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株式会社メディカルネット

3645東証グロース情報通信業

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株式会社メディカルネット3645

事業内容

株式会社メディカルネットは2000年創業の歯科医療特化型ヘルステック企業。「インターネットを活用し健康と生活の質を向上させることにより笑顔を増やします」を経営理念に掲げ、歯科専門ポータルサイト群(矯正歯科ネット・インプラントネット等)を核とするメディア事業を起点に、歯科医院向けWebマーケティング・HP制作・経営支援・歯科商社・タイでの歯科医院運営・POSシステム開発まで多角的に展開。

連結子会社9社を含む10社体制で、国内外の歯科医療エコシステム全体をカバーする。主要顧客は歯科医院・歯科関連企業・生活者であり、東京証券取引所グロース市場に上場。

ビジネスモデル

メディア・プラットフォーム事業(売上高1,083百万円、利益率50.0%)が高収益の収益基盤を形成し、そこで獲得した歯科医院・生活者との接点を活かして医療機関経営支援事業(売上高4,419百万円)へ横展開する構造。Webマーケティング・HP制作・歯科商社・医院運営・OTC医薬品卸など多層的なサービスで歯科医院の経営全般を支援し、タイ事業やPOSシステム(クラウドインテグレーション事業)で海外・ITサービス収益も加える。

企業の強み

矯正歯科ネット・インプラントネット等の歯科専門ポータルサイト群は、2025年5月期においてセグメント売上高1,083百万円に対しセグメント利益542百万円、利益率50.0%を維持。新メディア(矯正歯科ネットプラス等)への広告出稿も堅調に推移しており、高い参入障壁を持つ収益基盤として機能している。

メディア・Webマーケティング・HP制作・歯科商社・医院運営・経営支援・OTC医薬品卸・POSシステムまで歯科医療バリューチェーン全体をカバー。国内歯科商社は東京・大阪・宮崎・鹿児島の4拠点体制に拡大し、タイ・バンコクでは歯科医院3院を安定稼働させるなど、国内外で実業と情報サービスを融合した独自のエコシステムを構築している。

医療BtoB事業の「Dentwave」は約5万7千人の歯科医療従事者会員を擁する。この会員基盤は歯科関連企業向け広告・リサーチ・コンベンション運営受託等の収益源となるとともに、新サービス「Dentwave Prime」医院プランや「zaico for dental」等のDXサービス展開の基盤としても活用可能な資産である。

エンヴァリスの着眼点

2026年5月期は売上高6,732百万円(前期比+10.8%)、営業利益191百万円(同+94.0%)、親会社株主帰属当期純利益137百万円(前期は68百万円の損失)と全指標で改善した。ミルテル連結除外による損失要因の一巡、円安進行による為替差益84百万円の計上(前期25百万円)が利益押し上げに寄与しており、構造的な収益力改善と外部要因の追い風が重なった形である。

2027年5月期は営業利益300百万円(同+56.5%)を予想しており、回復軌道の持続性が注目点となる。

メディア・プラットフォーム事業の売上高は2026年5月期975百万円と前期比10.0%減、セグメント利益も前期比14.5%減と既存メディアへの広告出稿が伸び悩む。美容系ポータルサイトの閉鎖や主要システム刷新への先行投資が重なり、外部検索エンジンのアルゴリズム変動リスクも残存する。

医療機関経営支援事業はセグメント利益が前期比35.8%減の122百万円にとどまり、売上高の77%を占める最大セグメントの収益性低下がグループ全体の利益率を抑制している。

2026年5月期末の短期借入金は1,086百万円と前期末比240百万円増加し、有利子負債合計(短期借入金+1年内返済予定長期借入金+長期借入金)は1,422百万円に達する。一方、営業活動によるキャッシュ・フローは98百万円にとどまり、インタレスト・カバレッジ・レシオは6.2倍(前期△7.0倍から改善)と回復途上にある。

現金及び現金同等物は1,920百万円と潤沢だが、財務活動(自己株式処分・短期借入増)に依存した現金増加であり、営業CFの持続的改善が財務健全性の鍵となる。

成長戦略

歯科医療プラットフォームの深化・DX推進・タイ事業拡大による国内外エコシステム構築

株式会社オカムラを中心に歯科ディーラーと歯科クリニック間のアナログ取引をデジタル化し、双方に取引効率化を提供する歯科医療向け納品プラットフォームを確立する。株式会社ヨシダとの連携強化により販売網と顧客基盤の拡大を図る。

主要システム・サイトデザインの刷新、AIコンテンツ導入によるユーザビリティ向上を推進。新メディア「PLUS」の積極販売継続とAIOサービス(AI検索最適化)等の新サービス開発により収益源を多様化し、既存メディア減収を補完する。

「Dentwave Prime」医院プランのリリースにより有料会員課金収益を創出。在庫管理システム・BIツール等の新サービス提供でアクティブ会員を増やし、歯科関連企業向けポータルとしての価値を高めることで安定的な収益基盤を構築する。

AVision Co., Ltd.のPOSシステム特化型ノウハウを活用しタイ国内歯科クリニックのIT化を促進。NU-DENT Co., Ltd.が掲げる「タイ歯科商社事業のDX化」を推進し、日本人医師の開業支援・デンタルツーリズムプログラム等の新サービスも拡大する。

2025年3月に連結子会社であった株式会社ミルテルの全株式を譲渡し、未病・予防プラットフォーム事業を廃止。歯科医療エコシステムへの経営資源集中を実現し、前期に計上した大規模損失(貸倒引当金繰入300百万円・減損損失154百万円等)の再発リスクを排除した。

最終更新: 2026年7月17日