事業内容
株式会社モブキャストホールディングスは、2004年設立・2012年上場のエンターテインメント系持株会社。「エンターテインメントを通じて、世界をワクワクさせる。」を経営ビジョンに掲げ、①IP投資育成事業(暗号資産ソラナ活用・ファッションD2C)、②ライフスタイルIP事業(栗原はるみ・心平ブランドのキッチン雑貨・EC・ロイヤリティ)、③デジタルIP事業(競馬ゲーミングSNS「オシウマ・ダービー・ブラッド」)の3セグメントを展開。
連結子会社4社(2025年12月末)で構成され、グループ売上高の約99%をライフスタイルIP事業が担う構造となっている。
ビジネスモデル
収益の根幹はライフスタイルIP事業(売上高2,788百万円)で、百貨店・ECサイト・アウトレットでのキッチン雑貨販売、栗原はるみ・心平両氏の書籍・レシピ監修ロイヤリティ、プロデュース事業が柱。IP投資育成事業では営業投資有価証券の戦略的譲渡と暗号資産ソラナのステーキング・バリデータ運用収益を目指す。
デジタルIP事業は競馬ゲーミングSNSの有料課金・レベニューシェアを収益源とするが、現状は開発投資フェーズにある。
企業の強み
料理家・栗原はるみ氏および栗原心平氏のブランド力を背景に、クリエイター・ブランド公式アカウントを合わせたSNSフォロワー数が累計200万人を突破。「share with Kurihara harumi」「ゆとりの空間オフィシャルサイト」の会員数も20万人を超え、デジタルマーケティングの成果として顧客基盤が着実に拡大している。
ライフスタイルIP事業は売上原価・販売費及び一般管理費の主要コスト削減を継続した結果、2025期の営業利益は76百万円(前期22百万円)と大幅に改善。グループ唯一の黒字セグメントとして収益基盤を支えており、コスト構造改革の効果が数値に表れている。
2025年10月に「ソラナ・トレジャリー事業」を始動し、当連結会計年度末までに13,965SOL(取得価額350,000千円)を取得。Solana財団が運営するSFDP(Solana Foundation Delegation Program)に正式採択され、バリデータとしての運用収益獲得に向けた基盤を確立した。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
2026年12月期第1四半期(2026年1月〜3月)の売上高は689百万円(前年同四半期比3.9%減)。過去5期の売上高は4,537百万円(2021期)→2,808百万円(2025期)と一貫して減少が続いており、当四半期も減収トレンドが継続。
営業損失は89百万円(前年同四半期99百万円から改善)と営業段階では若干改善したものの、暗号資産評価損114百万円(外部要因:ソラナ価格下落)を営業外費用に計上したことで経常損失は206百万円(前年同四半期96百万円)へと大幅拡大。総資産は前期末比286百万円減の2,952百万円、自己資本比率は41.1%から38.1%へ低下。
利益剰余金の累積赤字は1,872百万円に達している。
成長戦略
ライフスタイルIP収益基盤強化・ソラナ事業収益化・デジタルIP受託転換の3軸で成長を目指す
第39回新株予約権(EVO FUND向け、最大1,966百万円調達見込み)の行使資金をソラナ購入に充当し、ステーキング報酬とSFDP採択に基づくバリデータ運用収益の拡大を目指す。LST活用やWeb3領域(NFT・アプリ・コミュニティ)への展開も検討中。
公式アプリによる実店舗・EC連携(OMO)を中核に、顧客データ活用のマーケットイン型企画・開発と収益性の高い自社EC拡大を推進。SNSフォロワー230万人・会員25万人超の基盤を活用したエンゲージメント向上と購買頻度増加を図る。
過去に戦略パートナーへの譲渡実績がある米国法人エンハンス株式(帳簿価額113,245千円)の収益化を引き続き推進。実現時には一時的な大型収益計上が見込まれるが、譲渡時期・金額の合理的算定が困難な状況が継続している。
「オシウマ・ダービー・ブラッド」サービス終了(2026年3月末)後、蓄積したゲーム開発ノウハウを活用した個別受託開発案件の受注拡大と、YouTubeチャンネル「yossyのオシウマチャンネル」による自社IP育成を継続。当四半期売上高5,370千円、営業損失444千円と損失幅は大幅縮小。
社会課題の解決と企業成長の両立を掲げる企業との連携を目指すM&A戦略「SIAP」構想を推進。当社グループのネットワーク・IP創出力との相乗効果による持続的成長を図るべく、パートナーシップ締結に向けた協議を段階的に進めている。
最終更新: 2026年7月17日

