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株式会社フィックスターズ

3687東証プライム情報通信業

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事業内容

株式会社フィックスターズは2002年設立、「Speed up your AI」をスローガンに掲げ、GPU・FPGA・量子コンピュータ等の多様なハードウェアの性能を最大限に引き出す低レイヤソフトウェア技術を核とする企業。主力のSolution事業では、Semiconductor(NANDフラッシュ向けファームウェア)、Mobility(自動運転アルゴリズム)、Industrial(製造ライン高速化)、Life Science(医療画像処理)、Finance(HFT・リスク計算)の5分野に注力。

主要顧客はキオクシア(売上比17.1%)、ネクスティエレクトロニクス(同11.6%)等の大手製造・半導体企業。SaaS事業では量子コンピューティングクラウド「Fixstars Amplify」、乳がんAI診断支援「METIS Eye」、GPU効率化プラットフォーム「Fixstars AIBooster」を展開。

東証プライム上場。

ビジネスモデル

収益の約95%を占めるSolution事業は、研究開発フェーズから製品組込みまでの一貫したソフトウェア高速化受託サービスで構成。エンジニアが全社員334名の9割超を占める人的資本集約型モデルであり、2025年9月期のセグメント営業利益率は35.3%と高水準。

SaaS事業(売上高446百万円)は現在投資フェーズで営業損失424百万円を計上しているが、Solution事業の技術知見をSaaS化し継続型収益モデルの確立を目指している。

企業の強み

2025年9月期のSolution事業セグメント営業利益は3,236百万円、営業利益率35.3%。自動運転・半導体メーカー向け長期継続案件が安定収益基盤を形成し、前期比31.7%増益を達成。高度な技術参入障壁が高利益率を支えている。

売上高は2021年9月期5,502百万円から2025年9月期9,618百万円へ5期連続増収。2025年9月期の営業活動によるキャッシュ・フローは1,979百万円(前期比19.5%増)、期末現金及び現金同等物残高は5,178百万円と財務基盤は盤石。

2025年9月末時点で社員334名中9割超がエンジニア。Cell(PS3搭載プロセッサ)向け開発を起点に、GPU・FPGA・量子コンピュータまで多様なアーキテクチャに対応できる低レイヤソフトウェア技術を組織的に蓄積。社内研修・プロフェッショナル職制度で人材育成を体系化。

エンヴァリスの着眼点

2026年9月期中間期の売上高5,442百万円(前年同期比13.8%増)、営業利益1,635百万円(同8.8%増)と増収増益を確保した一方、本社移転費用229百万円の特別損失計上と法人税等の増加(280百万円→411百万円)が響き、親会社株主帰属中間純利益は964百万円と前年同期比19.1%減少。一過性要因の剥落後の利益水準回復が下期の焦点となる。

SaaS事業の売上高は393百万円と前年同期比72.2%増の急成長を示す一方、営業損失は295百万円と前年同期(178百万円の損失)から拡大。「Fixstars Amplify」「METIS Eye」「Fixstars AI Booster」の3プロダクトへの積極投資が継続しており、各プロダクトの顧客獲得進捗と損益分岐点到達時期の見極めが株価評価の鍵を握る。

2026年9月期通期業績予想は売上高10,800百万円(前期比12.3%増)、営業利益3,100百万円(同20.2%増)へ修正。中間期の営業利益進捗率は52.7%と概ね順調だが、下期に残る営業利益1,465百万円の達成には中間期実績(1,635百万円)を下回る水準が前提。

外部環境として米国通商政策の動向や金融資本市場の変動が顧客の投資判断に影響するリスクも残存する。

成長戦略

Solution事業の安定成長を基盤に、SaaS型継続収益モデルの確立と新領域展開で企業価値向上

自動運転・半導体・製造業向け長期継続案件を基盤に、AI技術進展に伴うGPU・FPGA等アクセラレータ活用ニーズを取り込む。米国子会社による研究機関向け高速化案件の拡大も推進。2026年9月期中間期売上高5,049百万円(前年同期比10.9%増)と順調に拡大中。

組合せ最適化問題に対応する量子コンピューティングクラウドサービスとして顧客基盤の拡大を推進。SaaS事業全体の売上高は前年同期比72.2%増と急成長しているが、積極投資フェーズが継続しており収益化は今後の課題。

乳がんAI画像診断支援プログラムとして医療機関への展開を進める。薬事承認取得後の試験運用拡大フェーズにあり、医療機関への普及拡大が収益化の鍵。SaaS事業の成長ドライバーの一つとして開発・展開を継続中。

LLM・生成AI普及に伴うGPU利用効率化需要を捉えたAI開発・運用向けプラットフォーム。企業のAI開発・活用支援需要の拡大を背景に積極的な投資・開発を継続。SaaS事業の一定期間にわたり移転される財の売上高が381百万円(前年同期比116%増)と急拡大。

ディープテックスタートアップへの投資・事業支援を通じ、将来的なキャピタルゲインとグループ技術シナジーを追求。当中間期に株式会社Drone Autopilot Labを清算し連結範囲から除外。セグメント損失は2百万円と軽微な水準に縮小。

最終更新: 2026年7月17日