株式会社エータイ
369A・東証グロース・サービス業
株式会社エータイ
369A・東証グロース・サービス業
事業内容
株式会社エータイは、「人と人のこころのつながりをサポートし、社会のこころを豊かにする」を企業理念に掲げ、寺院が提供する永代供養墓の募集代行を中心とした寺院コンサルティング事業を展開する。主要顧客は提携寺院(BtoB)と永代供養墓の購入を検討する中高年層(BtoC)の双方であり、後継者不足・檀家離れに悩む寺院と、墓地の維持管理に課題を抱える利用者の双方の課題を同時に解消するビジネスモデルを構築している。
2025年6月に東京証券取引所グロース市場へ上場。2025年8月期末時点で開苑寺院数92寺院、累計成約者数32,726組に達している。
ビジネスモデル
寺院との長期(10〜20年)の募集代行契約を締結し、永代供養墓の企画・建立・広告・現地案内・成約事務をワンストップで提供。費用は全額エータイが負担することで高い手数料率を確保する。
収益は墓地利用者の成約額から寺院への志納料を差し引いた募集代行手数料として計上される。2025年8月期の成約額は4,058百万円、売上高(手数料)は2,929百万円であり、手数料率は約72%に達する。
企業の強み
寺院との契約締結には、宗教法人特有の全会一致の意思決定プロセスへの対応や、地域・行政ごとに異なる墓地法令への精通が必要。2007年の永代供養墓事業参入以来、92寺院・累計成約者32,726組の実績を通じて蓄積したノウハウは模倣困難な競争優位を形成している。
関東圏を中心に年齢別人口分析等でエリアを選定し、カニバリゼーションを防ぎながら集中展開することで広告宣伝費を効率化。2025年8月期の営業利益率は24.3%(713百万円/2,929百万円)に達し、売上高の増加率(23.3%増)を上回る40.9%増の営業利益成長を実現した。
10〜20年の長期募集代行契約と、成約状況に応じた永代供養墓の増設(2025年8月期末時点で開苑寺院の39%が過去1度以上実施)により、1寺院当たり売上高を34百万円(2025年8月期)に維持。2021年8月期の35百万円から大きく逓減することなく安定推移している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年8月期第3四半期累計(2025年9月~2026年5月)の売上高は2,596百万円(前年同期比19.5%増)、営業利益646百万円(同7.7%増)、経常利益698百万円(同17.1%増)。四半期純利益は405百万円(同2.5%減)と、中間会計期間に計上した減損損失110百万円の影響で前年同期を下回った。
参考として2025年8月期通期は売上高2,929百万円・営業利益713百万円・当期純利益457百万円。新規開苑12寺院の寄与と成約率改善が売上高を牽引した一方、販管費・減価償却費の増加が営業利益の伸びを抑制した。
外部環境として物価上昇・為替変動による輸入コスト増加や実質賃金の伸び悩みが個人消費に影響するリスクは継続している。
成長戦略
新規開苑の継続的拡大とサービスサイト刷新による成約率向上でドミナント戦略を深化
2025年10月から2026年5月の第3四半期累計期間中に計12寺院を新規開苑し、全社売上高の押し上げに貢献。関東圏のドミナント戦略を深化させつつ、大阪府(関西地方)等への新規エリア進出も推進している。
サービスサイトを刷新し、案内件数および成約率の向上を図る集客チャネルの最適化を推進。先行投資が影響した時期を経て、成約率の改善と適正な費用コントロールが機能し、売上高は概ね目標を上回る推移を示している。
既存拠点での永代供養墓増設により、追加的な建立コストを抑えながら売上高を積み上げる。長期前払費用残高は2026年5月末時点で1,643百万円と前期末比205百万円増加しており、先行投資の蓄積が継続している。
関東圏中心のドミナント戦略に加え、大阪府(関西地方)への新規エリア進出を開始。九州等への展開も成長戦略として掲げているが、関東圏外の実績は現時点では限定的であり、今後の進捗が注目される。
最終更新: 2026年7月17日

