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セントラル硝子株式会社

4044東証プライム化学

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セントラル硝子株式会社4044

事業内容

セントラル硝子は1936年創業の化学・ガラス複合素材メーカーで、電子材料・エネルギー材料・ライフ&ヘルスケア・ガラスの4セグメントを展開する。電子材料事業では半導体プロセス用高純度特殊ガスを国内外で製造・販売し、エネルギー材料事業ではリチウムイオン電池用電解液をグローバルに供給する。

ライフ&ヘルスケア事業では医療化学品・素材化学品・肥料を手掛け、ガラス事業では建築用・自動車用ガラスおよびガラス繊維を国内市場向けに製造販売する。子会社24社・関連会社12社を擁し、台湾・シンガポール・チェコ・中国等にグローバル製造・販売拠点を持つ。

ビジネスモデル

電子材料・エネルギー材料・ライフ&ヘルスケアの化学系3セグメントでは、フッ素化学を中心とした独自技術に基づくスペシャリティ製品を半導体メーカー・電池メーカー・医療関連企業等に供給し付加価値収益を獲得する。ガラス事業は建築・自動車・繊維向けに安定的な売上基盤を提供する。

研究開発費7,659百万円(2026年3月期)を継続投入し、新製品・新技術の創出を通じて収益力の向上を図る構造である。

企業の強み

次世代3D-NAND Flash向けエッチングガスCEG® 34EおよびLogic半導体2nm世代以降のGate All Around構造対応ガスCEG® 39Aを2024年より量産開始。AI向け半導体需要を背景に電子材料事業の売上高は26,202百万円(前期比+8.1%)と拡大しており、独自開発品の量産実績が競争優位の根拠となっている。

基盤化学研究所・機能化学研究所・New-STEP研究所の3研究所体制を2022年7月に整備し、研究開発費は7,659百万円(前期比+3.6%)。PFASフリーArF液浸レジスト材料の開発成功、環境適応被覆肥料の量産化移行など、フッ素化学の基盤技術を複数事業領域に展開する研究開発力を有する。

2026年3月期末の自己資本比率は62.5%(前期比+5.5%ポイント)、ネット有利子負債は8,464百万円、D/Eレシオは目標0.5倍以下の水準を維持。有利子負債残高30,542百万円に対し現金及び現金同等物22,078百万円を保有し、10,000百万円のコミットメントラインも設定済みで財務的な安定性が高い。

エンヴァリスの着眼点

2027年3月期第1四半期は売上高37,763百万円(+13.2%)、営業利益3,958百万円(+149.4%)、親会社株主純利益3,906百万円(+368.3%)と大幅増益。電子材料・ライフ&ヘルスケア・ガラスの3事業が増益、エネルギー材料も損失縮小に寄与した。

これを受け通期業績予想を前回(2026年5月14日公表)から上方修正している。

電子材料事業の増収増益は、市場環境としてのAI・先端半導体需要拡大に加え、円安による販売価格上昇という外部要因も寄与している。一方で特殊ガス原材料費高騰への価格適正化を実行できた点は自社の価格交渉力・技術優位性による。持続性は半導体市況の外部変動リスクに一定依存する。

エネルギー材料事業は国内大型案件の量産拡大で売上3,881百万円(+81.5%)となったが、原材料費高騰の影響で営業損失832百万円(前年△1,073百万円から241百万円改善)と赤字が継続。また通期予想では経常利益11,300百万円(△8.0%)、純利益8,000百万円(△4.3%)と前期比減益が見込まれ、前年同期に発生した為替差益(Q1前年502百万円の為替差損から今期280百万円の為替差益への転換)の一過性要因剥落にも注意が必要。

成長戦略

VISION 2030に基づきスペシャリティ製品拡充と資本効率改善で2030年度営業利益200億円を目指す

半導体向け特殊ガス・レジスト材料の販売拡大により、Q1営業利益は前年比+110.8%と大幅伸長。AI・先端半導体需要を取り込み中期的な収益柱として成長中。

国内大型案件の量産拡大により増収を実現、営業損失も前年同期比241百万円改善したが依然赤字。原材料費高騰への対応と収益化が今後の課題。

ライフ&ヘルスケア事業では固定費削減により営業利益+74.0%、ガラス事業も業務効率化で増益。全社的なコスト構造改善が進展している。

最終更新: 2026年8月10日