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エコモット株式会社

3987東証グロース情報通信業

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エコモット株式会社3987

事業内容

エコモット株式会社は2007年に北海道札幌市で創業し、「未来の常識を創る」をミッションに掲げるIoTインテグレーション専業企業。独自IoTプラットフォーム「FASTIO」を基盤に、融雪装置遠隔監視「ゆりもっと」・建設現場DXサービス「現場ロイド」・カーテレマティクス「Pdrive」等の自社ソリューションを展開。

KDDI株式会社・積水樹脂株式会社等大手企業との資本業務提携を通じ、産業DX(IoTビジネスイノベーション)・建設DX(コンストラクションソリューション)の2軸で事業を推進。2025年8月期売上高は3,004百万円。

なお、GX事業(IoTパワード)を担う株式会社パワーでんきイノベーションは2025年8月に全株式を譲渡し連結除外済み。

ビジネスモデル

独自プラットフォーム「FASTIO」を核に、システムインテグレーション(受託開発・導入)によるフロー収益と、「ゆりもっと」「現場ロイド」等のサブスクリプション型モニタリングサービスによるストック収益を組み合わせる。KDDI等通信キャリアとのアライアンスで大型案件を安定受注しつつ、子会社GRIFFYが建設DX領域を担う。

売上原価率は約64%(2025年8月期)で固定費比率が高く、売上拡大が利益率改善の鍵となる構造。

企業の強み

2019年1月にKDDI株式会社と資本業務提携を締結し、「KDDI IoTクラウドStandard」のベースシステムとして「FASTIO」が採用されている。2023年3月には積水樹脂株式会社とも資本業務提携しLED電光板IoT化の共同開発を推進。

大手企業との協業が安定的な大型案件受注を支えており、2025年8月期のIoTビジネスイノベーション受注高は前期比139.0%増の1,165,474千円に達した。

2007年の融雪装置遠隔制御サービス開始以来、2008年・2013年・2023年と複数の特許を取得。2023年4月にはAIを利用した融雪装置制御に関する特許(第7246056号)を取得し、センサー・カメラ・気象予報データを組み合わせたAI制御判断システムを実用化。

17年超の運用実績と特許技術が参入障壁を形成し、「ゆりもっと」は分譲マンション管理組合・賃貸オーナー・大規模小売事業者等に普及している。

2023年12月に会社分割(新設分割)で設立した株式会社GRIFFYが建設現場向けDXサービス「現場ロイド」を中心に展開。2025年8月期のコンストラクションソリューション売上高は1,037,789千円(前期比7.5%増)、受注高は1,030,065千円(前期比108.3%)。

熱中症対策義務化・建設DX需要増大を背景に、大手ゼネコンとの共同製品開発(GenVitalを大林組と共同開発)も実績として積み上がっている。

エンヴァリスの着眼点

2026年8月期第3四半期累計の売上高は1,586百万円(前年同期比21.9%減)、営業損失119百万円と大幅に悪化した。通期予想は売上高2,428百万円・営業利益56百万円を据え置いているが、3Q累計時点での進捗率は65.3%にとどまる。

4Q(2026年3〜8月)に842百万円の売上と175百万円超の営業利益改善を要する計算であり、季節的繁忙期(IoTビジネスイノベーションの3月集中、コンストラクションの9〜12月ピーク)を勘案しても達成難易度は高い。

前期に株式会社パワーでんきイノベーション(IoTパワード)を2025年8月29日に売却したことで、GX関連収益源を喪失した影響が売上高の大幅減少に直結している。加えて、2026年3月に子会社化した藤山水産加工は3Q累計で売上高28百万円に対しセグメント損失25百万円と赤字幅が大きく、フィジカルAI実証拠点としての戦略的意義は認められるものの、短期的には業績の重荷となっている。

藤山水産加工の取得原価(2百万円)が純資産を下回ったことで特別利益として負ののれん発生益87百万円が計上され、親会社株主帰属の四半期純損失は29百万円にとどまった。しかし本業の営業損失は119百万円と前年同期の営業利益11百万円から大幅悪化しており、一時的な特別利益に依存した損益構造となっている。

有利子負債(短期借入金570百万円・長期借入金268百万円等)を抱える中、営業CFの改善が急務である。

成長戦略

フィジカルAI実証・建設DX垂直統合・IoT協業深化の3軸でストック収益と新領域を拡大

2026年3月に子会社化した藤山水産加工の水産加工現場をフィジカルAIのコア開発拠点と位置づけ、センサー・画像解析・ロボティクスによる自動選別・環境最適制御を段階的に実装。PROLICAで培ったエッジAI基盤を活用し、水産・食品・一次産業・物流への技術展開を目指す。

2026年7月1日にGRIFFYが気象情報サービス会社ライフビジネスウェザーの全事業を32百万円で譲受完了。高精度気象予測(1kmメッシュ)とIoT・AIを融合し、生体データと気象予測を連動させた予防的安全管理・施工中止判断の自動化を実現する垂直統合型DXモデルを構築する。

2025年10月にGRIFFY株式11.1%を戸田建設・村本建設へ売却し資本業務提携を締結。ゼネコン2社との共同製品開発を通じてコンストラクションソリューションの市場シェア拡大を図る。熱中症対策罰則付き義務化(2025年6月)を追い風に「GenVital LTE」等の導入拡大を推進。

KDDI IoTクラウドStandard機能改善・大型案件継続受注・積水樹脂とのシナジー・プレミア・ブライトコネクトでのモビリティサービス協業を継続。モビリティサービスの受注が想定より伸長せず3Q累計売上高は前年同期比1.0%減にとどまっており、受注回復が課題。

最終更新: 2026年7月17日