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株式会社データ・アプリケーション

3848東証スタンダード情報通信業

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株式会社データ・アプリケーション3848

事業内容

株式会社データ・アプリケーションは1982年設立のデータ交換系ミドルウエア専業ソフトウエア企業。2024〜2025年にかけてWEEL社・DTC社・メロン社を子会社化し、従来の単一セグメントから「ソフトウエア事業」「システムインテグレーション事業」「AI関連事業」の3セグメント体制へ移行した。

主力製品はエンタープライズ・データ連携プラットフォーム「ACMS Apex」およびクラウド型データ連携プラットフォーム「ACMS Cloud」。主要顧客は富士通(売上高比14.0%)をはじめとする大手SIer・情報サービス企業で、間接販売(代理店経由)が主体。

企業のDX推進・データ統合需要を事業基盤とし、2026年3月期の連結売上高は4,322百万円。

ビジネスモデル

ソフトウエア事業ではACMS ApexおよびACMS Cloudのライセンス・保守・クラウドサービスをサブスクリプション型で提供し、リカーリング売上比率83.3%・MRR89百万円の安定収益基盤を構築。2026年3月期をもって新規の売り切り販売を終了し、サブスクリプション一本化を完了。

DTC社によるEDI/EAIシステムインテグレーション(売上高1,328百万円)とWEEL社・メロン社による生成AI受託開発(AI関連事業売上高567百万円)が規模拡大を担う。

企業の強み

1989年のACMS発売以来、EDI・EAI・データ連携分野に特化した製品開発を継続。ACMS Cloudは月間稼働率99.5%・4,000トランザクション/時間の処理性能を実現。

既存製品ACMS ApexおよびRACCOONでは少量多頻度データ処理時間を最大50%短縮(当社実測値)するなど、技術的優位性を継続的に強化している。

2026年3月期のソフトウエア事業においてリカーリング売上比率83.3%、MRR89百万円を達成。2026年3月期をもって新規の売り切り販売を終了し、サブスクリプション型への完全移行を完了。継続収益の積み上げにより、売上の予測可能性と収益安定性が構造的に高まっている。

2026年3月期末の自己資本比率は68.4%、現金及び現金同等物は4,112百万円。有利子負債残高は348百万円にとどまり、実質無借金に近い財務構造を維持。豊富なキャッシュを背景に、総還元性向100%(フルペイアウト)・DOE3.5%〜5.0%水準を目安とした積極的な株主還元方針を採用している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は子会社連結効果でグループ売上高が4,322百万円と大幅拡大したが、売上原価率が30.5%から48.3%へ上昇し売上総利益率は51.7%に低下(前期69.5%)。のれん償却費95百万円の継続計上、子会社管理コスト増、特別損失44百万円(支払補償金)も重なり、親会社株主帰属純利益は156百万円と前期比41.8%減。

EBITDAは481百万円(前期440百万円)と微増にとどまり、M&A後の統合コスト吸収が当面の最大課題である。

2026年4月以降の売り切り販売終了により、ソフトウエア事業の短期的な売上成長率は鈍化する可能性がある。一方、契約負債残高が731百万円から1,012百万円へ増加しており、将来収益の先行積み上げは着実に進んでいる。

残存履行義務の総額919百万円(前期665百万円)も可視化された収益基盤の拡大を示す。外部要因として企業のDX投資慎重姿勢が継続する中、サブスクリプション移行の成否が2027年3月期以降の業績を左右する。

2026年3月期の配当は1株当たり35円(普通配当26円+創業40周年記念配当9円)、配当性向142.5%・配当総額223百万円と純利益156百万円を大幅に上回る。新方針として総還元性向100%・DOE3.5%〜5.0%を目安とするフルペイアウトを採用したが、2027年3月期予想純利益178百万円に対し配当予想総額は約124百万円(1株35円×約355万株)と収益水準との整合性は改善する見込み。

ただし、のれん償却負担が続く中での高還元維持には利益成長の実現が前提となる。

成長戦略

ACMS Cloud拡大・グループシナジー・サブスクリプション一本化で2028年3月期売上高6,000百万円を目指す

クラウド型データ連携プラットフォーム「ACMS Cloud」を2025年11月28日に提供開始。販売代理店との連携強化・セミナー実施・営業資料整備を通じて販路拡大を推進。

2027年3月期はACMS Cloudビジネスの加速を主軸に位置づけており、DTC社との構築体制連携によるグループシナジーも活用する。

2026年4月1日出荷分より新規売り切り型販売を原則終了し、サブスクリプション型に一本化。移行期は成長率が一時的に鈍化する可能性があるが、MRR89百万円・契約負債残高1,012百万円の積み上げにより将来的な安定収益基盤を構築する。

リカーリング売上比率83.3%・サブスクリプション比率49.1%が現状水準。

DTC社(EDI/EAI・SI)・メロン社(AI開発・時系列解析)・WEEL社(生成AI受託)の3子会社を連結し、データ連携×AI×業務インフラの垂直統合グループを構築。グループ内部売上高144百万円が発生しており、ACMS Cloud構築体制でのDTC社連携など実質的なシナジーが始動。

AI人材・データサイエンティストの採用強化も継続中。

中期経営計画の3戦略の一つとして人的資本経営を掲げ、エンジニアを中心とした採用強化・D&I AWARD 2025「ベストワークプレイス」認定・健康経営優良法人2026認定など環境整備を推進。DTC社では新卒採用継続・内製化比率向上による将来的な利益率改善を目指す。

最終更新: 2026年7月19日