
株式会社アクセルスペースホールディングス
402A・東証グロース・輸送用機器
株式会社アクセルスペースホールディングス
402A・東証グロース・輸送用機器
事業内容
当社は持株会社として、連結子会社の株式会社アクセルスペースを中心に事業を展開している。2008年の創業以来、小型衛星の設計・製造・打上げ手配・運用までをワンストップで提供するアップストリームのAxelLiner事業と、自社保有の地球観測衛星コンステレーションが取得した画像データを解析・提供するダウンストリームのAxelGlobe事業の2事業を運営。
主要顧客はNEDOや防衛省等の政府系機関が中心で、2026年5月期はAxelLiner事業売上高の約86%を占める一方、AxelGlobe事業では農業・インフラ・環境・報道・金融・安全保障など幅広い官民の業界にもサービスを提供している。
ビジネスモデル
AxelLiner事業では政府系機関等からの委託開発案件について、原価比例法により履行義務の進捗に応じた収益を認識する。AxelGlobe事業では自社衛星が撮影した画像データを顧客要望に応じたタスキング方式で販売するほか、AI解析やコンサルティングサービスを付加価値として提供し収益化している。
加えてNEDO等からの補助金収入も収益の一部を構成している。
企業の強み
2008年創業以来、WNISAT-1、ほどよし1号機、RAPIS-1、GRUSシリーズ、PYXIS等、合計18機の小型衛星を製造した実績を有する。政府系機関からの一般競争入札及び指名による受注実績があり、技術力と実績の評価につながっている。
2018年打上げのGRUS-1Aより衛星運用の無人化・自動化システムを内製・適用。さらにPYXIS、GRUS-3α、GRUS-3に搭載した汎用バスシステムにより開発工数・期間の削減を進め、量産化・コスト低減を実現しつつある。
2025年8月にグロース市場へ上場し、公募増資等により7,951百万円を調達したほか、三井住友銀行・みずほ銀行との極度借入契約締結等、複数の資金調達手段を確保し、先行投資フェーズを支える財務基盤を整備している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年5月期の売上高は2,508百万円(前期比58.1%増)と加速度的な増収を達成。AxelGlobe事業が防衛省を中心とする新規顧客受注で前期比278.6%増の986百万円、AxelLiner事業も前期比14.8%増の1,522百万円。
一方、GRUS-3開発・製造に伴う研究開発費や販管費の急増により営業損失は3,823百万円(前期2,495百万円)に拡大。当期純損失も4,057百万円(前期1,951百万円)と倍増した。
外部環境として防衛省の大型衛星コンステレーション事業や宇宙戦略基金が需要を押し上げており、2027年5月期は売上高9,000百万円・営業損失800百万円への急改善を予想している。
成長戦略
GRUS-3コンステレーション拡充・高分解能衛星投入・汎用バス確立による収益化加速
2026年7月7日に打上げた中分解能衛星「GRUS-3」7機が初期運用中。商用運用開始により世界のどの地点でもほぼ毎日撮影可能なコンステレーションを構築し、防衛省事業の推進と国内外新規顧客獲得を目指す。AxelGlobe事業の売上高急拡大の主要ドライバー。
三菱電機・スカパーJSAT・三井物産が設立したトライサット社の協力企業として2026年4月より画像データ取得業務に従事。約5年間・2,831億円規模の事業を安定的な売上基盤として活用し、AxelGlobe事業の収益化を加速させる。
2028年5月期に高分解能衛星3機、2029年5月期に高分解能衛星2機の打上げを予定。中分解能衛星に加え高分解能サービスを追加することで、より高付加価値な顧客ニーズに対応し、AxelGlobe事業のサービスラインナップを拡充する。
NEDOのKプログラムにおいて2028年度までに実証機2機の製造を予定。汎用バスシステムを活用した軌道上実証サービス「AL Lab」では株式会社Pale Blue及びJAXAへのサービス提供を推進し、民間コンポーネント実証ニーズを取り込む。
2026年3月1日付で「株式会社アクセルスペースディフェンス&インテリジェンス」を設立し、防衛・安全保障領域に特化した事業展開を開始。政府の宇宙安全保障需要の高まりを背景に、専門組織による受注拡大を目指す。
最終更新: 2026年8月27日

