事業内容
株式会社Sun Asteriskは、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)および新規事業開発を支援する「デジタル・クリエイティブスタジオ事業」を単一セグメントで展開する。事業構想から価値検証、プロダクト開発、人材支援までを一気通貫で提供する「クリエイティブ&エンジニアリング」、IT人材の発掘・育成・紹介を担う「タレントプラットフォーム」、エンタメ領域の自社サービス開発・運営を行う「インキュベーションその他」の3サービスラインで構成される。
主要顧客はエンタープライズ企業(日経225/400/500採用企業等)およびスタートアップを含むSMB企業で、2025年12月期のユニーク顧客数は285社。ベトナムを中心とするアジア拠点に1,000名超のエンジニアを擁し、グローバルITチームによる開発体制を強みとする。
ビジネスモデル
主力の「クリエイティブ&エンジニアリング」は準委任・請負契約による継続的なプロダクト開発支援が中心で、月次平均取引継続率92.7%の高い顧客粘着性を持つストック型収益が基盤。「タレントプラットフォーム」は人材紹介・派遣・採用支援の手数料収入、「インキュベーションその他」はゲーム広告収入・ファンクラブ月額課金・受託開発収入で構成される。
2025年12月期の売上高は14,835百万円で、クリエイティブ&エンジニアリングが11,229百万円と全体の約75.7%を占める。
企業の強み
クリエイティブ&エンジニアリングの月次平均取引継続率は72ヶ月平均で92.7%を記録。ユニーク顧客数は2020年12月期の182社から2025年12月期の285社へ継続拡大し、うちエンタープライズ顧客は44社から124社へ増加。
月額平均顧客売上も370万円から506万円へ上昇しており、顧客基盤の質・量ともに向上している。
子会社Sun Asterisk Vietnam Co.,Ltdにハノイ・ダナン・ホーチミンの3拠点を持ち、1,000名超のエンジニアを擁する。日本語対応可能なベトナム人PMやエンジニアとの連携により円滑な開発体制を構築。
アジャイル開発・DevOps・AI Ready SDLCを推進し、クライアントの事業拡張ニーズに柔軟に対応できる点が競合との差別化要因となっている。
2006年のJICA技術協力事業を起点に、現在アジア12大学と産学連携を実施。2026年1月1日時点で2,703名が在籍するプログラムを運営し、ハノイ工科大学情報工学部から最重要パートナーとして表彰を受けた実績を持つ。
育成した人材を自社採用・顧客紹介する循環モデルにより、エンジニア確保と顧客への人材供給を同時に実現している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期8,031百万円から2025期14,835百万円へ5期連続増収。一方、営業利益は2023期1,775百万円をピークに2024期1,444百万円、2025期1,052百万円と2期連続で大幅減益が続いていた。
しかし2026年12月期第1四半期(2026年1月〜3月)は売上高4,408百万円(前年同期比24.6%増)、営業利益622百万円(同113.2%増)、親会社株主帰属四半期純利益417百万円(同82.8%増)と急回復。クリエイティブ&エンジニアリングの既存顧客継続受注の堅調さとMIXENSE・グローバルギアの連結寄与が増収を牽引した。
外部環境として国内経済の緩やかな回復と雇用・所得環境の改善がDX投資需要を下支えしている一方、世界的な金融資本市場の変動による不透明感も残る。
成長戦略
顧客数・顧客単価の拡大とM&A・AI活用による事業高度化を並行推進
エンタープライズ企業へのDX支援拡大を通じた顧客単価向上を重点課題とする。2026年12月期第1四半期のユニーク顧客数204社、月額平均顧客売上5,881千円と前年同期比で拡大しており、既存顧客からの安定継続受注が確認されている。
2025年7月グローバルギア、2026年1月MIXENSEを子会社化。MIXENSEは業務系・制御系システム開発を強みとし、デジタイゼーション領域の提供価値拡張と顧客基盤連携によるDX支援の強化を目指す。取得原価900百万円、のれん494百万円(暫定値)。
AI活用による開発プロセスの高度化(AI Ready SDLC)を推進し、エンジニアリングの生産性向上と提供サービスの付加価値拡大を図る。売上総利益率の改善(2026年1Q:50.3%)に一定程度寄与していると見られる。
当初予定していた第1四半期からのIFRS適用を延期し、2026年12月期通期決算(2026年1月〜12月)よりIFRSを適用する予定。会計処理・開示情報の検討を慎重に行うための判断。通期業績予想はIFRS基準で売上収益18,201百万円、営業利益1,714百万円を開示済み。
最終更新: 2026年7月17日

