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株式会社イノベーションホールディングス

3484東証スタンダード不動産業

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事業内容

株式会社イノベーションホールディングスは、「貢献創造~挑戦と進化~」を企業理念に掲げ、東京を中心とした1都3県において飲食店舗物件に特化した転貸借事業を主力とする持株会社である。子会社の株式会社テンポイノベーションが不動産オーナーから店舗物件を賃借し、飲食事業者等の出店希望者に転貸する店舗転貸借事業を展開。

株式会社アセットイノベーションが店舗不動産の仕入販売を行う不動産売買事業、株式会社セーフティーイノベーションが店舗家賃保証事業を担う。主要顧客は個人・小規模飲食事業者を中心とした店舗出店者であり、居抜き物件の活用により出店コスト削減を支援する。

2026年3月期末の転貸借物件数は3,021件に達している。

ビジネスモデル

不動産オーナーから店舗物件を賃借し、出店希望者に転貸することで賃料差益(ランニング収益)を毎月継続的に計上するストック型収益モデルが根幹。転貸時の礼金・造作売却等のイニシャル収益、保証料収入(店舗家賃保証)、不動産売買益が加わる複合収益構造を持つ。

2026年3月期のランニング収益は15,689百万円と売上高の約78%を占め、転貸借物件数の純増が収益の積み上げに直結する。

企業の強み

2026年3月期末の転貸借物件数は3,021件(前期比315件純増)。過去5年間で1,951件→3,021件と一貫して純増を継続しており、毎月の賃料差益が積み上がるサブスクリプション型収益基盤を形成している。

転貸借物件数の増加がランニング収益の拡大に直結する構造であり、2026年3月期のランニング収益は前期比12.6%増の15,689百万円に達した。

居抜き物件情報サイト「居抜き店舗.com」の会員数は2026年3月末時点で118,235名に達し、出店希望者とのマッチングを実現する独自チャネルを構築している。また、「店舗買取り.com」による撤退希望者からの直接申し出受付も行い、物件情報収集の多様化を図っている。

長年の実績から蓄積した物件目利きノウハウと管理オペレーションが参入障壁を形成している。

店舗転貸借事業は物件仕入れルートの構築難易度が高く、ストックビジネスとして収益化に長期間を要するため他社参入が限定的であると有報に記載されている。東京を中心とした1都3県の店舗物件は約13.2万件とされ、転貸借物件数3,021件は潜在市場に対して僅少であり、先駆者として事業を展開する当社グループは拡大余地が大きいと認識している。

エンヴァリスの着眼点

2026年3月期は売上高20,012百万円(前期比20.1%増)、営業利益2,041百万円(同50.5%増)、親会社株主帰属当期純利益1,356百万円(同31.7%増)と全利益指標で大幅増益を達成。営業利益率は10.2%(前期8.1%)、自己資本当期純利益率は30.3%(前期28.1%)へ改善。

外部要因として、インバウンド需要増・価格改定による都市部外食業界の活況と都心不動産の値上がり傾向が追い風となった。一方、原材料・光熱費高騰や人手不足は外食事業者の利益を圧迫しており、テナントの経営悪化による解約リスクは継続的な注視が必要。

2027年3月期の連結業績予想は売上高22,775百万円(前期比13.8%増)と増収を見込む一方、営業利益1,953百万円(同4.3%減)、経常利益1,986百万円(同12.3%減)、親会社株主帰属当期純利益1,276百万円(同5.9%減)と減益予想。2026年3月期に計上した受取補償金392百万円等の一時的な営業外収益の剥落が主因と推察される。

物件管理担当の積極採用や支店開設等の先行投資による費用増も利益を圧迫する可能性があり、増収効果が費用増を吸収できるかが焦点。

転貸借物件数の拡大に伴い差入保証金残高は8,071百万円(前期比658百万円増)に達し、総資産18,664百万円の43%を占める。自己資本比率は26.5%(前期25.6%)と低水準で推移しており、物件拡大に伴う資金需要が財務レバレッジを高める構造。

長期借入金は529百万円(前期103百万円)へ増加。東京圏集中・外食業界依存のリスクも残存しており、地震等の災害や景気後退局面での物件集中リスクは引き続き投資家が注視すべき点。

成長戦略

転貸借物件数の継続純増と店舗家賃保証・不動産売買の三事業拡大

「好立地・小規模・居抜き」物件の積極仕入れと物件管理担当の採用強化により転貸借物件数を継続的に積み上げる。2026年3月期末3,021件(前期比315件純増)を達成。非飲食店舗・空中階物件の取り扱い本格化により取扱物件の多様化も推進。

子会社セーフティーイノベーションが営む事業用不動産専門の家賃保証事業について、日本主要地域への速やかな支店開設と大幅な人員増を実施し、保証契約の積み上げによるストック収益の拡大を目指す。

物件の仕入と販売を分業化することで取引の安定化・再現性向上を図る。仕入ではスピーディーな商談対応と積極的なバリューアップ、販売では販売ルート拡大と組織対応による物件売却の早期化を推進。2026年3月期はセグメント利益493百万円(前期比261.4%増)を達成。

最終更新: 2026年7月19日