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SUMINOE株式会社

3501東証プライム繊維製品

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SUMINOE株式会社3501

事業内容

SUMINOE株式会社(旧・住江織物)は1930年創業の総合内装メーカーで、連結子会社29社・関連会社1社を擁するグループを形成する。主力はカーペット・カーテン・壁紙等のインテリア事業(売上高38,264百万円)と、自動車・鉄道・バス向け内装材を国内外で製造販売する自動車・車両内装事業(同63,478百万円)の2本柱。

米国・メキシコ・中国・タイ・ベトナム・インドネシア・インドに生産・販売拠点を持ち、グローバルな供給体制を構築。2024年12月に「SUMINOE株式会社」へ商号変更し、本格的な海外展開と非繊維領域強化を推進している。

主要顧客はオフィスビル・商業施設・住宅向けのインテリア需要と、日系・外資系自動車メーカー、鉄道・バス事業者等の公共交通機関。

ビジネスモデル

グループ内に製造(住江テクノ㈱等)・販売(㈱スミノエ インテリア プロダクツ等)・物流(住江物流㈱)・施工(㈱シーピーオー)を垂直統合し、製品の企画開発から納入まで一貫対応する。自動車内装は国内外の自動車メーカーへのBtoB供給が主体で、海外拠点での現地生産により為替リスクを分散しつつコスト競争力を確保。

インテリア事業では価格改定による収益性改善とスペース デザイン ビジネスによる高付加価値化を推進。研究開発費は1,115百万円(前期比5.3%増)を投じ、環境・機能性商材の差別化を継続的に図っている。

企業の強み

2011年に量産開始した「ECOS(エコス)」は再生材使用とCO2削減を訴求する水平循環型リサイクルタイルカーペット。2025年5月期においてオフィスビル向け納入物件数が前期比4.1%増加し、国内外で高評価を獲得。環境規制強化の潮流を追い風に競合との差別化軸として機能している。

米国・メキシコ・中国・タイ・ベトナム・インドネシア・インドに生産・販売拠点を保有。2024年11月にはメキシコでシート表皮ラミネート加工の新拠点を設立。自動車・車両内装事業の売上高は63,478百万円でグループ最大セグメントを形成し、セグメント利益4,094百万円を稼ぐ収益基盤となっている。

製造(住江テクノ㈱)、販売(㈱スミノエ インテリア プロダクツ、スミノエ テイジン テクノ㈱)、施工(㈱シーピーオー)、物流(住江物流㈱)、試験・検査(関西ラボラトリー㈱)をグループ内に擁し、製品の企画から納入・品質保証まで一貫対応できる体制を構築。東証プライム市場上場。

エンヴァリスの着眼点

2026年5月期の営業利益は2,369百万円と前期比21.1%減。主因はメキシコ合成皮革工場において新規受注増加に対する生産体制整備が追いつかず、生産効率が低下したこと。

技術支援を含む改善活動を進めたものの成果創出に至らなかったと会社自身が認めており、2027年5月期も「北中米拠点における量産体制の安定化」を最重要課題に掲げている。外部要因として米国通商政策の不確実性が自動車メーカーの生産計画変更を招いており、改善時期の見通しは依然不透明。

2026年5月期の親会社株主に帰属する当期純損失は340百万円(前期は利益669百万円)。内訳は、前期計上の投資有価証券売却益(383百万円)の剥落、繰延税金資産の取り崩しに伴う法人税等調整額の計上(923百万円)、非支配株主帰属利益の増加(833百万円)が重複したもの。

経常利益は前期比+10.0%の2,764百万円と改善しており、純損失は構造的な収益悪化ではなく税務・特別損益の一過性要因が主因。ただし繰延税金資産の取り崩しは個別でも発生しており、課税所得の見通しに対する慎重な評価が必要。

会社は2027年5月期に売上高106,500百万円(前期比-1.1%)、営業利益3,500百万円(同+47.7%)、親会社株主帰属当期純利益1,450百万円を予想。売上高は微減を見込む一方で利益の大幅回復を想定しており、メキシコ拠点の生産管理・品質管理・現地マネジメント体制強化による収益改善が前提となっている。

インテリア事業の利益率改善(2026年5月期セグメント利益率3.7%)やインバウンド需要継続は追い風だが、米国通商政策リスクや円安による原材料・エネルギー価格高騰が計画達成の不確実性要因として残る。

成長戦略

STEPⅡ最終年度(2027年5月期)に収益力回復と利益率改善を最重要課題として推進

メキシコ合成皮革工場における生産管理・品質管理・現地マネジメント体制の強化を通じ、新規受注増加に対応できる安定的な収益基盤を構築。2026年5月期は改善活動を進めたものの成果創出に至らず、2027年5月期が正念場。

ベトナム工場での自動車向けカーペット・カーマットの量産稼働を推進し、生産体制再編による採算性向上を実現。2026年5月期に機能資材事業の黒字転換(セグメント利益54百万円)に貢献。引き続き世界最適供給体制の強化を継続。

中高級ゾーン向けオーダーラグシリーズ「Epilogue」投入により、「itten」「RĒI」とあわせた中高級ゾーン対応ラインナップを完成。「ECOS®」を中心とした環境対応型製品の拡販とスペース デザイン ビジネスの大型案件受注拡大(前期比+12.5%)でSUMINOEブランドの認知向上を推進。

冷感マット等の春夏向けアイテムを新たに投入し、ホットカーペット中心の季節偏重リスクを分散。2027年5月期は受注獲得・販路拡大に注力するとともに、他事業との連携強化により当社グループ独自の素材・技術を新業界へ展開する提案型開発営業を積極推進。

シート表皮材に加え床材・カーテンを含む車室空間トータルデザイン提案力を強化。鉄道各社の安全・防災対策強化ニーズに応える商材開発を推進し、コロナ禍で延期されていた鉄道リニューアル工事需要の回復を着実に取り込む。2026年5月期は鉄道・バス向けともに前期を上回る売上高を達成。

最終更新: 2026年7月17日