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ステラケミファ株式会社

4109東証プライム化学

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ステラケミファ株式会社4109

事業内容

ステラケミファは1916年創業のフッ化物専業メーカーで、半導体デバイスの高集積化を支える超高純度エッチング剤・洗浄剤を主力製品とする。大阪府堺市の三宝工場・泉工場・北九州工場を生産拠点とし、シンガポール・中国にも海外拠点を持つ。

顧客は国内外の半導体メーカーが中心で、エネルギー(原子力向け濃縮ホウ酸)、電子材料、一般フッ化物製品にも展開する。グループ内に化学品特化の物流子会社ブルーエキスプレスを擁し、製造から物流まで一貫したサプライチェーンを構築している。

2026年3月期の連結売上高は36,799百万円。

ビジネスモデル

高純度薬品セグメント(売上高31,786百万円)が全体の約86%を占め、半導体向け超高純度薬液の製造・販売が収益の根幹をなす。原材料(無水フッ酸)を主に中国から調達し、自社工場で高純度化・製品化して半導体メーカーへ供給する。

運輸セグメント(売上高4,892百万円)は化学品特化の物流サービスを外部顧客と高純度薬品事業の双方に提供し、グループ内部売上高3,789百万円を含む安定収益源として機能する。

企業の強み

1984年に半導体用超高純度フッ化水素酸クリーンプラント(PAS-Ⅰ)を完成させて以来、PAS-Ⅱ〜Ⅳまで段階的に増設し、40年超の製造実績を蓄積。2026年3月期の半導体部門売上高は22,204百万円(前期比5.8%増)で、高品質と安定供給を競争力の根拠として国内外の半導体メーカーへの販売を拡大している。

研究開発スタッフ34名(総従業員の約5%)を擁し、2026年3月期の研究開発費は626百万円。高選択エッチング液の改良を2025年末に完了したほか、フッ素化合物ナノ粒子化技術、細胞培養容器、全固体リチウムイオン二次電池向け正極被覆材料など多様な研究テーマを並行推進し、次世代製品パイプラインを構築している。

化学品特化の物流子会社ブルーエキスプレスがシンガポール・中国を含む国際物流網を運営し、グループ内部売上高3,789百万円を通じて高純度薬品事業の安定出荷を支援。運輸セグメントの営業利益率は前期9.7%から当期12.0%水準へ改善しており、物流機能の内製化が採算向上にも寄与している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の売上高は36,799百万円(前期比1.4%増)、営業利益4,644百万円(同7.1%増)、親会社株主帰属当期純利益3,058百万円(同5.7%増)と全指標で増収増益を達成した。ただし、前期(2025年3月期)の売上高19.2%増・営業利益59.4%増という急回復局面と比較すると成長ペースは大幅に鈍化しており、半導体市況の外部要因として需要の伸びが一服した局面にある。

2027年3月期予想(売上高39,100百万円、営業利益4,800百万円)は再加速を見込むが、中東情勢に起因する無水フッ酸原料の硫酸需給ひっ迫・価格高騰リスクは業績予想に未織り込みであり、下振れリスクとして注視が必要である。

2026年3月期の配当性向は69.6%(年間配当180円、うち記念配当10円含む)と高水準だが、自己資本比率74.6%・現金及び現金同等物14,347百万円と財務基盤は堅固である。第4次中期経営計画(2026〜2028年3月期)では3年間累計総還元性向100%以上を目標とし、配当下限を年間170円に設定。

2026年3月期は自己株式処分による収入2,058百万円も実施しており、株主還元と成長投資(有形固定資産取得4,571百万円・投資有価証券取得3,603百万円)を並行して進める姿勢が確認できる。

運輸事業の2026年3月期営業利益は1,045百万円(前期比31.6%増)と大幅改善し、セグメント利益率は前期の約9.7%から約12.0%水準へ向上した。高純度薬品事業の出荷量増加に連動した内部物流需要の拡大(セグメント間内部売上高3,789百万円)と採算改善が同時進行しており、主力事業の成長が物流事業の収益性を底上げする好循環が生じている。

一方、シンガポール子会社の資産除去債務見積り変更(303百万円増加)により当期の営業利益が53百万円、経常利益が63百万円それぞれ押し下げられており、海外拠点コストの増加には引き続き注視が必要である。

成長戦略

第4次中計で半導体向け販売拡大・成長投資・総還元性向100%以上を同時追求

AI関連需要を背景に海外向けを中心とした半導体部門の販売増加を推進。2026年3月期の半導体部門売上高は22,204百万円(前期比5.8%増)と実績を積み上げており、2027年3月期予想でも継続的な販売増加を見込む。

主原料の無水フッ酸価格上昇(円安・中東情勢による硫酸需給ひっ迫)に対し、販売価格への転嫁を実施して採算を維持する。2026年3月期においても転嫁を実施し、高純度薬品セグメント営業利益3,592百万円(前期比1.3%増)を確保した。

2026年3月期に有形固定資産取得4,571百万円・投資有価証券取得3,603百万円を実施。建設仮勘定残高は5,353百万円と前期比増加しており、次期以降の生産能力拡充に向けた投資が進行中。

2026〜2028年3月期の3年間累計で総還元性向100%以上を目標とし、配当下限を年間170円に設定。2026年3月期は創業110周年記念配当10円を含む年間180円(配当性向69.6%)を実施し、自己株式処分2,058百万円も実行した。

最終更新: 2026年7月19日