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株式会社スタメン

4019東証グロース情報通信業

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事業内容

株式会社スタメンは「一人でも多くの人に、感動を届け、幸せを広める。」を理念に掲げ、企業向けエンゲージメントプラットフォーム「TUNAG」とオンラインコミュニティプラットフォーム「FANTS」を主軸とするSaaS企業。2016年名古屋創業、2020年東証マザーズ上場(現グロース市場)。

TUNAGは製造・物流・小売・介護等のノンデスクワーカー産業を中心に1,344社が導入し、ARRは3,000百万円を突破。FANTSはプロスポーツ・アーティスト・インフルエンサー等566コミュニティを支援。

クラウドセキュリティサービス「Watchy」も展開し、事業ポートフォリオの多層化を進めている。

ビジネスモデル

TUNAGおよびFANTSはともにアカウント数に応じた月額利用料を基本とするサブスクリプションモデルを採用。TUNAGの売上高ストック比率は85.7%、FANTSも従来のレベニューシェア型からサブスクリプション型へ移行し66.1%まで上昇。

新規顧客はWeb広告・展示会・架電等の自社活動に加え、金融機関・業界特化型コンサル等パートナー経由でも獲得。カスタマーサクセス部門が継続率を維持しつつアップセルで平均MRRを向上させる構造。

企業の強み

TUNAGの売上高ストック比率は85.7%を維持し、FANTSも料金体系移行により66.1%(前期43.7%)へ大幅上昇。月額利用料の積み上げにより、2022期から2025期にかけて売上高は1,301百万円から3,818百万円へと約2.9倍に拡大。

ARRは3,000百万円を突破し、収益の予測可能性が高い。

TUNAGの利用企業数は2023年1Q(605社)から2025年4Q(1,344社)まで12四半期連続で増加。2025期単年で288社純増。平均MRRも前期比6千円増の202千円に達し、顧客数拡大とアップセルの両輪で収益が積み上がっている。

FANTSの運営コミュニティ数は前期末187件から566件へ1期で379件増加(約3倍)。サブスクリプション型への料金体系移行と営業・顧客支援体制の強化により、インフルエンサー・スクール事業者等の事業意欲の高い顧客層への導入が加速し、収益基盤の安定化が顕著に進んでいる。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期1Qの売上高1,143百万円(前年同四半期比40.8%増)に対し、営業利益は105百万円(同122.8%増)と売上成長を大幅に上回る利益成長を達成。営業利益率は前年同期5.8%から9.2%へ改善しており、ストック収益積み上げによる規模の経済が利益率改善として顕在化し始めている。

通期予想営業利益率は7.8%(400百万円/5,155百万円)であり、1Qの進捗率は26.4%と概ね順調。

貸借対照表上、投資その他の資産に役員に対する長期貸付金550百万円が前期末から変動なく計上されており、総資産2,483百万円の約22%を占める。この貸付金の回収可能性・条件・目的等の開示が限定的であり、機関投資家の観点からはガバナンスリスクとして引き続き注視が必要。

自己資本比率は60.5%と財務健全性は維持されているものの、実質的な事業資産の効率性評価に影響する。

通期業績予想は売上高5,155百万円(前期比35.0%増)・営業利益400百万円(同37.4%増)で変更なし。一方、2Q累計予想の営業利益は113百万円(前年同四半期比5.3%増)にとどまり、1Qの122.8%増から大幅に鈍化する見込み。

これは2Q以降の費用増加(採用・マーケティング投資等)を織り込んでいるとみられ、通期利益達成には下半期の収益貢献が重要となる。外部要因として、人的資本経営への規制・開示義務強化の動向がTUNAG需要に影響する可能性がある。

成長戦略

TUNAG早期ARR50億円突破・FANTS市場シェア拡大・事業ポートフォリオ多層化

Webマーケティング強化・Web商談活用・展示会出展・金融機関・パートナー企業連携による多層的な顧客獲得チャネルを維持しつつ、カスタマーサクセス強化によるアップセルで平均MRRの継続的向上を図る。2026年3月末時点で利用企業数1,404社・平均MRR202千円を達成。

レベニューシェア型からサブスクリプション型への料金体系移行を完了し、継続的利用を前提とした契約形態へ変更。インフルエンサー・スクール事業者など事業意欲の高い顧客層への導入を加速し、2026年3月末時点で運営コミュニティ数607件・平均MRR61千円を達成。

2023年2月に提供開始したWatchyにより、エンゲージメント事業に加えセキュリティ領域への展開を図る。現時点では主要セグメントとしての重要性は乏しいとされているが、中長期的な収益多様化の布石として位置づけられる。

2026年12月期通期予想は売上高5,155百万円(前期比35.0%増)・営業利益400百万円(同37.4%増)・当期純利益266百万円(同27.9%増)。1Q時点での売上高進捗率は22.2%、営業利益進捗率は26.4%と概ね順調に推移。業績予想に変更なし。

最終更新: 2026年7月17日