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株式会社CRI・ミドルウェア

3698東証スタンダード情報通信業

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事業内容

株式会社CRI・ミドルウェアは、「音と映像で社会を豊かに」を企業理念に掲げ、音声・映像・画像関連のミドルウェアをゲーム業界および非ゲーム業界に提供する。主力ブランド「CRIWARE」および「OPTPiX」を通じ、ゲーム開発の効率化・品質向上を支援するゲーム事業と、車載(モビリティ)・カラオケ・家電IoT・クラウド動画等の組込み・エンタープライズ領域に展開するエンタープライズ事業の2セグメントで構成される。

連結子会社として音響制作の株式会社ツーファイブ、中国販売の上海希艾維信息科技有限公司、米国法人CRI Middleware, Inc.を擁し、国内外に事業基盤を持つ。2014年東証マザーズ上場、2022年グロース市場移行。

ビジネスモデル

収益の主体はソフトウェア製品の使用許諾(ライセンス)販売であり、一括ライセンス契約や年間許諾契約による安定的な許諾売上が基盤となる。これに加え、受託開発・音響制作(ボイス収録等)が補完的収益を形成する。

ゲーム事業で蓄積した技術・ノウハウをエンタープライズ事業へ転用することで、追加的な研究開発コストを抑えながら新市場を開拓する技術横展開モデルを採用している。

企業の強み

2023期から2025期にかけて売上高は2,991百万円から3,449百万円、営業利益は345百万円から554百万円へ3期連続増収増益を達成。2025期の営業活動によるキャッシュ・フローは849百万円(前期328百万円)と大幅に拡大し、無借金・自己資金経営を維持している。

ゲーム事業では国内一括ライセンス契約の新規獲得や中国第3のOSローンチ効果・欧米展開進捗により売上高1,807百万円(前期比7.8%増)。エンタープライズ事業では新製品CRI Glasscoが期初予想を大幅に上回る採用数を記録し、売上高1,642百万円(前期比10.1%増)を達成した。

設立以来ゲーム向けに培った音声・映像技術を、車載サウンドCRI ADX Automotive・車載メーターグラフィックCRI Glassco・組込みアンプCRI D-Amp Driver・オンラインコミュニケーションCRI TeleXus等に展開。エンタープライズ事業のセグメント利益率は22.4%とゲーム事業(10.3%)を大幅に上回る高収益性を示している。

エンヴァリスの着眼点

第3四半期累計の売上高は2,724百万円(前年同期比4.3%増)と増収基調に戻った一方、営業利益は394百万円(同15.6%減)、経常利益425百万円(同10.7%減)、親会社株主純利益293百万円(同10.4%減)といずれも減益。ゲーム事業では海外展開強化の先行投資、エンタープライズ事業では組込み分野のカラオケ特需剥落とクラウドソリューションのR&D長期化が利益を圧迫している。

通期予想(売上高3,910百万円、営業利益600百万円)に対し3Q累計の進捗は売上高69.7%、営業利益65.8%。単純計算で第4四半期に売上高1,185百万円(前年同期837百万円から41%超増収)、営業利益206百万円(前年同期87百万円から2倍超)が必要となり、ハードルはやや高い。

会社は業績予想を修正せず据え置いている点には留意が必要。

2026年9月期の年間配当予想は27.00円(前期25.00円)で増配を予定。第2四半期末に13.00円を実施済みで、期末14.00円の予想も直近から修正なし。利益成長率が一時的に鈍化する中でも、増配方針を継続している点は株主還元への積極性を示す。

成長戦略

ゲーム技術を起点にモビリティ・オンラインコミュニケーションをコア化し2030年度売上高100億円を目指す

SDV普及を背景に、CRI Glassco・CRI ADX Automotiveの採用車種拡大を推進。二輪市場を中心に採用が進み、エンタープライズ事業の増収を牽引している。

「CRI TeleXus」の研究開発をゲーム事業内で継続中。大阪・関西万博のバーチャル会場活用等、市場環境の進展を捉えた商業化を目指すが、収益化はまだ本格化していない。

中華圏でのアカウント営業strategyが許諾収入増加に寄与。欧米圏は先行投資段階で減収となっており、直接販売・代理店展開を組み合わせた中長期の市場開拓が続く。

新製品開発の遅延により受託案件獲得が想定通り進まず、当第3四半期は減収・減益要因となった。開発完了後の市場投入が今後の成長ドライバーとして期待される。

最終更新: 2026年8月6日