事業内容
株式会社GA technologiesは「テクノロジー×イノベーション」を経営理念に掲げ、AI不動産投資サービス「RENOSY」を軸とするRENOSYマーケットプレイス事業(売上収益の約97%)と、不動産業界向けバーティカルSaaS「ITANDI」事業を両輪とする不動産テック企業。2013年設立、2018年東証マザーズ上場(現グロース市場)。
当社及び子会社57社で構成され、個人投資家向けの不動産購入・売却・賃貸管理から、不動産仲介・管理会社向けのSaaSプロダクト群、さらにM&A仲介まで、不動産バリューチェーン全体をカバーする。主要顧客は資産形成を志向する個人投資家(RENOSY会員約60万人)と全国約5,200社超の不動産事業者(ITANDI導入社)。
ビジネスモデル
主力のRENOSYマーケットプレイス事業では、AIスコアリングで優良物件を仕入れ個人投資家に販売するフロービジネス(売買手数料・売買差益)と、購入後の賃貸管理をサブスクリプション(定額)で提供するストックビジネスを組み合わせる。ITANDI事業はSaaS月額課金(ARR 4,843百万円)で安定収益を積み上げる。
既存会員・リファラルからの収入がRENOSY売上の60%超を占め、ストック収益の拡大が利益率改善を牽引する構造。
企業の強み
2025年10月末時点のRENOSY会員ストック数は606,427人(前年同期比約17%増)、オーナー数23,666人(同約29%増)、サブスクリプション契約件数44,239戸(同約36%増)。既存会員・リファラルからの収入が売上の60%超を占め、顧客基盤の厚みが安定的な収益源となっている。
ITANDI事業の月次平均チャーンレートは0.44%(2025年10月末時点直近12ヶ月)と極めて低水準。導入社数5,211社(前年同期比約16%増)、導入プロダクト数15,431(同約17%増)、ITANDI BB PV数は前年同期比約73%増の19,111,482PVと、プラットフォームパワーが急速に醸成されている。
コンパクトマンションの約50%のデータ及び年間入居申込の約40%のデータを保有。全国約12万社の不動産会社のうち約7,400社に業務支援SaaSを提供。AIを活用した価格・賃料推定、空室期間予測、物件スコアリング等の独自技術が競合との差別化を形成している。
エンヴァリスの着眼点
業績トレンド
売上収益は2021期85,388百万円から2025期248,947百万円へ約2.9倍に拡大し、2026年10月期中間期も142,403百万円(前年同期比28.5%増)と増収基調を維持。一方、利益面では2026年10月期中間期の事業利益3,863百万円(前年同期比7.8%減)、営業利益3,759百万円(同9.6%減)、親会社帰属中間利益1,997百万円(同6.8%減)と前年同期を下回った。
販管費の急増(前年同期比34.6%増)と棚卸資産急増(7,410百万円増)に伴う営業CF悪化が顕在化。外部要因として首都圏不動産市況の堅調さが売上を支えているが、コスト先行投資フェーズへの移行が利益を圧迫している。
成長戦略
不動産DXエコシステム完成・海外展開・データマネタイズの3軸で通期売上収益323,000百万円を目指す
会員ストック数の拡大と商品ラインアップ拡充(新築コンパクトマンション等)により販売件数・粗利額を最大化。2026年10月期中間期のRENOSYセグメント外部収益は138,418百万円(前年同期比29.5%増)と順調に拡大。通期売上収益予想323,000百万円(前期比29.7%増)の主要ドライバー。
賃貸・売買両領域への販路拡大と複数プロダクトへのクロスセルを推進。2026年10月期中間期のITANDI事業売上収益は3,639百万円(前年同期比7.7%増)と安定成長。不動産業界向けデータプラットフォーム事業の拡大も並行して進める。
米国(RENOSY by Renters Warehouse)、タイ(dearlife by RENOSY)、中華圏(神居秒算)への展開により顧客基盤を多様化。海外事業は在外営業活動体の換算差額が当中間期に342百万円のプラスに転じており、為替環境の改善も追い風。
不動産オーナー向けサブスクリプション管理プランの契約件数増加によりストック収益を積み上げ、フロー収益依存からの収益構造の安定化を図る。契約負債は1,241百万円から1,398百万円へ増加しており、ストック収益の積み上がりが確認できる。
2026年10月期の年間配当予想を13円(前期実績8円から62.5%増)に設定。増配方針を維持しており、利益成長に伴う株主還元の拡充を進める。
最終更新: 2026年7月17日

