事業内容
株式会社コメダホールディングスは、「珈琲所コメダ珈琲店」および「おかげ庵」を中心にフルサービス型喫茶店のFC事業を展開する持株会社。1968年創業、1993年にFC展開を本格化し、2016年に東証一部上場。
2025年2月期末時点で国内1,036店舗・海外47店舗の計1,083店舗を運営。郊外住宅街立地・大型駐車場・ログハウス調の居心地重視の店舗設計を特徴とし、子どもから高齢者まで幅広い顧客層を獲得。
コーヒー・パンの自社製造・直接供給体制を持ち、FC加盟店向け食資材卸売・ロイヤルティ・店舗転貸を収益源とする。連結子会社7社で構成され、台湾・中国・香港・インドネシア・シンガポール等に海外展開を進めている。
ビジネスモデル
収益の中核はFC加盟店向けの食資材(コーヒー・パン等)の製造・卸売、席数比例の定額制ロイヤルティ、および店舗建物の転貸。自社工場からの直接供給により流通コストと中間マージンを排除し高収益を実現。
FC店舗比率が高くFC本部の設備投資負担が低いため、営業活動によるキャッシュ・フローは2025年2月期に11,235百万円を創出。スリムな本部機能と定番商品主体のメニュー構成が低コスト運営を支える。
企業の強み
幹線道路ではなく住宅街の生活道路沿いに大型駐車場付き店舗を展開。コーヒーチェーン他社との競合が生じにくく、近隣住民の日常的多頻度来店を実現。2025年2月期のFC加盟店向け卸売既存店売上高前年比は105.1%、全店売上高前年比は110.5%を達成。
コーヒーおよびパンを自社工場(千葉・関東・九州等)で製造し店舗へ直接供給。2025年2月期の生産実績は4,845百万円(前年比111.1%)、仕入実績は21,388百万円(前年比109.1%)。中間マージンを排除した垂直統合型サプライチェーンが安定した高収益力を支える。
「VALUES 2025」最終年度目標(ROIC 11.5%以上、自己資本比率40%以上、総還元性向50%以上)に対し、2025年2月期時点でROIC 11.1%、自己資本比率43.1%、総還元性向53.5%(計画期間累計)を達成。財務健全性と株主還元の両立を実績で示している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上収益は2022期33,317百万円→2026期57,225百万円と5期連続増収。2027年2月期第1四半期(2026年3月〜5月)は売上収益15,413百万円(前年同期比12.7%増)、営業利益2,646百万円(同15.5%増)、親会社帰属四半期利益1,761百万円(同14.7%増)と増収増益が加速。
外部要因として個人消費の緩やかな回復・インバウンド需要好調が追い風となる一方、原材料・エネルギーコスト高騰・人件費上昇が継続的な下押し圧力となっている。国内事業のセグメント利益率は22.8%(前年同期22.2%)と改善傾向にあるが、海外事業はコーヒー豆等の原材料高騰でセグメント利益が前年同期比20.6%減と悪化した。
成長戦略
「CONNECT 2030」のもと国内1,200店舗・海外拡大・DX加速の三位一体戦略
コメダ珈琲店を中心に国内出店を継続。2027年2月期第1四半期に6店舗出店・1店舗閉店で国内1,072店舗体制へ。中期経営計画「CONNECT 2030」で掲げる国内1,200店舗目標に向けて着実に進捗している。
シンガポール・台湾・香港・上海・インドネシアの5地域で84店舗を展開。当第1四半期にシンガポールでKaffe & Toast to-go Great World City Mall店を出店。
売上収益は前年同期比22.4%増と高成長だが、原材料高騰によりセグメント利益は前年同期比20.6%減と収益化が課題。
コメダ公式アプリのモバイルオーダー機能を活用したスタンプキャンペーンを実施し、アプリ経由の顧客利便性向上とリピート促進を図る。中期経営計画「CONNECT 2030」においてDX投資の加速を重点施策として位置付けている。
ポケモンコラボ「ポケモンといっしょだモン♪」キャンペーン(第1弾・第2弾)、ロッテ「クランキー」コラボ「シロノワール CRUNKY」等の限定商品投入により、FC加盟店の既存店売上高前年比107.4%・全店売上高前年比110.1%を達成。
最終更新: 2026年7月17日

