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ビリングシステム株式会社

3623東証グロース情報通信業

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ビリングシステム株式会社3623

事業内容

ビリングシステム株式会社は2000年設立の決済支援専業会社。企業と金融機関・決済機関の間に立ち、決済情報の変換・伝送・処理代行をASPサービスとして提供する。

主要サービスはクイック入金サービス(証券・外為取引向け)、収納代行サービス(e-JIBAI等)、スマホ決済サービス(PayB・WeChat Pay・Alipay+)、キャッシュレス決済端末販売など。主要顧客は証券会社・外為先物取引会社・損害保険会社等の金融機関のほか、通販事業者・不動産管理会社・行政機関等に広がる。

東証グロース市場上場。

ビジネスモデル

企業から月額固定費用とデータ処理件数等に応じた従量費用を業務受託売上として計上するASPモデル。一度導入した顧客との継続取引が多く、スイッチングコストが高い。

収納代行サービスでは収納資金を分別管理口座で一時保管し約3日後に送金する仕組みを採用。売上原価は収納代行に係る金融機関手数料・システム運用費が中心で、売上増に連動して増加する構造。

企業の強み

クイック入金サービスは約80社の証券・外為取引会社で利用される業界標準サービスに成長。損害保険業界共通システム「e-JIBAI」の収納代行も業界標準として定着。いずれも金融庁所管の金融機関向けアウトソーシング先として高い参入障壁を形成している。

スマホ決済サービスPayBの払込票発行機関(加盟店)は2025年12月末時点で18,431社・団体に拡大。ATM PayB・キオスクPayBなど多様なチャネルへの展開も進み、JCBとの業務提携によりPayB for Businessの法人市場展開も開始。

ネットワーク効果による競争優位が形成されつつある。

2025年12月期末の現金及び現金同等物残高は27,669,879千円(収納代行預り金含む)。純資産合計3,276,997千円に対し固定負債は41,377千円と実質無借金経営を維持。設備投資総額37,557千円と資本効率が高く、事業拡大・M&Aへの対応余力を保持している。

エンヴァリスの着眼点

2026年12月期第1四半期の営業利益は275百万円(前年同期比+98.1%)、営業利益率は20.1%と大幅改善。ただし同社は「前期から持ち越した案件等の計上によるスポット売上伸長」および「一過性の収益寄与」と明示している。

通期営業利益予想929百万円に対する第1四半期進捗率は29.6%と高水準だが、残余3四半期での利益率正常化を前提とした通期予想の達成可能性を継続的に検証する必要がある。

収納代行・クイック入金サービスは「活発な株式市場の動きや為替変動等の影響」を受けて売上が積み上がったと同社が明示している。外部市況が追い風として機能している局面であり、株式市場の調整や為替安定化が生じた場合の収益への影響度を見極めることが重要。

クイック入金依存度の分散化(PayB for Business等の法人向け新サービス)の進捗が中期的な収益安定性の鍵となる。

2026年12月期第1四半期に剰余金の配当162百万円および自己株式取得69百万円を実施し、純資産は前期末比54百万円減少。2026年12月期の年間配当予想は32.50円(前期25.80円から増額)と株主還元を強化している。

EPS成長を中期指標として重視する経営方針と整合するが、自己資本の継続的な減少が実質自己資本比率や財務柔軟性に与える影響を中長期的に注視する必要がある。

成長戦略

PayBネットワーク拡大・法人決済参入・端末展開でEPS成長を加速

金融機関との連携強化および払込票発行機関の拡大に注力。2026年3月末時点で18,745社・団体に達し、当第1四半期に沖縄海邦銀行・京都信用金庫・宮崎銀行・りそなグループ4行との提携を新たに発表。ATM PayB・PayB API・PayBホワイトラベル等の多様な接続形態で加盟店獲得を加速。

2025年開始の法人向け送金サービス「PayB for Business」は税金・公共料金のWeb完結支払いを提供。2026年3月にJCBの資金管理ポータル「Cashmap」への搭載を開始し、大手カード会社経由の販路を確立。

BPO活用の支払代行サービスも組み合わせ、大量支払ニーズを持つ企業への最適ソリューション提供を推進。

低価格・音声ガイダンス機能を持つ新型端末PT-10Proを軸に、決済代行会社・システムベンダー等を通じた代理店販売を立ち上げ中。JR駅構内多機能ロッカーや駐車場向け導入は堅調推移。前期繰越の受託開発案件完遂もセグメント業績を下支えし、中小規模加盟店への積極展開を視野に入れる。

中期経営計画の基本戦略として、決済件数が構造的に積み上がるプラットフォームを基盤にストック収入で安定キャッシュを創出し、成長投資と株主還元に循環させることでEPSの持続的成長を目指す。2026年12月期通期EPS予想は93.01円(前期比+43.4%)。

年間配当予想は32.50円(前期25.80円から増額)。

最終更新: 2026年7月17日