事業内容
株式会社ファインデックスは、医療機関向けシステム・サービスを主軸に、公共セクターおよびヘルステック領域へ事業を展開する医療IT企業。1994年に医療システム開発事業を開始し、2022年に東京証券取引所プライム市場へ移行。
主力の医療ビジネスでは画像ファイリングシステム「Claio」、文書作成システム「DocuMaker」、電子カルテ「REMORA」等を全国の病院・診療所に提供。公共ビジネスではSaaS型電子決裁・公文書管理システム「DocuMaker Office」を自治体・医療機関事務部門向けに展開。
ヘルステックビジネスでは視線分析型視野計「GAP」シリーズの国内外販売と、2025年9月取得の「認定医療情報等取扱受託事業者」認定を基盤とした医療データプラットフォーム事業を推進している。
ビジネスモデル
医療ビジネスでは、病院・診療所へのシステム初期導入に加え、保守契約・クラウドサービス(PiClsシリーズ、DocuMaker Cloud等)によるリカーリング収益を積み上げる構造。99%以上の利用継続率が安定収益を支える。
公共ビジネスはSaaS型で提供し、解約数ゼロの顧客基盤を構築。ヘルステックビジネスは医療機器販売と医療データプラットフォーム事業を育成中。
有利子負債ゼロで営業CFが主要資金源。
企業の強み
2025年12月期において医療ビジネスの利用継続率は99%以上を維持。医療現場に不可欠なシステムとして深く組み込まれており、急性期病院を中心とした病院顧客と経営安定診療科のクリニック顧客で構成される安定した顧客基盤が、リカーリング収益の礎となっている。
2025年12月期の医療ビジネスセグメントは売上高5,691百万円に対し営業利益1,895百万円、営業利益率33.3%を達成。高付加価値製品の構成比上昇と仕入高減少による原価率低下が粗利率を押し上げ、人材投資による販管費増加を吸収して前年比14.6%の増益を実現した。
2025年9月30日付で内閣府より次世代医療基盤法に基づく「認定医療情報等取扱受託事業者」として正式認定を取得。同認定は国内最高水準の安全管理措置の証左であり、2025年11月に医療データプラットフォーム事業を新設。医療情報の管理から利活用支援までを一貫して担う体制構築を進めている。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
過去5期の業績は売上高4,969百万円(2021期)→6,110百万円(2025期)、営業利益921百万円→1,790百万円と一貫した成長を示してきた。2026年12月期第1四半期は売上高1,989百万円(前年同期比+2.0%)と増収を維持したが、ヘルステックビジネス部門を中心とした戦略的増員による販管費増加(前年同期523百万円→605百万円)が響き、営業利益803百万円(同△2.4%)と小幅減益となった。
売上総利益率は前年同期の69.0%から70.8%へ改善しており、医療ビジネスの収益性向上は継続している。通期業績予想(売上高6,209百万円、営業利益1,829百万円)は据え置きであり、第1四半期の営業利益達成率43.9%は例年の季節性を踏まえると高水準。
自己資本比率81.1%、1株当たり純資産231.27円と財務基盤は引き続き堅固。
成長戦略
医療DX深耕・公共SaaS拡大・医療データ事業化・海外展開の4軸で成長加速
「PiCls」シリーズ・「CocktailAI」(生成AI活用医療文章生成)・「DocuMaker Cloud」等クラウドサービスの拡充により、オンプレミス依存からSaaS型ストック収益へのシフトを推進。2026年12月期第1四半期のクラウドサービス販売高は40百万円(新区分での計上開始)。
受注残高は前年同四半期比146.9%増の1,530百万円に拡大し、将来売上の可視性が向上している。
自治体向けパッケージ(累計64件稼働)・医療機関向けパッケージ(累計14件稼働)の継続拡大により、解約ゼロを維持しながらリカーリング収益を積み上げる。当第1四半期に直販3件・代理店2件を受注し、当年度・次年度稼働の新規案件商談が複数進行中。総利用者数は約48,000人に達している。
次世代医療基盤法に基づく認定事業者として、医療機関の診療データを匿名加工・仮名加工処理したうえで収集・統合し、医療研究機関・企業の研究開発・創薬支援・政策立案に活用できる環境の提供を推進。2026年12月期第1四半期よりヘルステックビジネスセグメントに売上計上を開始し、コンサルティング・受託開発で64百万円の売上を計上。
海外販売代理店をアジア・南米地域含む72社まで拡大し、アルゼンチン・チリ・メキシコ向けの出荷体制整備も進展。国内向けには保守プランの提供開始と各販売代理店へのインセンティブプラン導入により販売促進体制を充実。
2026年12月期第1四半期の医療機器販売高は15百万円(前年同四半期比77.0%)と低調だが、段階的な拡販を見込む。
軽度認知障害(MCI)検査装置の医療機器申請準備が進行中。医療バイタルデータを分析するAIアナリティクスチームの拡充も並行して実施しており、将来的な高付加価値製品・サービスの開発に向けた先行投資フェーズにある。申請・承認取得後の製品化により、ヘルステックビジネスの収益基盤拡充が期待される。
最終更新: 2026年7月17日

