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ソーシャルワイヤー株式会社

3929東証グロース情報通信業

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事業内容

ソーシャルワイヤー株式会社は、「SNSメディアを主戦場とするデジタルPR」を中核事業とする東証グロース上場企業。主力サービスはInstagramを活用したインフルエンサーPR「Find Model」「iHack」、プレスリリース配信「@Press」、メディアクリッピング「@クリッピング/Clip Master」、コンプライアンス特化型リスクチェックSaaS「RISK EYES」の4本柱で構成される。

顧客層は東証プライム企業・広告代理店・PR会社を中心に化粧品・日用品・旅行・不動産等多岐にわたる。2024年7月に株式会社ジーニーの子会社となり、技術提供を受けながら成長を加速している。

ビジネスモデル

インフルエンサーPRは顧客ごとの個別案件受託(フルサービス型)と月額定額制プラットフォーム「Find Model Circle」の二軸で収益を得る。リリース配信「@Press」は配信件数に応じた従量課金と月額契約を組み合わせる。

リスクチェック「RISK EYES」はSaaS型で継続課金収益を積み上げる構造。各サービス間のクロスセルにより顧客単価の向上を図る。

企業の強み

2018年のFind Model子会社化以来、黎明期から10年にわたり現場で蓄積した実績・データ・運用ノウハウを保有。2026年3月期のインフルエンサーPR案件数は1,353件(2022年3月期933件から約45%増)と継続的に拡大しており、再現性ある設計・運用体制が競合との差別化要因となっている。

クリッピング事業で培った情報収集・分析ノウハウを基盤に開発したSaaS型リスクチェックツール「RISK EYES」は、2024年3月期の案件数11,795件から2026年3月期には29,533件へと約2.5倍に拡大。AI活用によるノイズスクリーニング機能や海外企業向け制裁リストチェック、API連携対応により高い付加価値を提供している。

2024年7月に株式会社ジーニーの子会社となり、技術提供を受けて「@Press」サイトの高速化・SEO効果向上を実現。生成AIによる原稿校正・画像校正・ショート動画生成・自動翻訳・メディア選定最適化等の機能を実装し、自社単独では困難な技術投資を親会社連携で補完している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の売上高3,513百万円(前期比20.9%増)・営業利益227百万円(同65.9%増)は堅調だが、株式会社iHackの新規連結が寄与している。個別ベースでは売上高2,401百万円と前期比6.1%減であり、連結の成長の相当部分がM&Aによるものである点に留意が必要。

有機成長の実態を見極めるため、iHack除きの既存事業の売上動向の開示が求められる。

会社予想は売上高前期比25.6%増・営業利益同87.0%増と大幅な成長を見込む。iHack連結の通期寄与や既存サービスの成長継続が前提となるが、のれん償却負担(2026年3月期に47,181千円計上、残高646,509千円)の増加や、自己資本比率が61.2%から51.2%へ低下した財務レバレッジの上昇も考慮が必要。

外部環境として米国通商政策の影響や物価上昇による企業のマーケティング予算抑制リスクも存在する。

営業CFは292百万円(前期158百万円)と改善が続いており、インタレスト・カバレッジ・レシオも10.4倍から39.0倍へ大幅改善。一方、iHack取得を含む投資活動で1,019百万円を支出し、現金及び現金同等物は1,268百万円(前期1,411百万円)へ減少。

キャッシュ・フロー対有利子負債比率も1.2年から2.9年へ悪化しており、今後の追加M&Aや設備投資の余力と資金調達コストの動向が注目点となる。

成長戦略

インフルエンサーPR高度化・iHack統合・プロダクト価値向上の3本柱で2027年3月期4,412百万円を目指す

SNS上での共感形成・情報拡散ニーズを背景に、インフルエンサーPRとリリース配信を組み合わせた企業向け情報拡散・認知拡大モデルを高度化。生成AIを活用したメディア選定最適化・リリース作成支援・オペレーション効率化によりサービス品質と収益性の同時向上を図る。

2026年3月期に新規連結子会社化したiHackを統合し、サービスラインナップと顧客基盤を拡充。iHack取得に伴うのれん625,550千円(残高646,509千円)の早期回収に向け、既存顧客へのクロスセルと新規顧客獲得を推進する。

@Pressのサイト高速化・SEO強化(親会社ジーニーの技術活用)、RISK EYESのデータベース拡充、メディアリスニングサービスの付加価値向上を継続。各プロダクトの競争力強化により顧客単価の向上と解約率低減を目指す。

最終更新: 2026年7月19日