競合・市況変動リスク
景気動向や他社との競合による市場価格の変動、為替・金利の相場変動により事業業績が大きく左右される可能性がある。特に基礎化学品事業のクロール・アルカリ製品やエピクロルヒドリンは販売価格・原材料調達価格の変動を受けやすく、他社による大型プラント建設等で需給が緩和した場合に業績への悪影響が懸念される。市況製品を主力とする事業構造上、外部環境の変化に対する感応度が高い点が特徴的なリスクである。
原材料調達リスク
原料メーカーの事故による供給中断、品質不良や倒産による供給停止が発生した場合、当社グループの生産活動が停止し業績に悪影響を及ぼす可能性がある。複数調達先の確保により安定調達に努めているものの、単一サプライヤーへの依存リスクを完全には排除できない構造にある。化学品製造業として原材料の安定確保は事業継続の根幹であり、供給途絶は直接的な機会損失につながる。
海外事業展開リスク
アジア・欧州・北米での販売活動において、予期し得ない法律・規制の変更、政治・経済情勢の悪化、テロ・戦争等による社会的混乱が発生した場合、経営成績および財務状況に悪影響を及ぼす可能性がある。グループ各社で情報収集に取り組み早期リスク認識と対策実施により予防・回避に努めているが、地政学的リスクの高まりを背景に影響範囲が拡大する懸念がある。
気候変動リスク
気候変動に伴う炭素価格などの規制対応コストの増加やオフセットクレジット価格の上昇が業績に影響を及ぼす可能性がある。高効率機器の導入や生産工程の合理化により対応する方針であり、取締役会の下にサステナビリティ委員会を設置して対応方針・戦略・施策を立案し定期的に取締役会へ報告する体制を整備している。化学品メーカーとしてエネルギー多消費型の事業構造を持つため、規制強化の影響を受けやすい。
サイバーセキュリティリスク
サイバー攻撃の急増・巧妙化が進む中、セキュリティ対策が不十分な場合はシステム停止により事業継続が困難になる可能性がある。サイバー攻撃の検知・対応ツールの強化やメール訓練等による従業員のセキュリティ意識向上といった情報セキュリティ対策を実施しているが、攻撃手法の高度化に対して継続的な対応が求められる。製造設備の制御システムへの攻撃は生産停止に直結するリスクを内包する。
事故災害リスク
設備トラブルやヒューマンエラーによる事故が発生した場合、生産活動の中断や製造設備の損壊により業績に悪影響を及ぼす可能性がある。安全・安定操業の徹底と全製造設備の定期点検を実施するとともに、予備機・予備品の拡充や複線化を含む設備改造等に取り組んでいる。化学品製造プロセスの特性上、事故発生時の影響は生産停止にとどまらず環境・安全面での広範な被害に及ぶ可能性がある。
自然災害リスク
自然災害の発生により生産活動の中断や製造設備の損壊が生じ、業績に影響を及ぼす可能性がある。定期的な防災訓練や保険加入に加え、事業継続計画書(BCP)を策定しサプライチェーンおよび関連企業との協力体制を確立することで安定供給と事業継続を図っている。大規模災害時には従業員・地域住民の安全確保も重要な対応課題となる。
企業買収・資本提携リスク
企業買収や戦略的事業・資本提携において当初想定した成果が得られない場合、業績および財務状況に影響を及ぼす可能性がある。また、不採算事業からの撤退や関係会社の整理等の事業再編を行った場合にも業績・財務状況への影響が生じ得る。M&Aや事業再編の実行に際しては、のれんの減損リスクや統合コストの発生も潜在的なリスク要因となる。
環境リスク
化学物質の開発から廃棄に至る全ライフサイクルにおける環境・安全・健康の確保を目的としたレスポンシブル・ケア活動を推進しているが、周囲の環境に影響を及ぼす事象が発生した場合、補償を含む対策費用や生産活動停止による機会損失が生じ業績に影響を及ぼす可能性がある。年2回のレスポンシブル・ケア監査により品質・環境関連ルールの整備・遵守状況を確認する体制を整えている。
製品品質リスク
製品の品質問題が発生した場合、業績・財務状況・社会的評価等に悪影響を及ぼす可能性がある。製造物責任賠償保険への加入に加え、年2回のレスポンシブル・ケア監査による品質関連ルールの整備・遵守確認、および社員への品質コンプライアンス教育の定期実施により品質管理に努めている。化学品の品質不良は顧客の製造プロセスに連鎖的な影響を与えるため、信頼性の毀損リスクが大きい。
重要度・発生可能性は企業の開示情報に基づいて表示されています
最終更新: 2026年7月19日

