アップセルの三位一体でARR最大化を追求
直販営業強化・既存ブランド内横展開・GMOグループ顧客基盤活用・販売パートナー連携により顧客店舗数を拡大。2026年3月末で17,514店舗(2025年12月末比+503店舗)と好調に推移。理美容・医療等新業種への浸透も進展中。
「GMOマーケティングコネクト」(2025年2月開始)を中心に、運用データ蓄積に伴うパーソナライズ配信の活性化を通じて従量課金収益を拡大し、中長期的なARPU向上を実現する方針。2026年3月末ARPUは12,035円と微減だが、会社は一時的要因と説明。
2026年3月23日決議の自己株式取得(上限166,000株・265百万円、2026年4〜6月)により資本効率を改善。4月末時点で53,400株(取得価額64百万円)を取得済み。年間配当予想48.24円(前期比+7.94円増配)と合わせ総還元を強化。
理美容・医療等の新業種への浸透を販売パートナーとの連携強化により推進。GMOインターネットグループの顧客基盤を活用した相互送客も継続的に実施し、ターゲット業種の多様化によるリスク分散と成長機会の拡大を図る。
最終更新: 2026年7月17日

