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グリーホールディングス株式会社

3632東証プライム情報通信業

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グリーホールディングス株式会社3632

事業内容

グリーホールディングス株式会社は、2004年設立・2025年1月に持株会社体制へ移行した東証プライム上場のインターネット企業。連結子会社24社を含む25社体制で、スマートフォンゲームの開発・運営を主力とするゲーム事業(売上高構成比約65%)を中心に、スマートフォン向けメタバース「REALITY」とVTuber事務所を擁するメタバース事業、アニメ・マンガIPを軸とするIP事業、マーケティング支援・SaaSのDX事業、国内外VC・スタートアップへの投資事業を多角的に展開する。

主要顧客はスマートフォンゲームユーザー(Apple・Google経由)、法人クライアント、VTuberファン層など多岐にわたる。

ビジネスモデル

主収益はスマートフォンゲームのアプリ内課金(Apple・Google経由で売上高の約45%を占める)。メタバース事業はREALITYのプラットフォーム収益とVTuberタレントマネジメント収益、DX事業はリカーリング型SaaS・マーケティング支援フィー、投資事業はVC分配収益・スタートアップ投資リターンで構成される。

ゲーム事業の安定キャッシュを原資に成長領域へ再投資する構造。

企業の強み

2025年6月期末の現金及び現金同等物残高は83,901百万円、自己資本比率70.0%、流動比率543.5%と財務健全性は極めて高い。新規事業投資・M&A・株主還元を自己資金で賄える資金余力を有しており、外部環境の変化に対する耐性が強い。

メタバース事業の2025年6月期営業利益は660百万円(前期比220.1%増)。費用効率化による収益構造改善が奏功し、売上高14.2%増と利益の急拡大を同時に達成。VTuber事業への積極投資を継続しながらも黒字化を維持しており、収益基盤の安定化が進んでいる。

ゲーム事業は売上高36,936百万円・営業利益4,596百万円・営業利益率12.4%を確保。既存スマートフォンゲームの長期安定運用体制を構築し、2025年6月期に新規タイトルをリリースするなどマルチプラットフォーム展開を推進。グループ全体の利益の大部分を担う収益柱として機能している。

エンヴァリスの着眼点

2026年6月期第3四半期累計の売上高は38,444百万円(前年同期比△10.9%)と減収が続くが、親会社株主帰属四半期純利益は1,912百万円(同+112.4%)と大幅増益。前年同期に発生した為替差損929百万円が当期は為替差益815百万円に転換したことが経常利益を押し上げ(3,210百万円、同+11.1%)、法人税等の減少(1,874百万円→1,625百万円)も寄与した。

ただし営業利益は2,420百万円(同△34.7%)と本業の収益力低下は継続しており、為替・市況等の外部要因に依存した利益改善である点に留意が必要。

投資事業は2026年6月期第3四半期累計で売上高1,643百万円(前年同期比△37.9%)、営業損失858百万円(前年同期は営業利益120百万円)と大幅悪化。投資先ファンドからの分配減少と保有株式の評価替えが主因。

同社は市況の影響を受ける投資事業の業績予測困難を理由に連結業績予想の開示を見合わせており、投資事業の変動がグループ全体の業績視認性を低下させている。GREE Capital US Holdings等6社の新規連結子会社追加による投資体制強化は中長期的な機会だが、短期的な収益貢献は不透明。

IP事業は売上高1,268百万円(前年同期比△4.0%)、営業損失56百万円(前年同期は営業利益306百万円)と赤字転落。新規事業立ち上げ投資が先行しており、収益化の時期は不明確。

ゲーム事業も売上高が前年同期比△18.8%と縮小が加速しており、2021年6月期の56,766百万円から2026年6月期第3四半期累計22,628百万円(9ヶ月値)へと構造的な縮小が続く。VTuber・DX事業の成長がゲーム事業の縮小を補いきれるかが中期的な焦点であり、現状では補完が不十分な状況。

成長戦略

ゲーム安定収益を維持しつつVTuber・DX・IPの成長3事業で収益ポートフォリオを再構築

既存タイトルの長期運営体制によるコスト効率化と収益安定化を図りつつ、新規タイトル開発を継続。第3四半期累計で営業利益率約11.9%を維持しており、グループへの安定的なキャッシュ供給源として機能している。

「REALITY」のコンテンツ・機能拡充とグローバル展開、VTuberプロダクション事業への積極投資を継続。第3四半期累計で売上高前年同期比+7.9%、営業利益+60.6%と計画通り進捗しており、成長セグメントとして確立しつつある。

2025年4月設立のIP事業本部を軸に、アニメ・マンガIPのライセンス・マーチャンダイジング展開を推進。現状は新規事業立ち上げ投資が先行し第3四半期累計で営業損失56百万円と赤字段階にあり、収益化は今後の課題。

DXソリューション・DXコンサルティングの2軸展開でリカーリング型収益を積み上げ。第3四半期累計で売上高前年同期比+6.5%、営業利益率12.5%と計画通り堅調に推移しており、グループの安定利益基盤として機能している。

GREE Capital US Holdings等6社の新規ファンド関連子会社を追加し投資体制を強化。ただし第3四半期累計では投資先ファンドからの分配減少と保有株式評価替えにより営業損失858百万円と軟調。市況回復局面でのリターン獲得が前提となる。

最終更新: 2026年7月17日