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エンカレッジ・テクノロジ株式会社

3682東証スタンダード情報通信業

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エンカレッジ・テクノロジ株式会社3682

事業内容

エンカレッジ・テクノロジは2002年設立のパッケージソフトウエア専業会社。特権ID管理製品「ESS AdminONE」と証跡管理製品「ESS REC 6」を主力に、システム運用の安全・安定稼働を支援する。

顧客層は金融機関を中心とした大企業・官公庁で、NTTデータを主要代理店として販売網を構築。ライセンス販売を起点に保守サポート・クラウドサービス・コンサルティング・SIO常駐サービスまで一貫提供する。

2024年4月に「すべての人々が安心してITを利用できる社会を創る」をパーパスとして制定し、2030年に向けた長期ビジョン「VISION2030」のもと事業拡大を推進している。従業員数は124名(2026年3月末)。

ビジネスモデル

ライセンス販売がコンサルティングサービス・保守サポートサービス・クラウドサービスの収益起点となる構造。保守サポートサービス(売上高の57.3%)は更新率96%を達成し安定的なストック収益を形成。

クラウドサービスは前期比39.7%増と高成長中。2026年4月開始の「ESS AdminONE Cloud」によりSaaS型収益の拡大を図る。

外部借入なしで自己資本比率71%を維持し、営業キャッシュフローで投資・配当を賄う財務自立型モデル。

企業の強み

2026年3月期において保守サポートサービスの更新率96%を達成。保守サポートサービス売上は1,480百万円(前期比3.2%増)と安定成長を継続しており、ライセンス販売後の長期的な収益基盤として機能している。

受注確定から売上まで約1ヶ月という短サイクルと高更新率の組み合わせが収益の予見可能性を高めている。

2002年設立以来、ESS REC(2004年)、ESS AdminONE(2021年)等を自社開発し、ISO9001(2011年)・ISO/IEC 27001・ISO/IEC 27017(2025年)を取得。2026年3月期の研究開発費および機能拡張費用の総額は254百万円に達し、ESS REC 6 V6.2・ESS AdminONE Cloudを相次いでリリースするなど継続的な製品強化を実現している。

2007年締結・自動更新中のNTTデータとの代理店契約により、2026年3月期の同社経由売上は509百万円(総売上の19.7%)。大手SIerを通じた大企業・金融機関への販路を確保しており、自社営業力を補完する構造的な販売基盤となっている。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期のライセンス売上は505百万円と、目標700百万円に対して大幅未達(達成率72%)。前期に続く2期連続の計画未達であり、クラウド選好へのシフトに伴う大型案件失注が主因。

外部環境として市場のクラウド移行加速が逆風となっているが、「ESS AdminONE Cloud」投入により2027年3月期での挽回を目指す。ライセンス売上の回復なくして中期成長シナリオの実現は困難であり、2027年3月期の進捗が中期計画の信頼性を左右する。

2026年3月期のNTTデータ向け売上は510百万円(前期555百万円から減少)で、全売上の約19.7%を占める。前期比で約8%減少しており、代理店経由のSI商談失注がライセンス売上減少の一因となった。

特定顧客への依存度が高い構造は、当該顧客の調達方針変更や競合製品への切り替えリスクを内包しており、新規顧客開拓の進捗を継続的に確認する必要がある。

2026年3月期は、ライセンス売上が前期比12.8%減となる一方、保守サポート(+3.2%)、クラウドサービス(+39.7%)、コンサルティング(+20.5%)がいずれも増収を達成。外部環境としてランサムウェア攻撃増加や2026年度末制度開始予定のサプライチェーン向けセキュリティ対策評価制度への対応需要が追い風となっている。

営業利益は303百万円(前期比1.7%増)と微増を確保しており、フロー収益の変動をストック・サービス収益が吸収する構造の堅牢性が確認された。

成長戦略

FY2030に向け投資フェーズ(〜2027年3月期)でクラウド化・人材強化・ライセンス回復を推進

顧客のクラウド選好シフトに対応するため、期初計画外で「ESS AdminONE Cloud」の開発に着手し、2026年4月より提供開始。クラウド版の投入により大型案件での失注要因を解消し、ライセンス売上の回復を図る。クラウドサービス売上は2026年3月期に前期比39.7%増と高成長を継続中。

2027年3月期より主力製品の最新バージョン販売を開始し、既存顧客へのアップセルと新規顧客獲得を推進。設計段階からの品質基準設定と多段階確認プロセスにより高品質な製品開発に取り組む。既存顧客への営業リソース重点配分と接点強化により新規商談創出を目指す。

2027年3月期に6%の賃上げを計画する一方、外注人員を2026年3月末71名から2027年3月末53名へ18名削減することで賃上げ原資を確保。新卒9名(前期比3名増)を採用し、外部人材のスキルを社内移転して人材基盤を強化。次世代リーダー育成とマネジメント体制強化も継続。

2期連続のライセンス計画未達を受け、マーケティング活動を起点としたリード案件からの商談獲得に注力。2026年2月に初の単独オフラインイベント「SmartIT Forum 2026」を開催し約250名が来場。代理店との連携強化と案件把握・商談対応力強化のための人員補強も実施中。

最終更新: 2026年7月19日