株式会社サイバーリンクス logo

株式会社サイバーリンクス

3683東証スタンダード情報通信業

株式会社サイバーリンクス logo
株式会社サイバーリンクス3683

事業内容

株式会社サイバーリンクスは、和歌山市に本社を置く東証スタンダード上場のITサービス企業。「シェアクラウド(共同利用型クラウド)」をキーワードに、①食品流通業界向け基幹業務クラウド(流通クラウド事業)、②地方自治体向け行政情報システム・防災無線(官公庁クラウド事業)、③ブロックチェーン活用のデジタル証明書・マイナンバー認証(トラスト事業)、④和歌山県下10店舗のドコモショップ運営(モバイルネットワーク事業)の4事業を展開する。

1956年創業の通信機器販売業を起源とし、2000年に現商号へ変更。2025年12月期売上高は18,136百万円で過去最高業績を達成した。

ビジネスモデル

複数顧客がシステムを共同利用する「シェアクラウド」方式により、高機能サービスを低コストで提供。顧客から継続的に得られる情報処理料・保守料等の「定常収入」を経営の重要指標と位置付け、2025年12月期の定常収入は8,734百万円(前期比7.5%増)に達する。

ストック収入の積み上げが安定的な収益基盤を形成し、先行投資余力を確保する構造となっている。

企業の強み

2025年12月期の官公庁クラウド事業は売上高8,477百万円(前期比24.3%増)、セグメント利益1,202百万円(前期比135.9%増)を達成。大田区・船橋市など大型自治体案件を受注し、文書管理システム「ActiveCity」の全国展開が定常収入の積み上げに貢献している。

情報処理料・保守料等の定常収入は2025年12月期に8,734百万円(前期比7.5%増)を記録。売上高18,136百万円に対し定常収入比率は約48%に達し、景気変動に左右されにくい安定収益基盤を形成している。中期経営計画では2030年12月期に126億円(12,600百万円)を目標とする。

小売業向け生鮮発注システム「せんどねっとV2」は豊富な導入実績を背景に引き合いが増加し、大手スーパーマーケット等複数顧客での稼働を開始。卸売業向け「クラウドEDI-Platform」では大手顧客の完全移行が完了するなど、食品流通サプライチェーン全体をカバーするプラットフォームとしての地位を確立している。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期の官公庁クラウド事業は売上高前年同期比35.0%増、セグメント利益前年同期比171.4%増と突出した伸びを示し、全社営業利益は前年同期比101.3%増の834百万円に達した。通期営業利益予想1,909百万円(前期比3.4%増)に対し、第1四半期だけで43.7%を消化しており、自治体DX関連案件の進捗次第では通期予想の上振れ余地がある。

一方、外部要因として米国通商政策や金融資本市場の変動が企業・自治体の投資意欲に影響するリスクには留意が必要。

流通クラウド事業は2026年12月期第1四半期に売上高1,368百万円(前年同期比11.7%増)と増収を確保したが、セグメント利益は160百万円(前年同期比1.5%減)とやや減益。前期の体制強化に伴う人員増加・給与水準引き上げによる労務費増加と「@rmsV6」開発に係るソフトウェア償却費増加が利益を圧迫している。

大手スーパーマーケットの新規受注獲得やAI機能搭載開発着手など先行投資の成果が収益に反映されるタイミングが注目点。

トラスト事業は2026年12月期第1四半期に売上高73百万円(前年同期比279.5%増)と急拡大し、セグメント損失は3百万円(前年同期損失33百万円)まで縮小した。国家資格審査システムの受託開発案件進行、CloudCertsの複数新規案件受注、韓国HANCOM Inc.との協力によるAI生体認証サービス展開など事業基盤の拡充が進んでいる。

外部要因としてDX推進に伴うトラストサービス需要の高まりが追い風だが、黒字転換の時期と持続的な規模拡大の実現性が引き続き投資家の関心事項となる。

成長戦略

2030年12月期売上高22,100百万円・経常利益3,000百万円を目指す5カ年中期計画を始動

2026年3月に2社で新規稼働し大手スーパーマーケットの受注も獲得。ユーザーの業務効率向上に寄与するAI機能搭載に向けた開発に着手しており、競争力強化と付加価値向上による顧客基盤拡大を図る。

文書管理システム「ActiveCity」の複数団体稼働開始、オンライン窓口「みんなの窓口」の江戸川区稼働開始など展開が加速。AI機能搭載による文書検索効率化も開発中であり、定常収入の積み上げと高収益化を推進する。

CloudCertsの新規案件受注拡大、韓国HANCOM Inc.との協力によるAI生体認証・本人確認サービスの日本市場展開、国家資格審査システム等受託開発の進行により、2026年12月期第1四半期のセグメント損失は3百万円まで縮小。黒字転換を目指す。

定常収入は2026年12月期第1四半期に2,297百万円(前年同期比8.5%増)と順調に拡大。各セグメントでのサービス稼働件数増加に伴い安定収益基盤を強化し、中期計画目標達成の基盤とする。

WorkSmart「一人ひとりが主役~健康で活き活きと働きがいのある職場づくり~」をビジョンに掲げ、持続的な待遇向上をはじめとした人的資本投資を推進。給与水準引き上げ等を実施済みであり、優秀人材の確保・定着を図る。

最終更新: 2026年7月17日