事業内容
GMOグローバルサイン・ホールディングスは、「GlobalSign」ブランドの電子証明書(SSL・クライアント認証)をグローバル10拠点超で展開する電子認証・印鑑事業を中核に、29年超の運用実績を持つクラウドインフラ事業、企業・自治体向けDX支援事業の3セグメントを運営する。GMOインターネットグループの一員として、英国・米国・ベルギー・シンガポール・フィリピン・インド・中国など世界各地に連結子会社を持ち、電子契約サービス「電子印鑑GMOサイン」やIDaaSサービス「GMOトラスト・ログイン」を重点商材として国内外の企業・自治体に提供している。
2025年12月期の連結売上高は20,671百万円。
ビジネスモデル
電子証明書・電子契約・IDaaSはサブスクリプション型のストック収益が中心で、売上高の約63%を占める電子認証・印鑑事業が利益の大半を創出する。クラウドインフラ事業はホスティングの安定収益に加え、高収益なマネージドクラウドサービス「CloudCREW byGMO」の比率向上で利益構造を改善中。
DX事業は先行投資フェーズで損失計上が続くが、他2事業とのシナジーを活用した次期成長源として位置づけられている。
企業の強み
シンガポールのGMO GlobalSign Pte.Ltd.が運営する認証局はWebTrust監査に毎年合格しており、英国・米国・ベルギー・フィリピン・インド・中国など10拠点超の連結・非連結子会社を通じてSSLサーバ証明書・電子署名サービスをグローバルに提供。北米・日本を中心に2025年12月期も売上が好調に推移した。
重点商材「電子印鑑GMOサイン」は電子契約市場の成長とサービス認知度向上を受けて売上が大きく伸長し、2025年12月期に通期での黒字化を達成。さらに2025年11月に料金体系を刷新し、顧客単価向上と収益加速フェーズへの移行を実現した。
クラウドインフラ事業は29年以上の運用実績とAWS認定資格等の高い技術力を強みとし、GMOサイバーセキュリティbyイエラエ社・GMOブランドセキュリティ社とのグループシナジーにより「CloudCREW byGMO」が公共案件・大型案件を獲得。2025年12月期のクラウドインフラ事業売上高は前年同期比9.7%増の7,279百万円となった。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期14,046百万円から2025期20,671百万円へ5期連続増収。2026年12月期第1四半期は売上高5,566百万円(前年同期比13.4%増)と直近の成長率4.0%から加速した。
営業利益は前年同期比50.8%増の430百万円、経常利益は同62.9%増の462百万円と大幅増益。前年同期に発生した為替差損(44百万円)の解消が経常利益の押し上げに寄与した外部要因として存在するが、電子認証・印鑑事業のセグメント利益27.7%増・クラウドインフラ事業96.1%増と事業実力ベースでも収益性改善が顕著。
通期業績予想(売上高22,286百万円・営業利益1,622百万円)は据え置き。
成長戦略
電子認証・印鑑事業のグローバル拡大とAI対応、クラウド高収益化、DX事業の収益化
電子契約市場の成長を取り込みながら、2025年11月の料金体系改定後も新プランでの契約数が順調に増加。地方自治体向けアライアンス(コニカミノルタジャパン社との連携による広島県導入等)を通じた公共市場への展開も推進中。
グループシナジーによる大型案件獲得が寄与し売上拡大。2027年以降運用開始予定の「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度」や医療機関向けセキュリティ義務化を事業機会と捉え、「サプライチェーンIDプロテクトプラン」・「医療機関認証強化プラン」を戦略的にリリース済み。
SSL証明書有効期間短縮に伴う更新頻度増加を背景に、中堅・中小企業向け証明書ライフサイクル管理サービス「TLS Connect byGMO」を2026年4月より提供開始。証明書の発行から更新までを一元管理するプラットフォームとして新たな収益源を育成する。
大型案件獲得と収益性の高いマネージドサービス比率向上により2026年12月期第1四半期のセグメント利益は前年同期比96.1%増を達成。積極的な人材投資を継続しながら、既存ホスティングから高収益クラウド商材への集約による利益構造改善を推進する。
2026年4月30日付で総額564百万円(株式取得434百万円・第三者割当増資引受130百万円)にてGMO AIコネクト株式会社を子会社化。APIコネクター付きMCP構築プラットフォームのデータ連携基盤と電子印鑑GMOサイン・GMOトラスト・ログインとの接続を推進し、AIエージェント時代対応の次世代型企業向けサービスへの進化を加速する。
のれん・受入資産負債は現在算定中。
政府の物価高騰対応重点支援地方創生臨時交付金の対象事業として好調に受注を獲得。DX事業のセグメント損失は2026年12月期第1四半期で15百万円(前年同期38百万円の損失から改善)と損失縮小が進んでいる。
プリペイド決済・販促・ビジネス連携拡張など多様なニーズに対応するプラットフォームとして成長を目指す。
最終更新: 2026年7月17日

