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株式会社アイリッジ

3917東証グロース情報通信業

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株式会社アイリッジ3917

事業内容

アイリッジは「Tech Tomorrow」をミッションに掲げ、小売・金融・モビリティ等の大企業向けにスマートフォンアプリの企画・開発・運用支援を一気通貫で提供するアプリビジネス事業を中核とする。アプリマーケティングツール「FANSHIP」およびアプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」を自社プロダクトとして展開し、累計300アプリ超・MAU1億ユーザー超の顧客基盤を有する。

連結子会社Qoilを通じたビジネスプロデュース事業(統合マーケティング支援)も展開。2025年7月にフィンテック事業(デジタル地域通貨「MoneyEasy」)からは撤退し、アプリ・DX領域への集中を図っている。

ビジネスモデル

アプリビジネス事業では、スクラッチ・パッケージ開発の受託収益に加え、「APPBOX」「FANSHIP」のSaaS型ライセンス収益およびリリース後の継続的な運用支援・グロース支援フィーを組み合わせた複合モデルを採る。ビジネスプロデュース事業では、ナショナルクライアントへの統合マーケティング支援をプロジェクト単位で受注する。

ディップ社・博報堂との資本業務提携を通じた共同事業・レベニューシェア型への展開も進めている。

企業の強み

エンタープライズ向けアプリ開発の豊富な実績により、累計300アプリ超の導入実績とMAU1億ユーザー超の顧客接点を蓄積。小売・鉄道・金融等の大企業との継続的な取引関係が安定収益基盤を形成しており、2026年3月期にはアプリビジネス事業売上高が5,298百万円(前期比19.9%増)に達した。

2023年4月に提供開始したアプリビジネスプラットフォーム「APPBOX」は、スクラッチ開発からマーケティング施策実施まで一気通貫で支援するプラットフォーム。2026年3月期には生成AI技術を前提とした次世代基盤へのリビルドを実施し、設備投資663,190百万円のうちソフトウエア開発481,020百万円を投下。

AIネイティブ化による開発生産性向上基盤を構築した。

2024年4月にディップ株式会社、2025年1月に株式会社博報堂と資本業務提携を締結。ディップ社との共同事業を通じたEX-DX領域の取引は2026年3月期に大幅拡大し、同社向け売上高は1,255,724百万円(総売上の17.7%)に達した。

博報堂との合弁会社HAKUHODO BRIDGEも設立し、顧客提供価値の拡大基盤を整備している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期の売上高は7,084百万円(前期比5.6%増)と増収を確保したものの、営業利益は113百万円と前期219百万円から約48%減少した。ビジネスプロデュース事業では広告等の利益率の低い案件の割合上昇により売上総利益率が低下し、組織体制強化に伴う販管費増加も重なった。

増収にもかかわらず利益が大幅に落ち込む構造は、収益の質の観点から引き続き注視が必要である。

2026年3月期の当期純利益は638百万円と前期14百万円から大幅増加しているが、2025年7月のフィノバレー全株式譲渡に伴う売却益が寄与している可能性が高い。営業利益ベースでは113百万円にとどまっており、本業の稼ぐ力と特殊利益を峻別した実態把握が投資判断上不可欠である。

2026年6月22日付の訂正により、ビジネスプロデュース事業のセグメント間内部売上高が149,819千円から18,529千円へ大幅修正され、同セグメントの売上合計も1,845,822千円から1,714,532千円へ訂正された。連結経営成績・財政状態への影響はないとされているが、セグメント資産やキャッシュ・フロー計算書の一部項目も修正されており、開示プロセスの品質管理体制については継続的な確認が求められる。

成長戦略

アプリビジネス事業を中核にDX領域拡張・戦略提携・事業集中で成長加速を目指す

累計300アプリ超の顧客基盤を活用し、EX-DX(従業員体験DX)等の新領域へ展開。APPBOXパートナープログラムによる開発パートナー連携強化とアプリ関連領域以外のデジタル領域への進出を推進する。

両社との提携に基づくDXサービス共同提供・協業拡大を継続推進。大手企業層への新規顧客獲得および既存顧客深耕による売上拡大を図る。2026年3月期もアプリビジネス事業の外部顧客売上高5,296百万円と堅調に推移。

2025年7月にフィノバレー全株式を譲渡し、アプリビジネス・ビジネスプロデュースの2事業への集中体制を確立。譲渡益が2026年3月期の当期純利益に貢献したとみられ、財務基盤の強化にも寄与した。

広告等の利益率の低い案件の割合上昇による売上総利益率低下が課題。組織体制強化(株式会社Qoilとのグループ内連携促進)を継続しつつ、高利益率案件の受注拡大と大型案件の受注時期安定化を図る。

最終更新: 2026年7月19日