事業内容
株式会社ボルテージは1999年設立、2010年東証上場(現スタンダード市場)のモバイルコンテンツ企業。「恋愛と戦いのドラマ」という独自テーマのもと、女性向け恋愛ドラマアプリ(読み物型・アバター型・カード型)を主軸に、英語・アジア圏向け海外展開、男性向けカード型アプリ、電子コミック・Nintendo Switch/Steam向けコンシューマゲームまで幅広く展開する。
主要顧客層は国内外の女性スマートフォンユーザーで、Apple・Google・SBペイメントサービス等のプラットフォームを通じて課金収益を得る。2025年6月期の売上高は2,818百万円。
ビジネスモデル
主な課金モデルは「基本プレイ無料+アイテム従量課金」または「ストーリー単位の個別課金」。Apple・Google・SBペイメントサービス等の決済代行プラットフォームを通じて一般消費者から収益を回収する。
2025年6月期の主要プラットフォーム別売上構成はGoogle 36.3%、Apple 24.2%、SBペイメント 21.1%。電子コミック・コンシューマ分野では販売ストアや任天堂プラットフォームも活用し、収益源の多様化を進めている。
企業の強み
1999年創業以来、「恋愛と戦いのドラマ」という一貫したテーマのもと、「天下統一恋の乱」「鏡の中のプリンセス」「あやかし恋廻り」等の多数オリジナルIPを保有。これらIPはアプリ・電子コミック・コンシューマ・グッズ・イベント等に横断展開可能な資産となっている。
2025年6月期は広告宣伝費・外注費・販売手数料・給料・賃借料の削減により販売費及び一般管理費が前期比464百万円減、売上原価も前期比282百万円減となった。その結果、前期営業損失94百万円から当期営業利益15百万円へと黒字転換を達成した。
2024年9月にコンシューマ向け新ブランド「AmuLit」を設立し、Nintendo Switch/Steam向けタイトル(「even if TEMPEST」「レッドベルの慟哭」等)を展開。2026年6月期中間期の電子コミック・コンシューマ区分は前年同期比20.8%増を達成し、アプリ依存からの多角化が進展している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上高は2021期6,903百万円をピークに5期連続減収。2025期は2,818百万円まで縮小し、2026年6月期第3四半期累計(9ヶ月)でも1,808百万円(前年同期比15.2%減)と減収が加速している。
2025期に費用削減で実現した営業黒字(15百万円)は、2026期第3四半期累計時点で営業損失134百万円と大幅に悪化。費用削減(販売費及び一般管理費990百万円、前年同期1,119百万円)は継続しているものの、アプリ全区分の売上減少幅が費用削減効果を上回っている。
包括利益は△56百万円(前年同期△28百万円)。外部環境として個人消費の足下弱含みや消費者マインドの低下がコンテンツ課金需要に影響している可能性がある。
成長戦略
2027年6月期頃を目標に「アプリ・電子コミック・コンシューマ」事業3本柱体制の確立を目指す
グッズ・カフェ・イベント・動画等アプリ外コンテンツ提供によるファン基盤の深耕とアプリ形態の進化を通じ採算性向上を図る。積極的なプロモーションとコスト効率化に注力しているが、第3四半期累計で日本語女性向け売上高は前年同期比21.9%減と減収が続いている。
従来のF・G期投資に加え2026年からH期投資を開始し、強力IP創出に向けた商品開発投資増・ヒット路線開拓・商品ライン増に注力。Nintendo Switch/Steam向けタイトル(even if TEMPEST、レッドベル、ネオンクラッシュ等)および電子コミックレーベルの拡充により、第3四半期累計で前年同期比13.5%増を達成。
販売手数料・給料・賃借料・外注費・広告宣伝費の削減を継続し、売上減少局面での損益悪化を抑制する。2026年6月期第3四半期累計の販売費及び一般管理費は990百万円(前年同期1,119百万円)と削減が進んでいるが、売上減少幅が大きく営業損失134百万円を計上している。
Love365(読み物型)およびCourt of Darkness(アバター型)を中心に海外市場向けコンテンツを展開。第3四半期累計売上高は164百万円(前年同期比19.6%減)と減収が続いており、海外市場でも収益基盤の維持が課題となっている。
最終更新: 2026年7月17日

