事業内容
株式会社トーモクは1940年創業、東証プライム上場の総合企業グループ。当社及び子会社34社・関連会社6社で構成され、段ボールシート・ケース・印刷紙器の製造販売(国内外)、スウェーデンハウスブランドによる高性能輸入住宅の設計・施工・販売、貨物運送・倉庫事業の3セグメントを展開する。
主要顧客は加工食品・飲料メーカー(㈱伊藤園が売上高の10.9%を占める最大顧客)、注文住宅購入者、大手小売業等。米国・ベトナムにも段ボール製造拠点を持ち、国内外で事業を展開している。
ビジネスモデル
段ボール事業では原材料調達から製造・販売まで一貫体制を構築し、受注生産による在庫リスクを抑制。住宅事業ではスウェーデンから輸入した部材を用いた設計・施工・監理・販売のワンストップ提供に加え、リフォームまで対応する体制を整備。
運輸倉庫事業では飲料・食品等の特定顧客向け専用物流センター運営により安定的な取扱量を確保。3事業の相互補完により収益の安定性を高めている。
企業の強み
世界包装機構主催「ワールドスターコンテスト2026」で国内企業最多となる6作品を受賞。省資源・省エネルギーで開封・リサイクルが容易な包装設計や独自形状の研究開発を継続しており、高品質・高付加価値製品による差別化競争力を有する。研究開発費は段ボール事業だけで188百万円を投じている。
㈱スウェーデンハウスは「オリコン顧客満足度調査ハウスメーカー注文住宅」ランキングで12年連続総合第1位を受賞。高気密・高断熱の省エネ住宅という独自コンセプトと長年の顧客満足実績が競合他社の模倣を困難にしており、ブランドプレミアムを価格に反映できる構造を持つ。
2021年以降、㈱玉善・宝樹運輸・日栄紙工・遠州紙工業・大和段ボール・㈱クニヨシ・㈱フジショウ等を相次いで子会社化。タイヨー㈱伊勢原新工場稼働(2026年1月)、九州工場への最新鋭高速印刷機導入など設備投資も継続し、2026年3月期の設備投資額は10,872百万円に達する。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2022期206,007百万円→2023期212,817百万円→2024期211,526百万円→2025期219,613百万円→2026期224,090百万円と概ね拡大基調を維持。営業利益は2023期に7,452百万円へ一時低下後、価格転嫁の進展により2024期8,057百万円→2025期9,360百万円→2026期11,378百万円と急回復し、過去5期最高を更新した。
親会社株主帰属当期純利益も7,361百万円(前期比13.1%増)と最高水準。外部要因として段ボール原材料・エネルギーコストの動向が収益変動要因であるが、製品価格改定の定着により売上総利益率が改善(前期16.8%→当期18.1%)。
2027年3月期は伊藤園ロジテム売却影響で売上高220,500百万円(前期比1.6%減)を予想するが、営業利益12,700百万円(同11.6%増)と増益継続を見込む。
成長戦略
第三次中期経営計画始動のもと、段ボール高付加価値化・住宅総合提案・物流最適化で企業価値向上
利益率を重視したセールス活動を継続しつつ、ワールドスター賞受賞に代表される高品質・高付加価値製品の開発・製造・販売一体体制を強化。成長が期待される海外事業(ベトナム・米国)への一層の注力を方針として掲げる。九州工場への最新鋭高速印刷機導入やタイヨー㈱伊勢原新工場稼働により生産能力増強を実現済み。
㈱スウェーデンハウスリフォーム吸収合併(2025年7月完了)に続き、2026年4月に㈱北洋交易ホームデザイン事業を統合。東京有明にNORDIC DESIGN CENTER(NDC)を開設し、新築・内装・リフォームを総合提案できる体制を整備。
ブランド価値と顧客満足度の向上を図り、厳しい市場環境下での収益基盤強化を目指す。
㈱伊藤園ロジテムの売却(2026年4月)により事業ポートフォリオを最適化。㈱フジショウ(岡山)を中継輸送の要として活用し2024年問題に対応。飲料分野への深耕、農機具部品・機械部品など新取扱品目の拡大、自車両増加・倉庫拠点新設により収益源を多様化する。
2026年3月期の年間配当金は130円(前期100円)と大幅増配を実施し、配当性向は29.1%。2027年3月期は年間170円(中間85円・期末85円)を予定しており、配当性向は34.6%に上昇する見込み。安定配当を基本方針としつつ、内部留保充実と株主還元のバランスを維持する。
最終更新: 2026年7月19日

