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株式会社アクセルスペースホールディングス

402A東証グロース輸送用機器

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株式会社アクセルスペースホールディングス402A

事業内容

株式会社アクセルスペースホールディングスは、2008年創業の小型衛星技術パイオニア。持株会社として連結子会社の株式会社アクセルスペースを通じ、顧客向け小型衛星の開発・製造・打上げ・運用をワンストップ提供するAxelLiner事業(アップストリーム)と、自社運用の光学地球観測衛星コンステレーション「GRUS-1」5機から衛星画像データ・解析サービスを提供するAxelGlobe事業(ダウンストリーム)の2事業を運営する。

主要顧客はNEDO・NICT等の政府系機関が中心だが、AxelGlobe事業では民間企業・海外顧客にも販路を持つ。2025年8月に東京証券取引所グロース市場に上場。

「Space within Your Reach~宇宙を普通の場所に~」をビジョンに掲げる。

ビジネスモデル

AxelLiner事業はNEDO・NICT等の政府系機関からの委託研究・衛星開発受注を主収益源とし、原価比例法による進捗度に応じた収益認識を採用。AxelGlobe事業は自社保有の「GRUS-1」コンステレーションを活用し、タスキング・モニタリング・解析等のサービスを国内外50社以上の代理店ネットワークと直販で提供。

補助金収入(NEDOの汎用バス開発支援等)も総収入の重要な構成要素となっており、2025年5月期の総収入は2,322百万円(売上高1,587百万円+補助金収入736百万円)。

企業の強み

2008年創業以来、WNISAT-1・ほどよし1号機・RAPIS-1・GRUS-1(5機)等、合計11機の小型衛星を製造・運用。JAXAからの衛星開発受託はスタートアップとして国内初。多様なミッションを通じ、設計・製造・運用・許認可取得・打上げ手配に至る全工程のノウハウを蓄積している。

小型衛星の製造(AxelLiner)と衛星データサービス(AxelGlobe)の両事業を同時展開する企業は世界的にも極めて稀。AxelGlobe事業からのエンドユーザーフィードバックをAxelLiner事業の研究開発に還元し、両事業の競争優位性を相互に高める構造を有する。

2025年5月期末時点でAxelLiner事業の売上高受注残高は9,529百万円(前期比136.8%増)。NEDOの「光通信等衛星コンステレーション基盤技術の開発・実証」(2032年5月期まで)等の長期プロジェクトが中心で、中期的な収益の可視性が高い。

エンヴァリスの着眼点

2026年5月期の売上高は2,508百万円(前期比58.1%増)と大幅増収を達成したが、販売費及び一般管理費が4,620百万円(前期比77.5%増)に膨らんだ結果、営業損失は3,823百万円と前期(2,495百万円)から赤字が拡大した。GRUS-3開発・製造費用や研究開発費の先行計上が主因であり、投資回収までの期間が長期化している点は引き続き注視が必要。

2026年7月に打上げた中分解能衛星「GRUS-3」7機が初期運用中であり、商用運用開始により世界のどの地点でもほぼ毎日撮影可能な体制が整う。これを背景に2027年5月期の売上高予想は9,000百万円(前期比258.8%増)と大幅な増収を見込む。

ただし衛星の軌道上運用リスクや防衛省案件の進捗次第で予想との乖離が生じる可能性があり、初期運用の状況が今後の業績見通しの信頼性を左右する。

2027年5月期の業績予想は営業損失800百万円、経常損失150百万円、当期純損失240百万円と損失幅の大幅縮小を見込む。後発事象として、みずほ銀行との財務制限条項(経常・当期損益の黒字化要件)の適用開始時期が2027年5月期から2029年5月期に変更されており、短期的な財務制限条項抵触リスクは後退した。

一方、外部環境として日本政府の宇宙戦略基金(10年1兆円)や2040年度までの官民6.4兆円投資想定が市場拡大を後押しする追い風となっている。

成長戦略

GRUS-3コンステレーション拡充・高分解能衛星投入・汎用バス確立による収益化加速

2026年7月7日に打上げた中分解能衛星「GRUS-3」7機が初期運用中。商用運用開始により世界のどの地点でもほぼ毎日撮影可能なコンステレーションを構築し、防衛省事業の推進と国内外新規顧客獲得を目指す。AxelGlobe事業の売上高急拡大の主要ドライバー。

三菱電機・スカパーJSAT・三井物産が設立したトライサット社の協力企業として2026年4月より画像データ取得業務に従事。約5年間・2,831億円規模の事業を安定的な売上基盤として活用し、AxelGlobe事業の収益化を加速させる。

2028年5月期に高分解能衛星3機、2029年5月期に高分解能衛星2機の打上げを予定。中分解能衛星に加え高分解能サービスを追加することで、より高付加価値な顧客ニーズに対応し、AxelGlobe事業のサービスラインナップを拡充する。

NEDOのKプログラムにおいて2028年度までに実証機2機の製造を予定。汎用バスシステムを活用した軌道上実証サービス「AL Lab」では株式会社Pale Blue及びJAXAへのサービス提供を推進し、民間コンポーネント実証ニーズを取り込む。

2026年3月1日付で「株式会社アクセルスペースディフェンス&インテリジェンス」を設立し、防衛・安全保障領域に特化した事業展開を開始。政府の宇宙安全保障需要の高まりを背景に、専門組織による受注拡大を目指す。

最終更新: 2026年7月17日